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模倣剣技-プレイングは対面から奪えー


この記事は
シャドウバース Advent Calendar 2023の企画記事になります。


1. はじめに


どうも、セシリア(@sesiria_na314)です。ゆーみんさん主催のアドカレに参加させていただくことになりました。

さて、いきなり本題に入りますが、

「上達するためにチームに入りたいけど実績がない。でも実績がないから入れるチームがない。」

こんな話を聞いたこと、ありませんか?

実際にはシャドバのチームなんて山ほどありますし、その中には実績なしでも大歓迎、みたいなチームもあると思います。
でもせっかくなら強いチームに入って高水準のプレイを身に付けたいですよね。
しかし、いわゆる強豪と言われるようなチームには、ある程度のボーダーが設けられていることがほとんど。全く実績がない中で加入するのは非現実的……。


残念ながら本記事では無実績の人がいきなり強豪チームに入れるようになる、なんて魔法のようなメソッドは紹介できません。
しかし、「チーム未所属でも出来るプレイングの磨き方」を示すくらいなら出来ると思います。

かくいう僕も今でこそレート杯に出たり(だいぶ昔の話)、Invitational2023に出場させていただきフリ素になったりと、競技プレイヤーとしてそこそこ活躍しましたが、元々は大会にも出ない、レートもやらない、クラス専アンリミランクマッチャーでした。

ナーフにより、再燃のキックオフはもう届かない…!!

あるとき思い立って本格的に競技シャドバに取り組み始めたのはFOH期。僕の場合は幸いにもZwei(解散済み)というチームに拾ってもらえましたが、どうしても1人でシャドウバースをする時間は生まれてしまうもの。

そんな中で見出した、誰も教えてくれない環境で上達するための考え方。

そう、それこそが本記事の題名にもなっている、「模倣剣技」です。


2.そもそも模倣剣技って?


模倣剣技、読み方は<<ブレイドスティール>>

直訳すると「剣を盗む」という意味になります。

元ネタは僕の大好きな作品『落第騎士の英雄譚』より。
アニメの完成度もかなり高く、原作小説も面白いので時間があれば是非。明後日(12月15日)には最終巻の19巻が出て完結するしね。(布教)

2期やってくれないかな~


以下簡単なあらすじ。

最底辺から並み居る強敵をなぎ倒して駆け上がる学園ソードアクション開幕!!


魂を魔剣に変えて戦う現代の魔法使い《魔導騎士》。

その学園に通う黒鉄一輝は魔法の才能がなく落ちこぼれた《落第騎士(ワーストワン)》だ。

だがある日、異国の皇女にして《A級騎士(ナンバーワン)》のステラから

『敗者は一生服従』という決闘を一方的に挑まれ――勝ってしまう!

一輝は魔法の代わりに剣技を極めた異端の実力者だったのだ!

「なんでもいうことをきかせればいいじゃない! えっち! 」

悔しがりながらも一輝に惹かれ始めるステラ。

そして騎士の頂点を争う戦いの中、かつての《落第騎士》は

《無冠の剣王(アナザーワン)》としてすべての騎士からも注目され始める!

原作小説第1巻より引用


話を戻すと、

模倣剣技<<ブレイドスティール>>

この作品においては、

戦闘中に相手の剣術の根底を解き明かし、自己流にアレンジや改良を加えて会得する技能

として描かれています。

これは主人公・黒鉄一輝の得意技なのですが、これにはとある背景が関係しています。

というのもこの主人公、剣術の名家の生まれながら才能が全くなかったのです。そのため親族のほとんどから「存在しない者」として扱われ、剣術を教わる機会がないまま育ちました。

そんな中で彼は「他人の剣技を盗み見る」という方法を使い、独学で剣を学んでいきます。それを繰り返した集大成、観察眼の賜物こそが模倣剣技なのです。


実際に、アニメ第一話でステラ(ヒロイン、赤髪)と決闘した際も、戦闘中に彼女の剣技を盗み、勝利しています。(まあ勝利できた理由にブレイドスティールはあんま関係ないけどその辺は本題と逸れるので割愛)


あたしの剣… どうしてあんたがそれを!? まさか……この試合中に盗んだって言うの!?
僕は昔から、誰にも何も教えてもらえなかったから、こういうことばかり上手くなっちゃってねぇ!
これが僕の剣術、ブレイドスティール!!



さて、話が大分逸れてしまいましたが、これをシャドウバースに置き換えて見るとどうでしょうか?

主人公 → チーム未所属のプレイヤー
ヒロイン → ランクマやレートの対戦相手

としたとき、模倣剣技はヒロインの剣技を盗むことですから、

模倣剣技 → 対戦相手のプレイングを盗む

ことになります。

対戦相手のプレイングを盗むとはどういうことか?

