そこに想いを馳せる人
朝ごはんを食べていると長男がニュースを見ながら「ねぇ、これ何時に起きたの?」と聞いてきた。これ、というのは東日本大震災のことである。ここ最近ニュースでよく放送していたので息子も聞いてきたんだろう、そう思った。
「うーん、その頃ママ大阪に居たからなぁ、確か2時半ごろ?ちょっと待って、2時46分だって」
私は当時大阪に居た。大阪は震度1、とか2とか、体で感じるか感じないかの揺れだった。
「じゃあ、その時間に俺先生にバレないように目を瞑って黙祷するわ」
息子(小1)は続けてそう言った。
驚いた、黙祷の意味を知っている事にも、黙祷をしようと思っている事にも。
いつも思うのだが、この息子はすごく早熟している部分があるなぁと感じる。ついつい自分の幼少期と比べるのだが、私が小学校1年生のころこんな事を考えついただろうか?答えは否である。
そして同時に、ニュースを見て其処に想いを馳せられる子に育っているんだと朝から実感して嬉しくもあり、そして少し胸が熱くもなった。
私ももう一度想いを馳せて黙祷を捧げよう、そういう風に思うことが出来た。