ワクチン休暇についてのニュースについて考える
河野太郎ワクチン担当相が、17日の参院予算委員会で、新型コロナワクチン接種のための「ワクチン休暇」について言及したことで、方々様々な意見が飛び交っている。
職種によって融通が利くか利かないかは国を問わずあるだろうが、私達が住むウィーンにて約1か月前にコロナワクチンを接種した夫は幸運なことに、金曜日の午前中に接種できたことで高熱と頭痛、倦怠感からくる副反応を週末で乗り切ることが出来た。
夫がコロナワクチンを接種した話 1
https://note.com/servus_wien/n/n5479fe7b24dc
今週末に義理の兄が勤務先にて接種予定であるが、土曜日に予約が入っているそうなので、勤務先側が考慮した結果かもしれない。実際、学校教育関連の教職員達は週末にスケジューリングされている。
その一方で、ここの所私が知っているウィーン市内のいくつかの幼稚園/保育園で週末に教職員がまとまってワクチン接種をした所、翌月曜日に副反応が原因による欠勤が相次ぎ、当日朝7時過ぎに保護者に休園連絡が入るという事態が起こってしまった。
誰も悪くはない…保護者とて教職員を責めているわけではない。しかし、誰もが朝7時過ぎの休園連絡に快くすぐ対応できるわけではないのだ。対応するしかないのではあるが。
では園側はどう対応すべきであったのか。
そもそも一斉接種しない。
もちろん人によっては副反応がない(もしくは短期間で済む)場合もあるのではあるが、接種してみないとわからないので、必要最低人数を確保しつつ、一斉接種しないのが現実的であろう。
デメリットとしてはこの場合やはり教職員全員が接種し終わるまで時間も管理コストもかかる。オーストリアは3回目のロックダウン以降、教職員、生徒を含み小学生以上の全員に①週複数回検査をして校内では一般のマスクを使用するか、②検査を拒否する場合にはFFP2マスク(N95)を着用するように義務付けている。その為、この現状を打破するためにも多くの教育機関が一早く、全員の予防接種を終え、日常生活を取り戻したいと願っている。
それでも現段階ではこれに尽きると考える。
そしてこの問題からまた別の視点で議論されている事が、プライバシーの問題だ。
予防接種を受けるか受けないかはそもそも強制されることではなく、個人の判断に委ねられている。受けない判断をした教職員がいたとしてその情報が生徒・保護者に漏れ、議論されるようなことがあってはいけないのだ。
我々は今渦中の中学んでいる。
ぜひ日本では一人でも困る人が少なくなってほしい。
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