他業種だから気づけること、支え合いがある。事業者同士の相談・報告会開催レポート
プロジェクトがスタートして3ヶ月。緊急事態宣言も解除され、2021年10月25日、ついにSETA COLORのメンバーがオフラインで集合し、感染症対策を実施のうえ中間報告会を開催しました。
Zoomでのキックオフイベントも盛り上がりましたが、対面でこそ感じられる熱量があることも事実。それぞれのプロジェクトのプランを共有して、お互いに相談に応えあったり新たなアイデアが浮かんだりと、横のつながりがより広がった中間報告会の様子をお届けします。
よその事業も自分ごとに!? アイデアとアイデアがつながる相談会
SETA COLORは「地域連携型ハンズオン支援事業」を冠したプログラムで、一言でいうと「補助金と専門家で世田谷区のビジネスをサポートする」というものです。
そしてSETA COLORのこだわりは、事業者だけでなく専門家も全員世田谷にゆかりのある人であること。「世田谷」の括りでは同じチームメイト!ということで、この中間報告会は、
・横のつながりをつくる場
・プロジェクトの情報交換、相談の場
として開催されました。
まずは、世田谷区経済産業部 田中部長による挨拶と乾杯*でスタート!(*ノンアルコール)
そしてアイスブレイクで頭と心をほぐしてから、参加事業者さんのプロジェクト内容を全体でおさらいし、今日のメインのワーク(膝を付き合わせた相談会)に入っていきました。
なお、各プロジェクトの内容は、以下の記事よりご覧いただけます。飲食、物販、福祉、ものづくり、アパレル、教育、システム開発、映画館、まちづくり……とにかく彩り豊かな事業者の方々をぜひご覧ください👀✨
ワークでは、事業者数組+専門家+世田谷区職員という構成でグループに分かれ、本年度で達成しようとしていることや、そのための具体的な施策をプレゼン。
ほかの事業者の方や専門家メンバーからコメントや質疑をうけて、困りごとの突破口を見つけたり、いつもと違う視点に触れる時間になることを期待しつつ、実施しました。
たとえば……
“着るアート”をコンセプトに、古代ギリシャの服と日本の着物を融合した、服のように着ることができる「着るストール」を展開するアパレルブランド「ミハイルギニス アオヤマ」。
ストールといっても首に巻くだけではなく、様々な着方で何通りも楽しめるこのストールを見た別の事業者さんは、「自分は日頃障がいのある人との関わりが多い。彼らはそもそも自分で服を着ることが難しかったり、おしゃれしたくても選択肢が限られることがある。このストールは身につけやすいし、車椅子でも大丈夫そう」とコメント。ギニスさんたちはまさにそうした活用を考えていたそうで、点と点がつながる様子がうかがえました。
ちなみに「ミハイルギニス アオヤマ」は、DFAアジアデザイン賞にて2021年度MERIT賞を受賞されたとのこと! おめでとうございます👏
ほかにも、
AIの姿勢推定技術を活用した「見守りシステム」を開発している「ナインシードラボ」のシステムを、実際に体験して「こんな活用方法もあるのでは?」なんてアイデアが生まれたり。
「みんなでつくる新しい『街』」をテーマに、小田急線跡地にできた「下北線路街」。そこで生まれたプロジェクトのひとつ「シモキタ園藝部」は、今後の展開を模型を使いながらご紹介。グループのメンバーからは、ビジネス面の話はもちろん、世田谷ローカルならではの視点でのコメントも。ちなみに「園藝部DAY」というほぼ毎月開催のイベント情報は、インスタグラムからご覧いただけます🌱
いつもの仕事では関わりのない、まったくの別業種の人へのプレゼンには、思いもよらないフィードバックもあったのではないかと思います。
そんな濃密な時間はあっという間に過ぎ、交流会がスタート。
困っている時、力がほしい時は、“ご近所”へ!
SETA COLORには、飲食業界の事業者さんも複数参加されています。そこで今回は、下北沢の「ニューヨーク・カップケーキ」と、三軒茶屋のおかき・あられの老舗店「大黒屋」より、交流会でぱくっとつまめるフードをご用意しました!
(※感染症対策の観点で、完全小分けのものをお一人ずつ提供しています)
「世田谷みやげ」認定商品でもある「三軒茶屋あられりぼん」
フードプリンターでSETA COLORロゴを転写した、ホワイトチョコとブラックチョコのカップケーキ
交流会では、自由に自社製品やちらしを置ける展示ブースも設置。「実はこのプロダクト気になっていて……」「うちも子どもいるんですよ〜ちょっと詳細聞いてもいいですか?」などなど、お互いの事業を紹介しつつ、プライベートも交えて盛り上がる方が多い印象でした😊
「株式会社LONVA」はブランドを立ち上げ中のエイ革製品を別事業者さんに紹介したり、
写真・映像プロダクションの「bird and insect」が手がけるカメラ用グッズブランド「scenery」を、別事業者でデザイナーの方が試用してみたり……
そして最後には、フリーマイクタイムも! イベントへの参加者募集、モニター募集、これから実施予定のクラウドファンディングへの協力募集など、さまざまな呼びかけがありました。
子ども向けクリエイティブスクール「アソマナボ」は、11月28日に進路に悩む10代に向けたイベント「進路の神々〜学校では聞けない進路相談会」を開催予定。三茶のさまざまなオトナたちが、10代の若者から寄せられた「進路の悩み」にそれぞれの経験・視点から本気で考え、答えます。10代のお子さんや友人がいる方は、ぜひお誘いくださいね!
https://asomanabo.com/news/1781/
障がいのある人が描いたアートを活用した、オンライン対話型アート鑑賞などを展開する「フクフクプラス」は、アート鑑賞プログラム「アートでおしゃべり」を開催中。「ビジネスパーソン向け」「目からウロコの鑑賞法」「音声言語を使わず、視覚情報だけで楽しむ」など、さまざまなバリエーションをお楽しみいただけます🎨
https://fukufukuplus.peatix.com/
子ども向けのワークショップイベントも積極的に行なっているデザイン事務所「design toka」は、現在絵本のプロジェクトが進行中。制作にあたり、現在読み聞かせのトライアルする場を募集しています。「近所の児童館で読んでほしい!」「うちの幼稚園どうかな?」など気になる方は、以下よりお問い合わせくださいね。
https://www.designtoka.com/about-us
SETA COLORでは、こうした告知の場のように、「困った時や力がほしい時は、SETA COLORのメンバーで協力しあえる!」という安心感や利便性をこれからもつくっていきたいと思います💪
今年度のSETA COLORは、残り約5ヶ月。
プロジェクトそれぞれに、大変な苦労もあればチャンス到来!ということもあるかと思います。事務局一同、「補助金だけじゃない補助金事業」として、残りの期間もサポートしていきますので、関係者のみなさまもそうでない方も、今後の展開に引き続きぜひご注目いただけると幸いです👀🙏
写真=阿部高之
構成・文=原口さとみ(SETA COLOR運営事務局)
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