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もののけ姫から読み解く集合意識

こんばんは。

サーバルポッドです。

もののけ姫/スタジオジブリは観られた方多いと思います。

「ジブリだとどの作品が一番好き?」などと会話のきっかけになるほどに国民的アニメジャンルかと思います。

もののけ姫では超自然的な神や生き物が複数出てきますが、なかでも印象深いのがタタリ神かと思います。

作中では冒頭で1頭(柱?)登場して、乙事主さまがタタリ神になりかけました。

冒頭のタタリ神は、シシ神の森に住む巨大なイノシシ「ナゴの守」という個体がタタリ神化したものらしいです。

原因はエボシ様率いる森の開拓勢に破れ、恨みを募らせたことのようです。

本記事で触れたいのは、「人間が森の開拓をすることに対して恨みを募らせて森の守り神がバケモノになる」という解釈があまりにも人間の想像通りすぎるという点です。

「いや、そもそもアニメなんだから人間の解釈に沿うのは当然だろ」と思うかもしれませんが、もののけ姫を差し引いても、人間の勝手なふるまいで自然や自然に縁のある神様が怒っているというのは、昔はわりと本気で信じられていたことかと思います。

筆者は、物質世界に現実として現れているものの一部は、「多くの人間がこれはこういうもの」と思い込んでいる部分が反映されていると考えています。

つまり、今回のもののけ姫のケースでいうと人間の森を開拓することに対する罪悪感が、タタリ神というカタチになって現実世界に反映されたもの、となります。

人間社会においても、こうなるかなと予想したことが全く当たらなかったり、まして山や森の自然が絡んでくるとまったく予想が当たらない感覚はありませんか。

もののけ姫に関しては、まったくの自然を相手にしているわりにはリアクションがすべて人間的すぎる、人間がこうなるだろうと考えそうなことが反映されている感じが凄く強いです。

逆に言えば、現代人の感覚ではタタリ神のような超自然的なものに対して「そんなのいないよ笑」で終わるところが、大昔の人だと「恨みを募らせたイノシシがバケモノになって村に復讐しに来るかもしれない」と本気で思うかもしれないので、この人々の想像が反映されてタタリ神みたいな荒神も実際にいたのかも知れないと思ってしまいます。

まったくオカルトな話になってしまいますが、何十年前かに流行った口裂け女やトイレの花子さんなども、小学生からすると「本当にいるかもしれない」と感じ、さらに噂の規模からかなりの人数が存在を肯定していた可能性があります。

なので、もしかしたら一部の小学生は本当にこれらの怪異をみたのかもしれません。

大昔に人間が神様やバケモノの存在を本気で信じていたことを踏まえても、人間の集合意識が現実世界に反映されているというのはあながち無い話でもない気がします。

以上です。

次回記事

1月1日(水) 18:00 同時投稿予定

「ダイの大冒険から読み解く世界の中心」

「世界の支配者はなんでこんなに意地悪するの?」

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