【組織開発】コミュニケーション不全は「一丁目一番地」から始まる?
こんにちは、組織開発実践コーチの「はやまこ」です。
リアルな「組織開発」活動のため、「はじめ方」「活用方法」「人材育成」などをテーマに書いています。
上への不満
「部長があれじゃ、何を言ってもムダだよな・・・」
なんとなくモヤモヤした職場でよくありそうなセリフです。
「上は何もわかってないし、話をちゃんと聞いてくれない」
「あいかわらず昔の考え方を押し付けてくる」
でもちょっと待って!?
そもそも部長にまで出世する人は、実務担当者だったときすごく優秀だったのでは?
上司から見える世界
逆に、上司の側からみると
「最近の職場はなぜか元気がない・・・」
「誰も意見を言ってくれない」
「みんな『待ち姿勢』になってないか・・・」
ビジネスモデルが大きく変わってなければ、昔も今も仕事のツボは同じはずなのになぜこうも意識がすれ違うのでしょう?
このようなすれ違いの原因は「コミュケーション不全」がほとんどです。
あいさつや日常会話に問題がなくても、それは密かに進行しているかもしれません。
ちょっとしたことで始まるコミュニケーション不全
ある調査で、ビジネス用語ですれ違いの起きやすい言葉のランキングが紹介されていました。
トップは、「一丁目一番地」
昭和世代の男性であれば、これが「最優先課題」を意味することは自然にわかりますが、若手や海外から来られた方々には謎の言葉です。
一方で、次のような新しい言葉もあります。
「無理ゲー」「ディスる」「ワンチャン」
これらが、普通にビジネスの世界でも使われるようになってきました。
でも「一丁目一番地」世代は、それらを聞いてとまどうかもしれません。
言葉の意味があいまいで「あれっ?」と思うことがあっても、ついつい聞き流してしてしまうことはありませんか?
こうした「スルー」が日常化すると、認識のズレをそのままにする空気が広がります。
仲が悪いわけではないのに、仕事話題の内容が浅くなったり、なんとなく「本音」を言うのが難しくなったりしてくるのです。
無意識にスルーする習慣がこわい
無意識にズレを放置する習慣は、水面下で少しずつ進行していきます。
多様化が進む現代では、言葉以外にも「働く意味」「幸せのかたち」「人生観」など価値観でも見えないすれ違いが起きているかもしれません。
安易にスルーせずに、お互いの「違いを知る」ことは安心安全で円滑なコミュケーションの基本です。
それこそ「一丁目一番地」(最優先課題)なのです。
それって「無理ゲー」(難しすぎて攻略できないゲーム)じゃん!
で終わらせてしまっては、いつまでも職場のコミュニケーションは改善しません。
「えっ、今のはどういう意味ですか?」
これを自然に聞けるような職場でありたいものです。