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第94回:お絵描きノート:ブラシの編集:合成モード:比較(明);カスタムブラシを作ってみる(その8)


図1:北斎漫画「浮腹巻」(第四編、p51)、比較(明)モードで作成



図2:比較(明)モードと三原色とRGB色相環の12色との関係


図3:比較(明)モードとRGB色相環の12色との関係
図4:比較(明)モードとウェブ用色見本の色とグレースケールとの関係

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第94回:お絵描きノート:ブラシの編集:合成モード:比較(明);カスタムブラシを作ってみる(その8)

口上

今回のお題は比較(明)モードです。このモードは第89回のスクリーンモードや第90回の加算モードと同じカテゴリーで、色を塗り重ねるほどに画面全体を明るくするモードです。
 最初の図は北斎漫画「浮腹巻」の左側のページの絵を比較(明)モードで描画したものです。背景のレイヤーは紺色と漆黒を重ねて不透明度を調節し濃い海の青を表現しました。人物や波の線のレイヤーは通常モードで描画して、その上に比較(明)モードのレイヤーを重ねて、粗いブラシで白の波模様を描いてテクスチャーブラシで黄色の泡を描きました。図1のように比較(明)モードでは白と黄色の違いはほとんどなく白く見えます。

図2:ブラシの編集:合成モード:⑦比較(明)

図2-1:RGB色相環の12色

① 赤 red #ff0000
② オレンジ orange #ff8100
③ 黄色 yellow #ffff00
➃ 黄緑色 Chartreu green #81ff00
⑤ 明るい緑 lime #00ff00
⑥ 若葉色 spring green #00ff81
⑦ シアン cyan #00ffff
⑧ 空色 Azure #0081ff
⑨ 青 blue #0000ff
⑩ 菫色 violet #8100ff
⑪ マゼンタ magenta #ff00ff
⑫ 薔薇色 rose #ff0081

図2-2:三原色(RGB)とスクリーンモード:

R:① 赤 red #ff0000
G:⑤ 明るい緑 lime #00ff00
B:⑨ 青 blue #0000ff

三原色(RGB)を混色すると

二色の重なる部分:
③黄色(#ffff00)=①赤+⑤明るい緑
⑦シアン(#00ffff)=⑤明るい緑+⑨青
⑪マゼンタ(#ff00ff)=①赤+⑨青

三色の重なる部分
(W)白 White(#ffffff)=①赤+⑤緑+⑨青

図2-3:補色の組合せとスクリーンモード:

①赤 Red(#ff0000)⇔⑦シアン Cyan(#00ffff)
二色が重なる部分:(W)白 White(#ffffff)=①赤+⑦シアン

③黄色 Yellow(#ffff00)⇔⑪マゼンタ Magenta(#ff00ff)
二色が重なる部分:(W)白 White(#ffffff)=③黄色+⑪マゼンタ

⑤明るい緑(#00ff00)⇔⑪マゼンタ(#ff00ff)
二色が重なる部分:(W)白 White(#ffffff)=⑤明るい緑+⑪マゼンタ

②オレンジ色 Orange(#ff8100)⇔⑧空色 Azure(#0081ff)
二色が重なる部分:ピンク色(#ffc1ff)=②オレンジ色+⑧空色

➃黄緑色 Chartreu green(#81ff00)⇔⑩菫色 Violet(#8100ff)
二色が重なる部分:薄い青色(#c1ffff)=➃黄緑色+⑩菫色

⑥若葉色 Spring green(#00ff81)⇔⑫薔薇色 Rose(#ff0081)
二色が重なる部分:薄い黄色(#ffffcf)=⑥若葉色+⑫薔薇色

図3-1:色料の三原色とスクリーンモード:

色料の三原色:

③黄色 Yellow(#ffff00)
⑦シアン Cyan(#00ffff)
⑪マゼンタ Mazenta(#ff00ff)

二色の重なる部分
(W)白(#ffffff)=③黄色+⑦シアン
(W)白(#ffffff)=⑦シアン+⑪マゼンタ
(W)白(#ffffff)=⑪マゼンタ+③黄色

三色の重なる部分
(W)白(#ffffff)=③黄色+⑦シアン+⑪マゼンタ

図3-2:RGB色相環(12色)

① 赤 red #ff0000
② オレンジ orange #ff8100
③ 黄色 yellow #ffff00
➃ 黄緑色 Chartreu green #81ff00
⑤ 明るい緑 lime #00ff00
⑥ 若葉色 spring green #00ff81
⑦ シアン cyan #00ffff
⑧ 空色 Azure #0081ff
⑨ 青 blue #0000ff
⑩ 菫色 violet #8100ff
⑪ マゼンタ magenta #ff00ff
⑫ 薔薇色 rose #ff0081

①から⑫まで隣の色と少し重なるように塗り重ねると、以下のようになる。
・それぞれの重なる部分はどちらかの色になる。
・①赤と⑤緑と⑨青が下層になる。
・③黄色と⑦シアンと⑪マゼンタは上層になる。
・その他の6色は中間層になる。
(②オレンジ、➃黄緑色、⑥若葉色、⑧空色、⑩菫色、⑫薔薇色)

図3-2:白と黒

(W)白=#ffffff
(B)黒=#000000

図の様に白と黒を順に3回ずつ塗り重ねてみる場合:
・白の上に黒を塗ることができない。
・黒の上に白を塗ることができない。

図3-3:白と黒とRGB色相環(12色)との関係

(W)白=#ffffff
(B)黒=#000000

白と黒の□(中央は塗りなし)を置いてから色の線を塗り重ねると、図の様になる。

・白い四角は一番上になり、黒い四角が一番下になる。
・黒い四角の枠で白い四角の枠を塗りつぶすことはない。
・白と黒以外の12色は白と黒の間に置かれる。
・12色の色が重なり合う部分は色が明るくなる。

① 赤 red #ff0000
② オレンジ orange #ff8100
③ 黄色 yellow #ffff00
➃ 黄緑色 Chartreu green #81ff00
⑤ 明るい緑 lime #00ff00
⑥ 若葉色 spring green #00ff81
⑦ シアン cyan #00ffff
⑧ 空色 Azure #0081ff
⑨ 青 blue #0000ff
⑩ 菫色 violet #8100ff
⑪ マゼンタ magenta #ff00ff
⑫ 薔薇色 rose #ff0081

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