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「舞台映像」の話
はじめまして。あしもとです。
関西の小劇場で役者をしたのち、今は舞台映像を中心に裏方をしています。
もともとは劇団ちゃうかちゃわんという劇団にいました。
ここでは、学んだこと、気付いたことを中心に舞台映像をどうやったら実現できるのかについて記事にできたらと思っています。
舞台映像のことを記事にしようと思います。
音響や照明のことを知っている演劇の人は多いですが、舞台映像も面白いです。小劇場界隈でいろんな人が舞台映像を使って演劇を考えてみてくれる・楽しんでくれるようになったら嬉しいです。
(もしあれば)舞台映像の相談・ご依頼も承ります。
舞台映像とは
一言でいえば、
「舞台を暗くして、プロジェクターを使い映像を舞台上に照射する」
です。想像通りですね。
今まで照射してきたもので言えば、
タイトルコール、役者紹介、パフォーマンスを彩る映像、魔法の光、風景、心の声、絵画、時計、スマホの画面、など
つまり、
文字が使えることで情報を伝達
登場人物の心象の具体化
舞台美術を補完
人、小道具、舞台では表現できないものを表現
みたいなことができます。
もちろん、は照明や音響が得意な表現もあるのですが、人間の視覚情報に訴えかけられる表現としては効果が高いです。
音楽つきで製作できるのも強みです。舞台へのプロジェクションマッピングをすることで、舞台を活かす映像を表現することも面白そうです。
舞台映像は映像が脚本がマッチしていればなんでもいいと思います。
映像がかっこよくて記憶に残るっていう体験も他の演劇体験と差別化できるので僕は好きです。
映像チーフ
映像チーフが行う仕事について時系列ベースで説明します。
公演体制によって必要のない工程も含まれるかもしれません。
演出から映像要望を受け、会議、すり合わせ、企画立案
舞台と照射位置の確認、照明との干渉の確認
映像班内での割振り、撮影日などの調整
映像製作
小屋さんとの会議に参加
プロジェクターの設置、照明、座席との干渉などについて
映像再生ソフトに照射映像をセット
小屋入り、映像設営、カメラ設営
映像オペ(映像オペへの指示)
舞台や照明などにくらべると少ないけど、仕込みに関わる分、ステップは多
いかも。
舞台映像に必要なもの
毎回購入する舞台とも、箱にあるものを使う照明とも異なり、必要な機材を揃えるのが大変な舞台映像の持ち物です。
映像製作 → 映像編集ソフト
映像照射 → プロジェクター
映像照射 → 映像再生ソフト
映像照射 → HDMIなどの映像コード
映像照射 → プロジェクター設置機材
音響つき映像 → PC→音響卓のインターフェース機器
これらのものがあれば舞台映像を照射可能です。
あと、映像チーフの管轄で舞台の記録用に映像撮影をする場合
【ビデオカメラ、三脚、スマホ、三脚用スマホホルダー、記録媒体】
なども準備することが多いです。
これらに関して、1)映像編集、2)舞台映像設営(機材・ソフト)、3)撮影に分解して、このあと説明します。
(続く)