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王の号令〜キングドラexとの数ヶ月〜

ここ数ヶ月気に入って回していたキングドラexデッキの解説を備忘録がてら記載していきたいと思います。


はじめに

王の号令、面白い技ですよね。
進化ポケモンを直接ベンチに出すムーブを僕は「脱法進化」と呼んでいます。昔なんかはシャワーズVMAXで似たような脱法進化デッキを組んでいました。僕たぶんこういう脱法進化ムーブ好きなんですよね。
その上で、キングドラex自体がシステムポケモンに収まらず割と戦えるスペック持ってるぞとなり、デッキを組んで最後にはシティリーグに持ち込むことになりました。

キングドラexデッキの変遷

初期案

初期はアバゴーラで打点を強化することで5エネでリザードンexを倒すことを考えていた。
当時からレントラースタート特化でたねポケモンをタッツーとかがゲコのみに絞っている。

中期案

ドローソースのポケモンとして新規に登場したウェーニバルを導入した形。VStarパワー使えるならあった方が強いと考えてこの頃からパルキアラインを入れだした。

環境後期

結局ドローソースもキングドラのさかまくかいりゅうがあれば問題ないとなり、不要な2進化は抜けていった。
キングドラexの相方はキングドラが相応しい。
レントラースタート出来なかった時の安定度の低さが課題であった。


最終的なデッキの形はこうなりました。

nLHNgQ-i3W1lX-igNHLn

これは2025/01/20(Fレギュ落ち直前)のシティリーグに持ち込んだ時の形です。
成績は3-3で以下の通り
1回戦 毒テラパゴス◯6−4
2回戦 ロストガチグマ×4−6
3回戦 サーナイト×1−6
4回戦 ブリジュラス◯6−4(投了)
5回戦 ルギア×2−6
6回戦 ブリジュラス◯6−4(投了)

環境上位デッキには負けてしまっているあたり下馬評を覆すことはできませんでしたが、環境中堅デッキとはそこそこ打ち合えるデッキになりました。
(負け越さなくてほっとしています)

デッキ説明

以下、デッキの説明を書いていきます。

レントラー4
いきなりレントラー。
このデッキの生命線なので一番最初に紹介します。レントラースタートするとそのあとの動きがめちゃくちゃスムーズに動けるからです。
シークファングがクソほど強い。50ダメはキングドラexのエネ1枚分の仕事をする。
じつはこいつも脱法進化です。

キングドラライン3-1-2-2
キングドラex2
水ポケモンを3体呼び出すシステムポケモンと捉えられがちですが、実は本体スペックでも唯一無二を誇れるポケモンです。
それは、「エネの枚数で青天井ダメージを出すポケモンの中で一番要求エネが少なく、耐久が高いこと」です。現行スタンにおいてHPが300を超える&エネ枚数6枚で350ダメを出せるポケモンは他にはいません。つまり、こちらは相手をワンパン出来て相手はこちらを倒せないという状況を作ることが出来るということです。
本当は3枚欲しいところですが、パルキアに枠を譲って2枚になりました。

キングドラ(さかまくかいりゅう)2
完璧な補助要員です。キングドラexで攻める裏で相手の手札を制限もしますし、自分が苦しい時のドローソースにもなります。これが同じタッツーから進化出来るという奇跡。Fレギュは完璧な巡り合わせでした。

シードラ
2エネでスボミーが倒せて追加効果マヒが強いのでこれを選択。

タッツー3
数は意図的に減らしました。おうのごうれいで進化先を直接ベンチに出すので、序盤以外不要になるからです。あと、レントラースタートの確率を上げたいのもあります。

セグレイブ2
おうのごうれいで出すので優先してトラッシュに送ります。セビエはいらない。

パルキアVstarライン2-2
何のかんの言ってパルキアは強い。レントラースタート出来なかった際に普通に進化して殴っていくので、進化前と後も普通に入れています。

かがやくゲッコウガ
レントラースタートできなかった時のパルキアと合わせてのデッキ回し要員です。レントラースタートしたときは、げっこうしゅりけんフィニッシャーとして出てきます。

