研究者から見た、地球温暖化。目指せ、脱CO2!【解決編】
【この記事は構想 5日、まったり読むと 2分】
研究者の目線で、地球温暖化や脱CO2の実情を話そう。
かなり絶望的な状況だと思うのだが、今回は解決編として、僕なりの希望を示したいと思う。
・前回の問題編のおさらい
①地球温暖化の原因はCO2。CO2の根源は化石燃料。代替となるべき再生可能エネルギーは割高。
②脱CO2への経済支援は、度々起こる経済危機によって、後回しに。
③資本家・投資家は脱CO2に投資したい。でも、投資先がない。
・希望は『ポスト資本主義』にあり
豊かな社会になり、 お金があまり重視されない時代がすぐそこまできている。
これからの資本家は、お金を増やすよりも、お金を良いことに使って称賛される方を望む。
そうやって『承認欲求』を満たす。
マーク・ザッカーバーグの5.5兆円寄付、ビル・ゲイツ財団、ZOZO創業者の前澤さんの100億円ファンド、エンジェル投資家、クラウドファンディングなど、寄付型や見返りを求めない投資が増えてきている。
・RE100企業の躍進
脱CO2に目を向ければ、再生可能エネルギー100%を目指す『RE100』に、日本で数十社、全世界では数百社が加盟している。
Google、Apple、リコー、積水ハウス、イオン、丸井グループ、富士通、ソニーなどが、遅くとも2050年までに、再生可能エネルギー100%の事業運営を目指す。
最近では、日本の中小企業を対象とした『再エネ100宣言RE Action』など、拡がりをみせている。
・製造業は何をすべきか?
製造業としては、技術革新だけでなく、ビジネスモデルのイノベーションが求められる。
モノづくりだけでなく、どういうコトづくりをしていくかが問われている。
ここで重要なのが、経済的にコスパのよい脱CO2技術を開発するという考え方から、『承認欲求』を満たすコトを提供するという考え方に変えることだと思う。
そこに答えがあるような気がしている。
問題編で述べたように、普通には経済的に成り立たないのだから、環境ビジネスをエンタメビジネスやファンビジネスと掛け合わせて考える必要がありそうだ。
キーワードは『かっこいい』『面白そう』『ワクワク』『映える』『他にはない』『世界初』『応援したい』などだろうか。
製造業である僕の会社の中で、こんな変なことを考えているのは、極少数派である。
それでも、仲間がいないわけではない。
デザイン思考やアート思考を取り入れながら、考えていきたい。
読んでくれて、ありがとう。