第89回:お絵描きノート:ブラシの編集:合成モード:スクリーン:カスタムブラシを作ってみる(その3)
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第89回:お絵描きノート:ブラシの編集:合成モード:スクリーン:カスタムブラシを作ってみる(その3)
口上
今回はスクリーンモードについて学んでいきましょう。前回学んだオーバーレイモードとスクリーンモードとても似ているモードで、両者とも白地の上には色を載せる事が出来ない点があります。
また、二つのモードの違いは、オーバーレイの方は原画に、コントラストを強めるために、影や光の反射を加えるモードとなります。一方、スクリーンモードは色を塗り重ねるとを明度が上るモードで、色の無い状態(透明のレイヤー)では黒色が塗れて、その上に原色を塗り重ねると明度がどんどん上がり最後に白になります。そして明度が最高の白地の上には色を塗り重ねる事が出来ないです。
冒頭のサンプル画像は、実際にスクリーンモードで描画した絵です。この絵は北斎漫画から「武蔵 狭山の池」の図を手本にデジタル彩色したものです。描画して気付いたことですが、これら二匹の亀が池の水面で泳いでいる図ですけど、亀たちが妙に立体的に描かれているなと感じました。葛飾北斎って本当にすごい絵師だと実感しました。
題名の「狭山の池」というのは現在の狭山池公園の辺りにあった池のことで、江戸時代の当時は、武蔵の国の狭山丘陵に囲まれた低地で、一帯には沼地が広がっていて亀が有名だったようです。
図2-1:RGB色相環
① 赤 red #ff0000
② オレンジ orange #ff8100
③ 黄色 yellow #ffff00
➃ 黄緑色 Chartreu green #81ff00
⑤ 明るい緑 lime #00ff00
⑥ 若葉色 spring green #00ff81
⑦ シアン cyan #00ffff
⑧ 空色 Azure #0081ff
⑨ 青 blue #0000ff
⑩ 菫色 violet #8100ff
⑪ マゼンタ magenta #ff00ff
⑫ 薔薇色 rose #ff0081
図2-2:三原色(RGB)とスクリーンモード:
R:① 赤 red #ff0000
G:⑤ 明るい緑 lime #00ff00
B:⑨ 青 blue #0000ff
三原色(RGB)を混色すると
二色の重なる部分:
③黄色(#ffff00)=①赤+⑤明るい緑
⑦シアン(#00ffff)=⑤明るい緑+⑨青
⑪マゼンタ(#ff00ff)=①赤+⑨青
三色の重なる部分
(W)白 White(#ffffff)=①赤+⑤緑+⑨青
図2-3:補色の組合せとスクリーンモード:
①赤 Red(#ff0000)⇔⑦シアン Cyan(#00ffff)
二色が重なる部分:(W)白 White(#ffffff)=①赤+⑦シアン
③黄色 Yellow(#ffff00)⇔⑪マゼンタ Magenta(#ff00ff)
二色が重なる部分:(W)白 White(#ffffff)=③黄色+⑪マゼンタ
⑤明るい緑(#00ff00)⇔⑪マゼンタ(#ff00ff)
二色が重なる部分:(W)白 White(#ffffff)=⑤明るい緑+⑪マゼンタ
②オレンジ色 Orange(#ff8100)⇔⑧空色 Azure(#0081ff)
二色が重なる部分:ピンク色(#ffc1ff)=②オレンジ色+⑧空色
➃黄緑色 Chartreu green(#81ff00)⇔⑩菫色 Violet(#8100ff)
二色が重なる部分:薄い青色(#c1ffff)=➃黄緑色+⑩菫色
⑥若葉色 Spring green(#00ff81)⇔⑫薔薇色 Rose(#ff0081)
二色が重なる部分:薄い黄色(#ffffcf)=⑥若葉色+⑫薔薇色
図3-1:色料の三原色とスクリーンモード:
色料の三原色:
③黄色 Yellow(#ffff00)
⑦シアン Cyan(#00ffff)
⑪マゼンタ Mazenta(#ff00ff)
二色の重なる部分:
(W)白(#ffffff)=③黄色+⑦シアン
(W)白(#ffffff)=⑦シアン+⑪マゼンタ
(W)白(#ffffff)=⑪マゼンタ+③黄色
三色の重なる部分:
(W)白(#ffffff)=③黄色+⑦シアン+⑪マゼンタ
図3-2:RGB色相環(12色)
① 赤 red #ff0000
② オレンジ orange #ff8100
③ 黄色 yellow #ffff00
➃ 黄緑色 Chartreu green #81ff00
⑤ 明るい緑 lime #00ff00
⑥ 若葉色 spring green #00ff81
⑦ シアン cyan #00ffff
⑧ 空色 Azure #0081ff
⑨ 青 blue #0000ff
⑩ 菫色 violet #8100ff
⑪ マゼンタ magenta #ff00ff
⑫ 薔薇色 rose #ff0081
①から⑫まで隣の色と少し重なるように塗り重ねると、以下のようになる。
・それぞれの重なる部分はどちらかの色になる。
・①赤と⑤緑と⑨青が下層になる。
・③黄色と⑦シアンと⑪マゼンタは上層になる。
・その他の6色は中間層になる。
(②オレンジ、➃黄緑色、⑥若葉色、⑧空色、⑩菫色、⑫薔薇色)
図3-3:白と黒とRGB色相環(12色)との関係
(W)白=#ffffff
(B)黒=#000000
白と黒の□(中央は塗りなし)を置いてから色の線を塗り重ねると、図の様になる。
・白い四角は一番上になり、黒い四角が一番下になる。
・黒い四角の枠で白い四角の枠を塗りつぶすことはない。
・白と黒以外の12色は白と黒の間に置かれる。
① 赤 red #ff0000
② オレンジ orange #ff8100
③ 黄色 yellow #ffff00
➃ 黄緑色 Chartreu green #81ff00
⑤ 明るい緑 lime #00ff00
⑥ 若葉色 spring green #00ff81
⑦ シアン cyan #00ffff
⑧ 空色 Azure #0081ff
⑨ 青 blue #0000ff
⑩ 菫色 violet #8100ff
⑪ マゼンタ magenta #ff00ff
⑫ 薔薇色 rose #ff0081
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