それを次の項で解説しようと思います。

3.ブレイドスティール-定跡を奪え-

 

まずは、財宝ロイヤルを例にして考えてみましょう。

財宝ロイヤル自体はEAAのバルバロス実装時から存在し、主にEAA、HORアディ後、ORSの3環境でTier上位デッキとして君臨しましたが、ここではORS環境で財宝ロイヤルというアーキタイプ自体を初めて使うプレイヤーのケースを考えます。実際の現ORS環境とはズレますが、便宜的に財宝ロイヤル1強環境だとしておきます

とんでもないセンスの持ち主なら「無」の状態からすべてを理解して完璧に回せるかもしれませんが、常人にはまず不可能。

「そもそもマリガンからカードの切り方まで何もかも分からない」、「1強デッキだとしても使いこなせないから逃げよう」、こう考えるのではないでしょうか。

ただ、上位デッキから逃げ続けていてはいつまでたっても扱えないまま、チームにも入れず誰からも教えを乞うことができない。そんなことを毎環境繰り返して一生負け組。落第

そんなの、嫌ですよね?

ではどうやったら扱えるようになるのか。


ーーブレイドスティールーー。


対面からプレイを奪えばいいんです。
まずは対面のプレイングを観察しましょう。そして要となる部分を抽出してみる。

財宝ロイヤルならば、

・斥候はどのタイミングで切っている?
・財宝カウントや連携の稼ぎ方は?
・副船長の切り方は?0コストにした財宝カードは温存している?
・大参謀のチョイス先は?
・リーサルパターンは?

などなど。

そしてそれを繰り返す。環境デッキであれば対面することが多いはずなので、観察する機会は何回でもあるはずです。すると、ある結果が見えてきます。

道中の細かなプレイの差異はあれど、ほとんどの対面がやってきたプレイング。

ーーーすなわち、定跡ーーー

これを自分が使う時に真似して回してみればいいのです。

斥候はロジャーの進化ターン横にくっつけることが多いとか、副船長で財宝カウントと連携を稼ぐとか、0コス首飾りを温存しておいてロジャー下のバルバ砲手旗旗0コス首飾りが7PP19点だとか。

ある程度競技をやっているプレイヤーにとっては当たり前のことでも、全く回したことがない人であればそれすら知らない、ということは十分にあります。(今回は財宝ロイヤルという前環境も存在したデッキを例として用いたので稀なケースかもしれませんが、新弾で新たに追加されたばかりのアーキタイプなら普通に起こり得ると思います)

そんな人が定跡を身に付けられたのであれば大躍進ではないでしょうか。勝率も格段に変わってくるはずです。


しかし、ただただプレイングを真似るだけでは意味がありません。ブレイドスティールの本質は別にあります。




4.ブレイドスティール-真理を掴め-


ここでもう一度ブレイドスティールの解説を。

戦闘中に「相手の剣術の根底を解き明かし」、自己流に「アレンジや改良を加えて会得する」技能

そう、真似るだけではダメなのです。そのプレイを相手がした意味を解き明かさなければなりません。


さっきの例で言えば、

・ロジャー進化ターンに合わせて斥候を使う→財宝カウントを稼ぎつつ、ドローに変換することで中盤~終盤にかけて必要になるカードを探しに行く
・副船長で連携と財宝を稼ぐ→ミカエルの直接召喚や美剣士、大参謀、八獄カードの効果起動を狙う

などなど自分なりに対面のプレイの意図を考え、言語化してから習得する必要があります。


枝葉を辿って理(ことわり)に至れば、すべてを理解できるーー!そして超えられる!


ここが一番難しいところですが、これさえ出来てしまえば、


「押され気味なゲーム展開だから回復したいな」
           ↓
「このターン副船長行けば連携10になって次のターンミカエル呼びつつ大参謀起動できるぞ。」
           ↓
「財宝カウントは稼げるからそこから旗を加えて反撃に転じよう」


のように、自分自身で言語化しながらプレイできるようになり、状況対応力が上がります。


ここまで来れば「そのデッキを扱えるようになった」と言っていいでしょう。

これこそがブレイドスティールの本質です。


実際に一輝も作中で対戦した綾辻綾瀬から奪った<綾辻一刀流>を自分のモノにし、倉敷蔵人(2巻のボス)を奥義・天衣無縫で撃破しています。(綾辻一刀流を解析し、自力で奥義までたどり着いた)

綾辻絢瀬
倉敷蔵人
天衣無縫




5.最後に


最後まで読んでくださりありがとうございました。

今回は財宝ロイヤルを例に用いましたがこれに限らず、

マガチヨエルフのアスカ&シオリの切り方は?メイは?
回復ビショップのオーキッドのチョイス先は?

などなど色々観察してみてください。新たな気付きがあるかもしれません。


1つ注意点としては、この方法は相手のレベルがある程度高い前提で語っていることです。レートが高かった相手や大型大会などの競技シーンで対戦した相手に対して使う方が効果的です。


 ーーブレイドスティールーー

(めっちゃ中二感溢れてて好き)


明日の記事はThx|津島の塩さんの『メタ読みだけで勝ってきた男のメタ読みの仕方』です。
お楽しみに!

(シャドバの記事のはずなのに半分くらい好きなラノベ語ってるだけになっちまった…。)

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