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【自己紹介】はじめまして、せたがやブレッドマーケットです。

はじめましての方も、いつも応援してくださる方も。改めまして、「せたがやブレッドマーケット」です。

2014年、世田谷区砧にてパン屋を開業し、気がつけば10年が経ちました。これまで店舗での販売を中心に行ってきましたが、時代の流れや環境の変化とともに、マルシェ出店を経て、新型コロナウイルスの流行を機にオンラインとイベントに特化した販売スタイルへとシフトしています。

この10年間、変わり続ける中でも、パン作りに対する思いは変わらず持ち続けてきました。

今回の記事では、そんな私たちの自己紹介も兼ねて、これまでの歩みや今後の展望をお伝えできればと思います。ぜひ、お時間のあるときに、最後までお付き合いいただければ幸いです。


はじめまして

はじめまして。「せたがやブレッドマーケット」の店主です。
19歳でパン業界に入り、気がつけば25年が経ちました。

地元福岡の大手チェーン店でスタートし、店長を経験。その後、パンの知識を深めるために東京へ上京し、日本パン技術研究所に通いました。卒業後、そのままパン学校の助手として就職し、教育や研究に携わることに。さらに、東京都の障害者職業能力開発校で新設された製パンコースの非常勤講師も務めました。

油脂メーカーからスカウトを受け、パン用油脂の比較試験や新製品開発のための製パン試験など、研究に従事しました。

2011年、東日本大震災が発生。その時、職場でテレビを通じて津波や被害状況を目の当たりにし、「もし明日、同じことが自分に起きるとしたら、それまでやりたいことをして生きたい」と強く感じました。そこから独立を決意し、準備を重ね、2014年に東京都世田谷区砧で「せたがやブレッドマーケット」を開業しました。

その後、子どもが生まれたのを機に、現在は茨城県坂東市へ移転し、オンラインショップとイベント出店を中心に活動しています。

定期出店の横浜北仲マルシェ。

パンへのこだわり

「こだわらない」が、私のこだわりです。

パンを作る時、過度なこだわりはむしろパンのバランスを崩してしまうこともあります。だから、作る際にはシンプルさを心がけ、余計なことは考えないようにしています。

食材も、その中で特に一つにこだわり、あとは全体のバランスが取れるような配合を意識しています。例えば、黒胡椒やほうじ茶、醤油など、ひとつの食材が主役となるように引き立て、他の材料はその魅力を邪魔しないようにします。

一目惚れしたカンボジア産黒胡椒を入れたフランスパン。

また、私のパンは「パンひとつでは完結しない」のが特徴です。何かしらの相棒、つまり一緒に食べるものや飲み物があって初めて、その魅力が引き出されるパンを作っています。食べる人が「何と合わせようかな?」と考える楽しさも感じてもらえるようなパン作りを目指しています。

一見、こだわっていないようで、実は細部にまでこだわったパン作り。
それが私のスタイルです。

「せたがやブレッドマーケット」の人気商品は、食パンや食事パンなど、食卓に欠かせないアイテムです。特に、大人買いされることが多いのが特徴で、一度に複数購入されるお客様が多いです。マルシェでは、マフィンやカヌレが特に人気で、5〜6個まとめて買っていかれる方が多くいらっしゃいます。

横浜北仲マルシェでは、常に5−6個買っていく方が多数!

お客様からは、「冷凍庫にストックがないと困るのよ」という嬉しいお声もいただいています。また、「この前、あのお店の食材と合わせたら、お酒が止まらなくて…」という感想も。美味しい食材が集まるマルシェで、その食材と合わせて楽しむパンとして、私のパンが受け皿のような存在になっているのは、とても嬉しいことです。


「SETAGAYA BREAD MARKET」の魅力

私たちのオンラインショップには、「常連さんの冷凍ストッカー」という思いがあります。パンはひとつから購入でき、お家の冷凍庫にパンが少なくなった時や、ちょっとした食事会の時に、欲しいパンを必要な数だけ自由に選んでいただけます。

また、店主おまかせのお得な詰め合わせセットもご用意しており、プレゼントやお中元・お歳暮としても喜ばれています。最近では、ふるさと納税でもご利用いただいており、冷凍でお届けするため、遠方の方にもできたての美味しさをお届けできます。今までの最も遠いお届け先は、なんと石垣島です!