マナフィ
どうしてもサーナイトに勝てないので入れました。入れたけどそれでも勝てない。

ふしぎなアメ2
最初4枚だったのにどんどん減っていったカード。おうのごうれいを決めるともう使われないので、実際2枚で足りました。

ハイパーボール4、大地の器4、スーパーエネルギー回収2
手札を捨てられるグッズなので厚めに入れてあります。特に大地の器4枚は多すぎでは、と思うかもしれないですが、1枚捨てなので小回りが利き、デッキ圧縮兼キングドラexのダメージアップをするので使い勝手がとても良いです。4枚あって正解だと思っています。

なかよしポフィン1
最序盤タッツーを呼ぶときにしか使わないので1。仮にサイド落ちしててもカイがあるのでそんなに困りません。

キャプチャーアロマ1
確実にポケモンを手札に加えることができるカード。もともと2枚入っていましたが、1枚テーブルシティになりました。

ロストスイーパー1
ジャミングタワー、大きなお守りなどどうしても除去したいカードがあるため採用。

ACESPECヒーローマント
HP 400超の王を作り出すアイテム。リザ、ライコ、ソウブレイズなどを想定して採用しているが、環境後期には数を減らしているため、振り返ると他の選択もあったのかもしれない。サーチ手段もないし。

テーブルシティ1
スタジアム0枚は危険と判断したため、グッズロック時でも使用出来るポケモンサーチカードとして採用した。
しかし僕はコイン運が悪いためあまり使いこなせていない。

カイ4
絶対必須。

マツバの確信3
博士の研究は余計に捨てすぎるため、1枚手札を捨てるこのカードは使い勝手がとてもよかった。環境後期においては大空洞もあり、多くの相手がベンチを並べてくれるので強いカードだった。

ナンジャモ2
普通に強い。自分はさかまくかいりゅうでリセットも出来ます。

ボス3
相手の攻撃を耐えるキングドラexを一番強く使うため、多めの3枚。3枚あると手札に引き込む可能性も高く、かなり仕事をする。

水エネ10
現物としてこれくらいは必要です。実際前のキングドラexにエネが6枚、ベンチのキングドラexには2枚はついていないとスーパーエネルギー回収で次の火力が間に合いません。盤面に8枚は最低ラインで必要なのでサイド落ち等も含め10枚は妥当だと考えています。
むしろ、エネの枚数で青天井を出すカードのデッキで10枚で事足りるのは破格ではないでしょうか。ソウブレイズex、カミツオロチex、テラスタルミューツーex等のデッキと比較すると、空いたエネの枠に他のカードを詰め込めるのはかなり強いと考えています。


デッキの回し方

先にも書きましたが、キングドラexの強みは青天井と高耐久を両立していることです。
その強みを最大限に生かす盤面を王の号令で作り上げてしまえばいいと考えました。なのでデッキを回す際は、以下の図のような自分が考える最強盤面をいかに早く作り上げることが出来るかを目指します。

王の号令最強盤面

自分が考える最強盤面はこれです。王の号令で呼び出すのはエネ加速要員セグレイブ、ドロソ&妨害要員キングドラ、次アタッカーキングドラexが一番強いと考えています。パルキアとレントラーの部分は自由枠です。
状況に応じてかがやくゲッコウガやマナフィに置き換わります。

パターン①:レントラースタートの場合
レントラースタートしたら最速2ターン王の号令チャンスです。ベンチにタッツー。カイでセグレイブとハイパーボールを持って来てセグレイブと適当な1枚をトラッシュに送りキングドラex、シークファングでふしぎなアメとカイを持ってきます。
次のターンにカイでキングドラとハイパーボール、ハイパーボールでキングドラexとキングドラをトラッシュに送りキングドラexをサーチ。アメでキングドラexを進化させ、王の号令でキングドラ、キングドラex、セグレイブをベンチに並べます。これが最速王の号令ルートです。

