“旧くなった事業”を進展させる第一歩、スタート|事業再構築コース#1
こんにちは、「ネイバースクールSETAGAYA」の事業再構築コースを担当している高橋秀紀(通称:ヒデさん)です。中小企業の経営改革・再建、事業承継コンサルティングなど多面的に中小企業の経営に関わっています。
さて、2022年8月、SETA COLORから生まれた世田谷発のインキュベーションプログラム「ネイバースクールSETAGAYA」がスタートしました。
事業再構築の支援を、地元世田谷区の事業者向けにすることが夢だっただけに、会場に集まってくれた参加者のみなさんを目にした瞬間は、本当に感無量で、こみあげるものがありました。改めてこのような機会をいただいた参加者のみなさん、世田谷区のみなさん、そして運営事務局のみんなへの感謝の気持ちでいっぱいです。
これから12月まで、このマガジンでは私が担当する事業再構築コースの様子をブログ形式で発信していこうと思っています。よろしくお願いします!
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最良の道は、何度もアウトプットを繰り返すこと
第1期の事業再構築コースに参加するのは、全部で8事業者。約4ヵ月(8月~12月)全10回のプログラムの中で、「旧くなった事業を新しい事業へ進展させる道筋」を描き、事業の再成長を目指していきます。
参加者同士、講師、運営事務局などからたくさんの意見をもらい、新たな気付きや着想を得ながら、自身の事業構想を繰り返し磨いていく。このインプットとアウトプットを何度も繰り返していくことが、私は事業ブラッシュアップの最良の道だと考えています。
これは、SETA COLORの根本的な想いであり、SETA COLORから生まれたネイバースクールも同じ設計思想で企画されています。
ネイバースクールでは、きれいに整ったスライドで発表をしたり、キレのあるかっこいいプレゼンをしたりするよりも、「今こんな悩みがある」「この部分が苦手でどうすればいいか分からない」といったような「自分の弱み」を安心して表に出すことができる環境・関係性が大事だと思っています。これは参加者のみならず、関係者も含めての話です。
しかし……初回の立ち上がりということもあり、参加者のみなさんの表情はカチコチ、とても気楽とはほど遠い状態。そこで、スケジュールを微調整し、早い段階で自己紹介と意見交換をする時間に。これから回を追って、安心して気楽にまじめな話ができる場に育てていきたいと思います。
他者の視点から自分の事業を見る
自己紹介で徐々に気楽な雰囲気が出来上がったところで、次は以下の視点で各参加者から現時点での事業構想の発表を行いました。
現在の事業定義(どんな人に、何を買ってもらっているか? ex.今の自分は○○屋さんです)
目指したい事業の定義(こんな人に、何を買って欲しいのか? ex.目指す自分は○○屋さんです)
上記の理由(事業再構築を通じて解決したいこと、自身の根源的な想い)
各自事前に用意した資料をもとに、それぞれ5分程度で発表してもらう予定でしたが、みなさんの伝えたい想いが強く、目論見は大きく外れ、大幅に時間が押してしまう状況に。
この結果を受けて、限られた時間であっても、しっかりと想いを伝えきれるようになる、あるいは伝えられたという手ごたえを感じられるようになる、というレベルまで事業構想を磨くことができるプログラムにしていきたいと思いました。
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以下は、プレゼンのダイジェスト版です。参加者の紹介とおおまかな事業再構築の方向性を記してみましたので、この記事をご覧になっている読者のみなさん、応援をよろしくお願いします。
以上のように、事業再構築のカタチは各事業者で各様です。
各事業者ごとに事業を再構築していくのであれば、本プログラムのようにグループで考えるよりも各事業者ごとに個別に検討すればいいのでは?という意見もありそうです。
しかし、ひとりで考えてもなかなか新しい発想が生まれない……というのが現実なのではないでしょうか。
グループで考える意義は、様々な立ち位置の人と接点を持つことで、これまでとは違った立ち位置・視点から物事を考えやすくなること。そして、そこから新たな着想や発想が生まれる可能性が高いということです。
この異質な関係からの学びが、参加者のみなさんにお届けしたい最初の“エンパワメント”なのです。
文=高橋秀紀(ネイバースクールSETAGAYA・事業再構築コース ディレクター)
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