レベルボールカップ大会レポート202207
皆さまこんにちは。芹です。
2022年7月24日。関東某所で行われたレベルボールカップに参加してきました。約1年ぶりの参加となりました。
ののほほさん(@nonohoho_BF)という方が行っているビルドフロンティア(通称BF)という特殊レギュデッキ構築対戦企画の一つです。
今や全国津々浦々で開かれるようになったレベルボールカップ。
各地で優勝デッキが報告されるたび、環境や立ち回りが考察され、次の戦いに備える酔狂な人猛者たちの話題にあがります。
ポケカ特殊レギュ界でいっそうの広がりを見せる、とても面白いイベントです。
さて、僕が今回使用したデッキはこちら
ヤミラミです。
新弾ロストアビスで登場したばかりのロストギミックを活用し、ダメカンをばら撒いて勝つデッキです。
ヤミラミ発動までの時間を、同じくダメカンをのせる効果を持つムウマージで繋ぎ、盤面にダメージが蓄積したところを一気に倒します。
HPが90しかないレベルボールカップにおいて、ベンチポケモンにダメカンをばら撒く戦法は非常に強力です。しかし、マナフィという存在があるために、これまで目立って使用はされてきませんでした。
が、ここで登場したヤミラミとムウマージはダメカンをのせる効果。マナフィで止められないばら撒きデッキが完成したのです。
デッキ解説
基本的にはキュワワーとアクロマのロストに送る効果を序盤からどんどん使い、ヤミラミのロストマインを使うことを目指します。
最初に出来上がった形はこれです。
これは純粋にムウマージでダメカンを撒き、最後ロストマインでサイドをとり切ることを目的に作りました。
その後増減したカードについて解説します。
◎ポケギア3.0
とにかく序盤からアクロマに触ることが強いため、余計なサポーター(シバ、シロナ)と差し替えました。本当は4枚入れたかった。
◎マナフィ
相手もヤミラミを使用するのであれば不要なカードです。しかし、パッチールやあまぐもポワルンでダメカンをばら撒くデッキが存在する可能性を否定できず、1枚組みこみました。ムウマージにダメージが入ると特性が働かなくなるため、それを守るためでもあります。
◎ロストスイーパー
◎ビッグパラソル
ミラーマッチを想定し、1枚づつ採用しました。これは本当に悩みました。正直ミラーがどの程度発生するのかが予想つかなかったからです。
ビッグパラソルはこのデッキに対する完全なるメタカードで、上手く使われると完全に詰まされる可能性もあります。しかし、それは逆に考えるとミラーの相手を詰ませる状況が作れる可能性があるということで1枚のみ採用しました。
また、その状況を回避する札として、ロストスイーパーも1枚のみ採用しました。
◎いにしえの墓地
このカードはヨワシメタとして採用していたカードです。先行してスタジアムを貼ることで、ヨワシを封殺することができます。そのための4枚だったのですが、ミラー対策を重要視した結果3枚に減りました。
今回はヨワシと当たらなかったので、結果として減らしたことは正解でした。
◎ふつうのつりざお
レベルボールカップはサイドを1枚づつしか取れないために、アタッカーが6体は必要になります。ムウマージ4体ヤミラミ3体でアタッカーは足りていますが、ロスト行きやサイド落ちを考慮すると保険としてつりざおは必要でした。枠の確保のためにギリ1枚でも足りる、と考え減らしました。
◎超エネ
ロストに送られることも考え、多めに採用していましたが、アタッカー6体+サイド落ち1枚+ロスト送り2枚でつりざおを絡めれば枚数が足りるだろうと9枚に落ち着きました。
当日マッチ
1試合目 VS トイさん
さて、いきなりの相手はトイさん。正直トイさんと当たりたくはなかった。なぜだか僕のデッキは、トイさんのデッキと毎回相性が悪く、僕にだけぶっささるメタカード(おうえんYホーン)が入っていたりするんですね。別のイベントでボコボコにされたトラウマが蘇ります。
