【#精神疾患】障害者合同面接会に行ってきました
先日、障害者合同面接会に行ってきました
障害者合同面接会とは、障害者雇用をしたい企業側と就職をしたい応募者側が、広い会場に一堂に集まり書類選考と面接を同時に行うというイベントです
日本の求人には、障害を持っている人たちのために、障害者雇用枠というものが用意されています
企業側は、「障害者雇用促進法」により、従業員数のうち数パーセントは障害者を雇用するという義務があります
そしてこの障害者雇用率を達成している事業主は、一定の調整金が支給され、雇用率を満たさない事業主は、不足1人につき数万円の障害者雇用納付金が徴収されます(2024年現在)
なので企業側は、国に納付金をとられるよりは、障害者を雇って、調整金をもらいたい思惑があります
こうした国の制度により、私たち障害者は、働き口を用意してもらっているのです
ちなみに障害者雇用枠に応募できるのは、
身体障害者手帳
精神障害者保健福祉手帳
療育手帳
のいずれかを取得している人とされています
私の場合は精神障害者保健福祉手帳です
面接を受けた印象
面接会当日は、一社だけ面接しました
以前は健常者として一般雇用で面接をしてきたわけですが、障害者雇用の場合、面接時の質疑応答の内容が異なっていて、少し戸惑いました
一般雇用の場合、学歴、職歴、スキルなどを聞かれることが多いですが、
障害者雇用の場合、どういう病状があるか、その病状は今は安定しているか、どういった配慮が必要か、などを聞かれます
もちろん職歴やスキルなども重視しますが、求めているのは「長く安定して働ける人」ですから、
このような質問がまず初めにくるわけです
次に私が驚かされたのは、求人倍率の高さです
私が応募した企業の仕事は、最低時給プラス20円で、四時間だけのアルバイトでした
仕事内容でいえば、タイミーやタウンワークでよくある単発アルバイトのひとつです
そこでは3人の募集だったのですが、私が見た限り、20人以上が面接していました
そして全員、ビジネススーツで面接しており、履歴書、職務経歴書も用意していました
よくある単発アルバイトのような仕事に、これだけ格式ばった面接をするわけです
面接を受けるまでは、障害者雇用というのは求人倍率も低くて、すぐ採用が決まるものと勝手に想像していたのですが
実際は、企業側が強い、いわゆる買い手市場だったのです
それも考えてみれば当然の話 一般雇用の時は健常者同士で少ない椅子の奪い合いをしていましたが、
それが障害者雇用枠と障害者に置き換わっただけです つまり働く意欲のある障害者が多いということ
一般雇用で就職できなかった人は、派遣やアルバイトで生計を立てることができますが、
障害者雇用で就職できなかった人は、障害年金や生活保護で生計を立てることになります
そして障害年金も生活保護も審査基準があり、障害者全員が恩恵を受けられるわけではありません
今は失業手当で暮らしていますが、失業手当が切れる前に就職しないといけません
障害年金については申請中ですが、審査に落ちる可能性も大いにあります
前職の会社がブースを出していた
もうひとつ、面接会で戸惑ったことがあります
それは、私の前職の会社が、面接会でブースを出していたことです
前職では、多くの客先常駐やシステムエンジニア以外の業務もしていくなか、適応障害となり休職しました
数か月間、就労移行支援事業所に通い心身のリハビリを行い、当時の主治医から、復職可能の診断書をもらいましたが会社側は、復職を認めませんでした。 就業規則に、医師が復職可能と認めた場合、復職させる、と書いてあるにもかかわらず、です。 それがきっかけで病状が悪化し、最終的に発達障害と統合失調感情障害という、より重たい病名がつくことになり、退職を余儀なくされました。
私が障害者になった原因は、前職の会社も関係している、と今でも思っています。
そんな会社が、さも障害者に配慮しているように装っていることに、私は憤りを覚えました。
そして募集要項の配属先は、健常者の人でも数か月で辞めてしまうようなブラック現場、しかも最低時給で。
とても障害者に配慮しているとは思えず、国からの調整金をもらいたいがための数合わせではないか、と疑っています。
会社のブースに行って障害者手帳を見せ、「あなた達のせいで私は障害者になりました」と言ってやりたい気持ちでした。
しかし、今更それをしたところで、私の病状が回復するわけでもなく、会社の人達も、我関せず、といった態度だったでしょう。
障害者雇用で次に働く際は、前職の会社のようなところは絶対に選ばないようにしたいです。
国からの調整金をもらうための数合わせで障害者を雇用する会社ではなく、障害がある人でも戦力として扱ってくれる健全な会社を探して、就職活動を続けたいと思います。