【母との関係から見えてくる自分自身】ど真ん中で生きる〜途中経過 今〜
もう一年が経つ。
「自分のど真ん中で生きる」と決め、
「自分を大切にする」と私自身に対して宣言してから。
そこから「ど真ん中? 決めたんだ。じゃ、そういうことなら。行ってらっしゃい」と、目には見えない何かに急流に放り込まれたような日々が始まった。
実際に人生が突然波瀾万丈になったということではないが、それまでなんとか折り合いをつけていた事象の本質が曝け出され、自分自身の肚の底の本音に向き合わざるを得ないことが増えた。
何かのスイッチでも入ったように、起こる事のサイズが明らかに変化した。
傘をさしてしのいでいた雨が、傘が吹き飛ばされる暴風雨になった感じ。無視できない。
だからまぁ、私の「内側」は多少波瀾万丈に近いものではあったかもしれない。
最初に与えられたテーマはシンプルに、嫌なことには「No」と言うこと。
先ずその前に、自分が本当は「それは嫌だ」と思っているという事に気づくところからだった。
当たり前にやっていること、引き受けていること。私自身も周囲も、それを当たり前だと思っていたこと。
「これ嫌だ。嫌いだ。やりたくない」
突然そういう反応が自分の中で起こることがあり、戸惑った。
そして、そう感じたらもう動きたくないので困った。
あらゆる面で、自分の本音の「はい」と「いいえ」が、自分自身に対して誤魔化せなくなった。
(本音に気づいて外部にどう反応するかは、また別の話)
「自分ど真ん中」で生きる為には、先ずは限りなく「素」の私っていう状態を知るというか、思い出すというか、そこに戻すというか、その作業が必要だったみたい。ど真ん中がどこなのか、わからなくなっているから。
それには、「私のオリジナルではない考え」(←これには判断する基準がある)で、その中でも私にとって必要のないもの、足枷になっているものを剥いでいくことが必須で、これが相当大変。
例えば人の言葉とか、環境とか、世間の常識と言われることとか、そこから後付けされたもの。
もう体にも思考にも染み込んじゃって、観念レベルになっているから、なかなか剥がれないし手放せない。
そうしようとすると自分の中から自分を責める声が聞こえてきたり、時には外側から、人の言葉で聞こえてくることもある。
日常の事に始まり、私自身さえ認識していなかったほど深く生き方に食い込んでいたものまで色々あった。
例えば「私は〇〇」という自己認識や「□□しなければならない」、或いは「△△してはいけない」というのは、当たり前のように「思い込んでいる」が、(私にとって)事実とは違うことが多かった。
この「私の事実とは違う」ところに気づくことがとっても重要だと思う。
とにかくそんな中、経験した事から気づいたことは多かった。自分に対する新発見。自己理解というものが進んだ。親と弟に対する発見もあった。
視点が変わるきっかけをくれた人がいて、見方が変わったら、当然見え方が変わり、同じ景色なのに全く違うものになった。
胸の辺りの何かが緩んで楽になった。前よりたくさん空気が吸えているような気がする。
今もまだプロセスの途中だけれど、これまで何が変わったか、気づきと共に幾つか書き留めておきたいと思う。
・実用書の類に興味がなくなった。
YouTubeも同じく。
もうずっと、心理学系や生き方やスピ系といわれるものまで、とにかく「癒される、心が楽になる」〝方法〟を求めていた。どれだけの本を貪り読んだかわからない。
そりゃそうだよね。私はそのままの自分を認めていないし、いつも心の何処かが乾いていて痛んでいて空虚なのだもの。それを解決する方法を求めていた。そういうものが欲しかった。知りたかった。
(それらの分野に興味のある人が、みんな私みたいということではない)
でも昨年末くらいから、パタリと情報を欲さなくなった。
・実用書から物語へ
実用系が消えた分のスペースに、本、映画、TV等で、物語を読んで観ている。
もともとは小説ばかり読んでいたところに戻った。物語が好きなのだ。
・母の事がさほど気にならなくなった
この一年、母との関係を通しての気づきが一番多く、過程もハードだった。
これは未だプロセスの最中だけれど、私なりに母との距離感、心理的に安全な境界線の位置がうっすらと見えてきた感じがする。
そしてその「距離」に後ろめたさを感じることがなくなった。
今後どうなっていくのかは未知。
・私に一番影響を与えた人は母だった
母がいなければ今の私はなく、母との関係から吹き出すものを通さずに、私が素の私を認識することは難しかったと思う(進行形)。
多くの意味で、ここまで私に強い影響を与えていたとは知らなかった。私自身が驚いた。
・とにかく、無理をしない。無理が出来ない。
無理してまで何かの期待に答えることはしない。
しなくていいと思えるようになった。
細かいことはさておき、具体的に思い浮かぶことを書いてみた。
以前の自分と今の自分を並べて比べることはできないけれど、少し緩んで楽になっている気がする。
おそらく、素の、純自分のエネルギーで生きるって、その人にとって一番自然で居心地楽なのかなと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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