パターン②:レントラー以外スタートの場合
レントラーでスタートできなかった場合は、パルキアVStarで殴りだすルートを取ります。このルートの場合はかがやくゲッコウガでデッキを回すので、最優先でベンチに出します。その後のカイでのサーチ先はパルキアを優先し、あとは、タッツー→セグレイブ→キングドラexの順番で優先度でサーチします。
パルキアVStarがきぜつする頃にはベンチに並べたタッツーがキングドラexに進化するので、王の号令で再度パルキアVStarを出すことも可能です。


盤面さえ完成してしまえば、あとは耐久&火力でひたすら前をぶん殴っていきましょう。また、さかまくかいりゅうで毎ターン妨害をかけて、相手の逆転の目を流しに行きます。ボスの指令との相性もいい。うーん強い。

最終的に6エネヒーローマントキングドラexを作り上げると個人的満足度は高いです。相手に王の威圧をかけていけ。

HP410かつダメージ350出す王
そのうえデヴォリューションも効かない


対環境デッキ所見

VSリザードン
戦える。
もともとリザードンを仮想敵に考えたデッキなので、十分に殴り合いが出来る。こちらがサイド5枚とらない限り相手はこちらをワンパン出来ないので、有利状況を作りやすい。カースドボムがあるので絶対ではない。

VSドラパルト
戦える→やや厳しい
スボミー登場前であれば、盤面さえ出来てしまえば、こちらが一方的にワンパン出来るのでまだそこまで怖くなかった。
スボミー登場後は、グッズロックでキングドラの盤面をそもそも作らせないように動かれることが多く、カースドボムと合わせて盤面完成前の状態で全て破壊されることが多かった。

VSルギア
やや厳しい。
とにかく相手が早い。アッセンブルスターと王の号令は似たようなことをやっているが、相手は特性のためワンテンポ早い。盤面完成速度勝負に負けがちで、そこからの逆転もテツノカイナによって阻まれることがしばしば。弱点は辛い。

VSロスト
戦える。
盤面完成後、さかまくかいりゅうでとにかく相手の動きを制限し、アタッカーを倒していく。
相手はこちらをワンパン出来ないので幾分有利に立ち回れる。

VSライコポン
ギリ戦える。
相手の動きがとにかく早い。盤面完成を最低3ターンまでに。その後さかまくかいりゅうで動きを制限し、相手がオーリムを使えないターンがでてくればまだ勝ちの目はある。

VSソウブレイズ
戦える。
相手がキングドラexをワンパンできなければこちらは弱点ついて余裕でワンパン出来る。
後半になってもマントついていれば相手は倒せない。

VSブリジュラス
戦える。
このデッキの強みである、相手はワンパン出来ないけどこちらはワンパン出来るを押しつけられる。

VSテラパゴス
戦える。
上記同様。相手はワンパン出来ない。こちらはワンパン出来る。

VSサーナイト
勝てねえ。
まず、グッズロックが辛い。突破してもその後のリセスタが辛い。それを掻い潜っても王の号令後のセグレイブをほえさけぶで狩られるので辛い。マナフィを置いても、フワンテ+マシマシラでキングドラexを突破してくるのが辛い。そして何よりサーナイト使いは練習量が段違いであらゆる対面対策が上手くて辛い。


さいごに

ここまで完璧な巡り合わせを起こしてくれたFレギュレーションに感謝を。
このデッキは多くのFシリーズのカードで構成されています。
まずはレントラー。このカードがなくては2ターン王の号令は無理だった。そして、さかまくかいりゅうキングドラ。これ以上強力な相方は他にはありえない。
セグレイブとキングドラexという主要ギミックこそ、次のレギュでも使えはしますが、間違いなく今、このFレギュでこそが、このキングドラexデッキ最盛期だと胸を貼って言えます。
カイ、パルキア、かがゲコ、マナフィ、ロススイ、アロマ。デッキを支えてくれたFシリーズ。
ありがとう。最大限の感謝を。

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