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【舞台】next to normal(ネクスト・トゥ・ノーマル)(2022年4月2日)

ポスターの紫色の意味、最初の妻の赤いドレスと最後の夫の赤いシャツ。オフブロードウェイらしい狭い世界の深い話。
一方、ロック調ありミュージカル調ありのショーアップもあるきちんとしたミュージカル。曲が素晴らしいのと海宝さんがいい意味でバケモノすぎて・・・。胸板・・・。

タイトル通り、「ノーマルっていったい・・・?」「ノーマルでいるべき?」などなど普遍的な悩みについて、一つの家族をめぐる物語。わかりやすく悩んでいるお母さんと、それを支える夫、家族。そして精神科医と、娘の友人。

登場人物は少なくテーマも普遍的ながら、早々にネタバレ?し少し予想を裏切る展開となる点が、やはりピュリッツァー賞たる特徴なのかな。
再演ということだけど初演は見ておらず、今回は2チーム制のところ私が見たのは安蘭さん、海宝さん、新納さん、岡田さん、などなどのチーム。娘の友人役をジャニーズの方が演じたせいか客席は満員でした。課金するファンって、本当にありがたいよ・・・。それに、毎回ジャニーズの方が出る芝居は、客席が若返るし、ファンの方たちのお行儀がとても良い。静かだしかつ若いせいかトイレも混まない・・・!おばさまが多いと(私もババアなんだけど)、ワイワイガヤガヤとなるところ、客層が若いとなんか落ち着いている。コンサートなどではまた違うんでしょうけどね。

シリアスなトーンでお芝居が進む中、閑話休題的な笑い要素も丁寧に仕込まれていたり、ロック調の曲があったりショーアップ要素も多くて、オフブロードウェイながらもこれだけ支持されているのがよくわかった。というか、わたし、新納さんの色男役が好きなんだろうな・・・。「スリル・ミー」を昨年見たときも新納・万里生組が一番しっくりきたしなあ。

これは全部見た人とあーでもないこーでもない、って語り合って酒を飲むタイプのお芝居なのであまり内容は書けないけれど、こういうタイプのミュージカルを仕事帰りに見てご飯を食べながら語り合って、っていう日常が早く戻るといいなあ、と心底思う。コロナを境に、芝居のチケット代が値上がりしてもう戻らないんだろうな、とも思うけど、このクオリティでこんなに楽しめるなら高くないんじゃないかなあ。芝居の困ったところは、映画に比べて高いしかつ「げげっ」っていうのがまあまああるからなんだけど、それも含めて、「なんだよあの芝居!」っていう文句を語り合うのもいいじゃないか。(先日の世田谷パブリックシアターの芝居がまさにそれでした・・・。なんだよあれ・・・。)

第一幕が終わった時、「お父さんが赤くなりませんように」と思っていたら、やっぱり・・・。う~ん、最後の新納医師の赤シャツと青ネクタイ、などなど、色がポイントになっているのかな、と思いました。
ってゆうか、海宝さん!歌が凄いのはもちろん存じ上げておりますが、ちょっと凄すぎて・・・。胸板も・・・。

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