じゃんけんで負けて僕は後攻。スタートはヤミラミ。あまりよくない。対するトイさんのスタートは、なんとヤミラミ。いきなりミラー対決になりました。
しかしトイさん、手札が悪くヤミラミにエネを貼って手番終了。キュワワーを呼んでこれない様子。僕は、レベルボール、水晶、アクロマなどで順当にポケモンを並べ、ロストにカードをためていく。一方、トイさんのヤミラミは3回ひっかくを宣言し、やっとキュワワーを引きロスト送りがスタート。その頃には僕のロストは10枚のカードが溜まっていました。
僕のヤミラミが起動し、ロストマインでサイドをとっていきます。
トイさんはおうえんYホーン(やっぱり入ってた)やガラル鉱山で行動を封じターンを稼いできましたが、こちらもあなぬけや墓地で回避。
やはり、ヤミラミミラーはどちらが早くロストに10枚カードを送れるかが勝負の別れ目になります。先に行動できた僕に今回は軍配があがりました。
個人的にはおうえんYホーンをかわしたことが一番嬉しい。
2試合目 VS ののほほさん
この企画の主催者ののほほさん。普段はデッキだったりデッキじゃなかったりするものを作っているデッキクリエイター(?)。
僕はじゃんけんで負け、後攻キュワワースタート。ののほほさんのスタートは、キュワワー。おっと、またもロストミラーですか。
しかし、ののほほさんのベンチに出てきたのはパッチール。そして、ポリゴン。そうか、同じロスト利用でもポリゴン2の方か。
順当にロストにポケモンのどうぐを送り、パッチールでばら撒いてくるののほほさん。バトル場のポケモンにビッグパラソルをつけるのも忘れません。
こちらも同じく、ロストにカードを送り、ムウマージを立てていきます、が、ビッグパラソルが、、、邪魔だ!!
ポリゴン2の構築で強いのはビッグパラソルを4枚採用しても何も問題が無いところです。そして、それがヤミラミムウマージには物凄く刺さる!!
なんとか、あなぬけやボスを駆使してパラソルを回避していきますが、相手のポリゴン2のパワフル無色つきガベージアタックでムウマージはきぜつ。
パッチールの攻撃でムウマージにダメカンが乗っていたため特性が働かないのも痛いところです。
最後はお互い10枚以上ロストにカードが溜まった状態からのロストマイン合戦になりましたが、僕がエネルギーを引けず敗北。
上手い。こちらへのメタ対策がきっちり刺さりました。環境を読んだ上の完全なるメタゲームを制されました。
ののほほさんのこういう環境読みメタ100%でぶっ刺してくる所はホント凄いと思います。
3試合目 VS Chikuwaさん
強豪ちくわさん。これまで何度も戦い何度も負けた。その強さは身に染みています。
じゃんけんに負け僕は後攻。(全部負けてる)スタートはキュワワー。
ちくわさんのデッキもロストデッキ。炎エネと滝壺オドリドリがヤミラミの相方という構築。今回、ミラー三連戦でしたね。
この試合、僕は初手の手札が強く、序盤から、回収ネットとあなぬけを絡めてキュワワー2体体制からの高速ロスト送りを実施することに成功。
が、しかし、ここで僕の慢心が出る。手札にアクロマがいるからといって、引いてきたアクロマをロスト送りにしてしまったのだ。
このせいで、序盤で作ったロスト枚数の有利を2ターン程で容易く覆されました。ロストに10枚溜めるまでは、アクロマは手放してはいけない。ゲームスピードに大きく差がつきます。(戒め)
先にロストマインを決めたのはちくわさんでした。ロストに送る役のキュワワーが気絶させられ非常につらい。まだ幸いだったのはムウマージが2体育っていたことです。地味にムウマージでダメージをばら撒き、なんとか番を凌ぎます。
