うつになってから止めたこと
・とりあえず挨拶
こんにちはパブロフのぼくです。
音楽や絵といった”作品”を残すためにnoteを始めましたが、なぜか”自分のうつの体験”を書いています。本筋から逸れてるなぁと思いつつ、誰かの役に立てばと思い、つづります。
今回は”うつになってから止めたこと”という内容です。
ちなみに前回の記事はこちら。
・「もしかしてうつかも?」くらいの人向けの話
ぼくがうつになったのは、2019年10月から2020年1月の3か月。個人的には思い出すといいようもなく情動の揺らぎますが、正式な診断をもらったわけでもないので、結局のところ”うつらしき経験”としか言えない。まあ、ぼくはものぐさで適当なので”うつ”ってことにしちゃいますが。
なので、”うつになってから止めたこと”なんて銘打ちましたが、現状病気を患ってる方のためになる内容ではないような気がしてます。逆に、自分がうつかもしれないと思う方にとっては参考になるものになる様なものを書ければなんて思います。
・結論:万事諦めろ
うつになってから止めたこと、それは”あらゆることにこだわること”です。こだわるなんて言い方をすると凝り性みたいでかっこいいのですが、つまるところ、あらゆることに執着することをやめただけです。人間万事塞翁が馬。幸や不幸は予測できないから、考えても無駄だぜ?失った馬が帰ってくることだってあるんだからなって意味らしいですよ。まあ帰ってきた馬が元の馬とは限りませんが。
執着することは悪いことではないと思います。しかし、執着して、期待した成果を得られなかったのなら不幸になります。だから諦めました。人生諦めが肝要。諦めこそ最高のビジネスソリューション。
諦めたくなーい!と駄々をこねていたかつてのぼくは、うつという滝に打たれた結果、微笑みながら”諦めこそ人生”などと他者に説く煩悩まみれの生臭坊主に輪廻転生したようです。
そんな生まれ変わったぼくから素敵な言葉を贈ります。聖書(ラノベ)にはこう書いてあります。
・敵を知り、己を知れば百戦諦めろ
・将を射んと欲すればまず諦めよ
引用)やはり俺の青春ラブコメは間違っている 7巻より
暴走しました。とにかく”執着しそうになったら諦める”という思考を自分の中に刷り込みました。
・い、一応理由はあるんですよ?
万事諦めを心がけたのは、自分の感覚として、あらゆることへの執着が、メンタルを不安定にし、結果的にパフォーマンスが下がると感じたからです。後付け的ですが、躁うつに関する学術記事には以下のように書いています。
わが国では下田が、うつ病 の病前性格として「熱中性,徹底性,几帳面,真面目,強い責任感」などを特徴とする執着気質を提唱した.中でも,うつ病者は「几帳面,真面目,強い責任感」がより重要と考えた.この執着性格とうつ病との関係について下田は, ある期間の過労事情(誘因)によって睡眠障害,疲労性亢 進をはじめとする各種の神経衰弱症状が起こると,正常者では情緒興奮減退,活動欲消失が起こっておのずから休養状態に入るのに,執着性格者では休養生活に入ることが妨 げられ,疲憊に抵抗して活動を続け,ますます過労に陥り, その疲憊の頂点においてかなり突然に抑うつ症候群を発する
引用)岡 村 仁 :うつ病のメカニズム;バイオメカニズム学会誌,Vol. 35, No. 1 (2011)
要約すると
・健常者
労働!→ 疲れた → やる気が落ちてく → やすむ → 神経疲労の回復
・執着気質の人(熱中しすぎる、完璧主義、真面目)
労働! → 疲れた → やる気が落ちてく → 労働!! → 疲れのピークで爆発(抑うつ)
こんな感じ。
躁うつ前には、体や神経からの休息要求を無視して活動を続け、結果、抑うつという形で爆発するというパターンがみられ、その性格傾向として執着気質があるということです(厳密にはうつ病前性格傾向ですが)。そう考えると執着的性質に対して、反対の性質の諦める技能を学習したことは、そう間違った選択ではなかったのかと思います。
この仮説の流れで、躁うつにならない(抑うつ状態を回避する)ためにできる対策を挙げるとすれば、以下の3つになるでしょうか。
①執着しない
②疲れを感じたら意図して作業を止める
③そもそも自分の能力以上の仕事を請け負わない
ぼくは、うつになってから①と③を特に自分に言い聞かせました。もともと、何事にも執着する気質で八方美人的に仕事を安請け合いする癖があったゆえに、です。具体的にどう行動に落とし込んだか、については別の記事で書こうと思います。今回は参考にした動画だけ紹介しておきます。メンタリストDaiGoさんの動画です。うつから復帰するきっかけもDaiGoさんの動画でした。それも別の機会に。
サイコパスとお坊さんのメンタルの強さについての動画です。目の前のことに集中することで、未来への不安を感じないようになる、とのこと。今に集中することで、”起こった失敗”ではなく”今からの改善”に目を向けられるのでは?と思えた動画です。
・す、すべてを諦めたわけじゃないんですよ?
万事諦めなどと書きましたが、標語として面白いから使ってるだけで、何もかも諦めたわけではありません。まず問題意識としてあったのが、何事にも執着してしまうというあり方でした。
例えば、人間関係においても、自分の人生に大きな影響を与えない、大切ではない存在に、リソースを割いて気をすり減らしていました。
これは、できるだけ他人とのいさかいを避けたいという思いからの行動でしたが、問題は、できるだけ、という部分です。このように自分の中で、”できるだけ”とか”可能な限り”という定め方を、人間関係や仕事に適応してました。なので、行うべき範囲や程度を決めないからどこまで行っても足りないような気がしてくるし、時間をかけるほど執着が増していきました。自分にとって大切ではないのにも関わらず、です。
だから、諦めたのはここの部分です。つまり、そんなに大切でもないものに対して諦めたのです。
うつから回復していくとき、大切なものとそうじゃないものをより分けたとき、すこし思考のもやが晴れていったことを覚えています。
・やっぱり万事諦めでOK
大切なものを残してそれ以外の重要度を一段下げて考えると同時に、嫌いなものを明確にしました。これをはっきり言語化しておくことで、不快なものに近づいたとき、すぐに気づいて逃げれるようにするためです。
この時気づいたことは、大切なものってそんなにないってことです。世の中にある様々な物、人、現象の数当たりの、僕が大切と思えるものの数は0.01%にも満たないのです。そう考えればやっぱり万事諦めでOKですよね、確率的に。
・しばらくうつ関連の記事を書くか迷う
まだまだうつ関連の話はできるのですが、どこまで書いていいのか迷ってる部分があります。でも書きたい内容もまだまだあるんだよなぁ。ということで次回もとりあえず続きを書いていこうと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。次はうつになってから始めたことあたりの記事になるかなぁ。