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大人の読書感想文『精霊の囁き』
「人生は、誰と生きるかだ」
と、確信を持ち始めているのですが、それは本を通しても同じだと思っています。
私が自分のスピリチュアル道を歩もうと決意したきっかけは、山川紘也さん、亜希子さん夫妻の訳した本たちのおかげでした。(『聖なる予言』『ザ・マジック』)
書店で見かけて、何気なく手に取ったら、最初の数ページでもはや読むべき(笑)と直感しました。
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ご夫婦で仕事をするくらいで、さらにスピリチュアルであれば、仲睦まじい優しいご夫婦のイメージでした。
が、実のところお二人ともバリバリのキャリアで、スピのスの字も無いところからのスタートというところにまず好感がもてました。
全体は亜希子さん視点で、自分の中の葛藤がしっかり描かれていて、どの場面も、なぜか自分ごとのようにわかる不思議さ。
精霊と通じているなら、その後の人生は順風満帆に行きそう…というイメージですが、通じているからこその変化の苦しみがある。
そこを垣間見れて、「どれだけスピ力が高くても、結局人間の肉体を持ち、人間に生まれた限り、どれほどサポートがあっても自分が自分で生きるより他ないんだな」と思いました。
私も、あまりに人生がうまくいかないというどん底のときに、オラクルカードやタロットカードを始め、だいぶ救われました。
物理世界、精神世界の二つでは不安定でしたが、そこに霊的世界が自分の中にあると認めてからは、だいぶバランスが取れるようになりました。
そこから、「自分の占い通りに生きる」と決意をするのですが、何度引いても《何もするな》という結果しかでない時は「本当に大丈夫なのかよ」と思っていました🤣(ちなみに今日の占いですら、まだそう出ている)
そうして数ヶ月、本当に何もせず生きてきましたが、その時考えていたこと、その時勉強したこと、その時経験したことは、私を大きく変えました。
これは「自分では決して考えられない選択肢」だったので、大きな存在を信じずにはいられないということです。
山川夫妻も、「旦那さんは癌かもしれないけど、治療はするな」という趣旨の精霊の声を聞いて、そうすることになるんですが、これはもう大変な決断だったとお察しします。
スピリチュアルに生きるって、結構大変なことなんだ、と。
だから私は「感謝ワーク」や「ありがとうを唱える」から入る方が、マイルドでいいんじゃないかと思っているんですよね。
ちなみに、「ありがとう」については、紘也さんのエピソードで出てくるのですが、ここが私の2番目の号泣ポイントでした。
わかりみの深さが涙量に比例。
病院の待合室で読んで泣いてしまうという(笑)。
ちなみに1番目の号泣ポイントは、亜希子さんがセミナーのワークで自分の秘密を話すところです。
わかるぅぅぅ。
スピリチュアル界のレジェンドと言われつつも、その道のりはお二人とも決してスムーズではない。
人間が、生まれてから、家庭で、社会で、身につけた余計なものを一枚一枚剥いでいく…その過程に立ち合わせていただける一冊。
実はまだ3分の2のとこですけど、残りは泣いてもいい場所を見つけてから読みます(笑)。
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