【映画】ブルーピリオド
#ネタバレあります
眞栄田郷敦のファンです。
そんな訳で少し前に、ゴードン主演で公開上映中の「ブルーピリオド」を観に行った。
原作は漫画で、アニメにもなっている人気作品のようだけれど観たことも読んだこともなかった。
「ブルーピリオド」を観ながら、以前に観たアニメ映画「ルック・バック」を思い出した。
両方とも私にとって感想などをなかなか言葉で表現しずらいというか、そんなところや、観終わった後の、ジンジンし続けるような後味も似ていた。
観て良かったよとか、好きなことするって大事だよとか、それだけではないものがあった。
「ブルーピリオド」では、主人公の高校生、矢口八虎が絵で超難関の東京藝大を目指していく。
目指しながらも、大学を出て安定した職業に就いて欲しいと思っている母親に、八虎はそれを打ち明けられない。
でもある日、母の知るところとなり、藝大進学を反対される。絵で食べていけるのか、とか。
進路のことで本人と親との意見が合わない。ありがちだ。私もそうだった。
そんな時、八虎はいつも一緒に遊んでいた仲間の一人、恋ちゃんとたまたま会い、恋ちゃんの言った言葉に背中を押されて再び前を向く。
恋ちゃんは、絵を描き続ける八虎の姿を見て、自分は専門学校に進学することを決めた。そしてパティシエになる、と好きなケーキを食べながら嬉しそうに話していた。(強面の恋ちゃんはお菓子が大好きらしい)
その場面が本当に良かった。印象に残った。
親に理解されなくて、キツイなと感じて、どうしようかと悩んで迷っている時、
ひたすら絵を練習し描き続けてきた、そんな自分に影響を受けたと言ってくれる人がいる。それはどれだけ心強く、励まされることだろうか。
これを続けていいんだ。やっぱりやりたいんだ。
そんな風に思えて、心に再び火が灯る。
「ルック・バック」でも、似た場面がある。
その後八虎は、母親に確か「絵を描きたい。絵が好き。こんな感覚は初めてなんだ」のようなことを打ち明けた。
そして母は、ハ虎の意思を尊重し、応援してくれるようになる。
良かった。
人が何かに本気で打ち込んでいる姿からは目が離せない。応援したくなる。たとえ映画の中の話でも。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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