が、ここで、ちくわさん、回収ネットでバトル場のポケモンを回収した後、手札からベンチに出さずに技を使い番終了。僕の番、ロストに10枚カードが溜まり、ヤミラミが起動。ここまでの数回のムウマージの攻撃で場のポケモンのHPの合計が120を下回っていました。ロストマインでポケモンを全て気絶させ、タネ切れ勝ち。自分でも驚きの逆転勝ちでした。
(正直僕も頭が回っておらず、無駄に山札ひいたりした後、全滅できることをちくわさんから指摘されるという)
さて、今回は2勝1敗で勝ち越せたものの、ここまでのミラーは想定してなかったですね。なんと今回参加者の6割がヤミラミだったとか。
自分の採用した対策札は間違いではなかったことを実感して嬉しい部分もありつつ、もっと組み込んでも良かった、という後悔もあります。
特に、ののほほさんのようなメタ100%デッキに負かされてますからね。
あと、ヤミラミデッキは、ダメージ計算なりロストの枚数なりいろんなところで頭を使うので、対戦後かなり疲れがきました。
今後の環境はどうなるのか。楽しみではあります。
環境図
最後に、個人的に作成したレベルボールカップの環境図と、個人的なデッキ所感をのせます。
皆さんも、よいレベルボールカップを!!
デッキ所感
Tier1
○ヨワシ
登場からここまで1年以上レべボのトップメタに君臨し続けるバケモノデッキ。レべボにあるまじき180のHPと、2エネで90出す高火力が他を圧倒する。数値の暴力。
キャンセルコロンやいにしえの墓地などのカードを採用しないとまず止まらない。
○ヤミラミ
マナフィで止められないベンチ攻撃を持つ。構築も、アタッカー型やロック型などいくつかあり、これからの環境の中心に食い込むと思われる。
○ワタッコ
2回攻撃で2枚サイドをとれる可能性を持つ。展開スピードがヤミラミよりは早いので、先制攻撃からサイドレースを有利に展開できると思われる。
フェザーボールで強化されている。
Tier2
○アイアントLO
ロストデッキは自分でかなり山札を掘り進めるので、LOを狙える可能性は十分にある。ただし、ロストシティには注意。
野党三姉妹も増えて、LOスピードは上がっている。
○ポリゴン2
ビッグパラソルが4枚採用可能なため、ヤミラミデッキにかなり強気に出られる。ポリゴン2でバトル場のでの殴り合いも可能。
今の環境にかなり噛み合うデッキ。
○ミニフュージョン
メロディアスエコーの高火力、じょうねつのしずくのダメカン撒き等、攻め手が多彩。メタカードを採用しやすいのも強み。
キャンセルコロンやビッグパラソルを積めば、環境で上手く立ち回れるかも。
○ポワルン
技は、使えさえすればレべボ環境なら十分戦える火力はあった。
ポケストップやトレッキングシューズでスタジアムをトラッシュし、速攻で攻撃に移れるなら勝機はある。ベンチ攻撃も可能。
メタカードを仕込む余裕も一応ある。
Tier3
○ソルロックルナトーン
後一からサイドをとることができれば、かなり有利。ただ、そこに失敗するとHPが低い分ヨワシより不利と思われる。
バトル場しか攻撃できないところも絡め手に欠く。
○みんなでころがる
後一からサイドをとれる可能性があるのは、有利なところ。
HPが低い分、ヤミラミのバラマキに不利と思っている。
○エテボース
ヨワシの攻撃を2分の1でかわせるのは強い反面、ヤミラミ相手には役にたたない。
○アギルダー
火力は十分だが、デッキ構築に必要とするパーツが多く、構成が難しいと感じている。
○マッドパーティ
HPの低さが、ヤミラミの餌食に。
○ドーブル
火力はあるが、マリィに弱すぎる。
マリィからのワタシラガをきぜつで簡単に止まる。
○キマワリ
火力はあるが、そこに至るまでに必要なコストがかなり重い。
笑顔はかわいい。
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