ヤマト運輸さんが届けられる地域なら日本全国どこまでも!

そして、マルシェも私たちにとって大切な活動のひとつです。もともと、「せたがや」で「パン(ブレッド)」を通じて「地域(マーケット)」と繋がるというコンセプトでお店をスタートしました。さまざまな食材が集まるマルシェは、私にとって理想の環境です。黒胡椒やオリーブオイル、お米や卵など、全国各地の素晴らしい食材と出会い、その出会いの喜びをパンに込めてお裾分けしています。

せたがやブレッドマーケットのパンは、食事に合わせることを前提とし、こだわりの食材を使って作られています。私たちがパン作りで大切にしているテーマは、「飽きのこない風味」と「食べ切れる大きさ」の“毎日サイズ”のパンです。

毎日の朝食には、シンプルな食パンや小さな食事パンがぴったり。野菜やハムを挟んだフランスパンも、一度の食事で無理なく食べ切れるサイズを意識して作っています。残してしまうと「ノルマ」になってしまうので、最後まで美味しく食べ切れるような味付けとサイズにこだわっています。

お客様に大人買いしていただける理由も、こうした部分にあるのかもしれません。


私の日常とパン屋ライフ

パン作りはついつい工房に引きこもってしまいがちですが、仕事以外ではできるだけ外に出るように心がけています。休みの日には、さまざまな場所に出かけて新しい発見をしたり、子どもたちと一緒に虫取りやキャンプを楽しんだりしています。

最近はAIの画像生成にも興味を持っていて、つい新しいことに手を出してしまうことも。趣味を通じてリフレッシュしながら、日々の生活を楽しんでいます。

プロンプトのために、英単語を勉強するのも楽しみのひとつ。

東京に住んでいた頃は、一日中、仕事に集中して、夜は大好きな日本酒を飲みに行きつけのお店に出かける日々を送っていました。しかし、子どもが生まれてからは、家を中心とした生活にシフトチェンジしました。店舗を構えるのではなく、特定のイベントや販売機会に一点集中することで、家族との時間を確保しています。

その時々の環境に合わせて仕事内容を柔軟に変えていけるのは、個人店ならではの魅力です。もちろん、仕事内容が変わることで生じるデメリットもありますが、子どもの成長とともにお店も少しずつ進化していきます。変わり続けるお店が、これからもお客様にとって魅力的であり続けられるよう、日々工夫しながら進んでいきます。


これから

2025年からは、坂東市での販売に力を入れつつ、noteのメンバーシップ機能を活用して本格的なオンラインベーカリーを立ち上げたいと考えています。子どもが小学生に上がるタイミングで、週末のイベント出店に関しては、出店先を選ぶことが増えるかもしれません。オンラインの重要性がますます高まりそうです。

近すぎず、遠すぎず。そんな距離感を大切にしています。マルシェでの出会い、オンラインでの出会い、どちらも貴重な縁です。その中で、お客様がひとつでもお気に入りのパンを見つけられるように、心を込めて焼き続けていきます。


これからnoteを通じて、私の考え方やパン作りの方法、そしてさまざまな思いをお伝えしていければと思っています。

パンは、毎日の食卓を支える日常品であり、楽しむための嗜好品でもあります。しかし、原材料の高騰により、気軽に手に取れる価格を維持するのがますます難しくなっています。そんな中でも、可能な限りパンが皆さんの日常に溶け込み、楽しんでいただけるように心を込めて作り続けていきます。

もし「せたがやブレッドマーケット」のパンを見かけることがあれば、ぜひ一度手に取ってみてください。これからもよろしくお願いします。


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
今後も、新作のパン開発や試作を重ねていくため、そして厳選した食材の購入やオンラインショップの運営をより充実させるために、皆様のご支援をお願いできればと思っています。少しでも共感いただけた方や、応援したいと感じてくださる方がいらっしゃいましたら、noteの有料記事機能やクリエイターサポート機能を通じてご支援いただけると大変嬉しいです。

これからも、心を込めたパンをお届けできるように頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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