東京喰種から学ぶマッチポンプ・下
※ネタバレ注意※
東京喰種トーキョーグール/集英社及び東京喰種トーキョーグール:Re/集英社のネタバレを含みます。ご注意ください。
本記事は「東京喰種から学ぶマッチポンプ・上」の続きです。
組織の相関図とマッチポンプについての説明はおおむねこんな感じですが、ひとつ疑問として残るのは「Vってみんなグールなのか?」というところかと思います。
Vがみんなグールだったとしたら、世界はグールに支配されていて人間はその中で飼われているということになります。
約束のネバーランド/集英社の取り残された方の人間のような感じです。
しかし、Vの上層部が全員グールであるなら、もっと露骨に人間養殖場のような形態をとり、グール全員に食料がいくようにした方が手っ取り早い気もします。
これらを踏まえて、憶測になりますが「Vの上層部はグールでも人間でもない」「人間より先にグールがつくられた」「グールの食料として人間がつくられた」と予想します。
時系列は説明した通りで、はるか昔から人間でもグールでもない現Vの上層部の種族、便宜上「原種」と呼びます、がいて、この原種は共食いを必要としない種族だったと予想します。
理由としては、共食いが必要な種族だった場合は、原種に似たグールを食料として生み出すのは理屈が通るのですが、そうなると上記のように養殖場のごとく完全に管理したほうが効率がいいですし、グールを共食い種族にする必要はありません。
養殖場の様に管理するつもりでグールをつくったが、予想以上にグールが強くなりすぎて管理できなくなった可能性については、作中でVが世界を支配できている様子から伺っても、その気になればグールを押さえつけることはできると予想されるのでないと考えます。
つまり、原種は共食を必要とせず食料には困っていなかったが、グール同士を争わせるために共食い種族としてつくった。
作中でグールがグールを食べることで栄養補給をできるという明確な記述はなく、人間に比べてひどく不味いとされていますが、グールがグールを食べるだけでも生きていけると仮定させてください。
原種は、下位種族を利用して実験したり、管理して労働力としたり、マウントをとって悦に浸るためにつくり、想定していた通りに食料を確保するために同種同士で争ったが、食料を同種族に限定してしまったために繁殖力が乏しすぎたのではないかと予想します。
なので、雑食性でグールの食料になる、新たな下位種族の人間をつくったのではないでしょうか。
組織図としては、原種がグールを管理して、グールが人間の管理と人間への脅威を兼任して、関節的に人間は原種(V)の完全な管理下に置かれるわけです。
あくまで憶測ですが、こう考えると疑問点が解消される気がします。
まあ、ここまで深読みをしなくても作中の描写やキャラクターだけで十二分に楽しめる作品なのでとてもお勧めです。
以上です。