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中央展&総合芸術高校卒業製作展

12月も残り10日を切りましたね。
気温が日に日に低くなっているので、体調にはお気をつけ下さい。

今回はタイトルにある通り、東京都立美術館で行われた中央展と総合芸術高校卒業製作展の感想を述べていこうと思います。



中央展とは何ぞや?

 中央展は、東京都高等学校文化祭 美術・工芸部門 中央大会と呼ばれる展示会です。東京都立高校に所属する美術部の学生は、この日のために作品を作り上げます。そして、その作品が10位以内(最優秀賞)に入った場合、全国高等学校総合文化祭に出展することができます。作品は、公序良俗・著作権に反しない限り自由に製作可能です。油絵や水彩画はもちろんのこと、陶器や映像作品も作れます。AIを使ったイラストや3Dプリンターを使った立体物等も今後出てくるかもしれません。

高校生のレベルが高い!

「どうせ高校生の作った作品だろ。何が面白いんだか。」

 そう思っている人は考えが変わります。
 確かに上手い下手の差はあるのですが、ここに展示されている作品は、全体的にレベルの高いものばかりです。何日も作品と向き合っていれば、当然そうなるのかもしれませんが……
特に優秀賞を取る作品となると、プロレベルの実力を誇っています。

都立芸術総合高等学校とは……

 中央展を語る上で欠かせないのは強豪校の存在です。
 大前提として、大衆が必ず感動する作品を毎年同じ高校が作れるとは限りません。優秀な先生の存在や生徒のモチベーションはもちろんのこと、周りが強すぎたり、逆に本人の力不足だったりして学校の実力には多少の波が生じます。賞を一度も取れていない学校はありますが、毎年賞を取り続ける学校というのも出てきません。
 

 前置きが長くなりましたね。では、強豪校とはいったいどこなのか話していこうと思います。
 強豪校は、見出しにある都立総合芸術高等学校(略して総芸高校)です。今回の中央展では、5名が賞(最優秀賞2名、奨励賞3名)を獲得しています。しかも、総芸高校は少なくとも3年連続で、賞を受賞し続けています。その秘密はどこにあるのでしょう?


 総芸高校は、文字通り芸術に特化している学校です。芸術科・舞台表現科・音楽科の計3種類の学科があります。今回は、当然のことながら芸術科のことしか話題に上がりません。
 記事の最初の方で、中央展は都立高校美術部の展示会であることを話しましたが、総芸高校に美術部はないんです。詳しいことは存じあげないのですが、芸術科の方が直接出展を行っています。
 芸術科故に、作品と向き合う時間は美術部の人たちよりも多いです。また、設備や知識の充実ぶりも美術部以上です。そう考えると、賞を取り続けるというのも納得ですね。

総合芸術高校卒業制作展

 ようやく書くことができます。
総芸高校卒業制作展は、中央展と並列して開催されている展示会で、芸術科の集大成を見る大きな機会です。中央展よりも大きい作品が数多く並び、奥には映像作品が置いてあります。
 この展示会では、作品の一つ一つに作者の考え方や気持ちがふんだんに盛り込まれているため、非常にユニークで感動的な体験が出来ると思います!私は、野菜を絵の具にして描いた絵画と、夏休みの子供達を写した映像作品が印象に残っています。後者の方は、ミステリーな描写が散りばめられていたので、すごい引き込まれました。あと、学校の玄関口に布団を敷いて寝ている様子を映像にした作品が、一番ユニークで面白かったです。作品のためなら、何をやっても自由だということを改めて痛感しました。

まとめ

 中央展、卒業製作展では、高校生が作ったとは思えない感動的な作品が数多く並びます。ネットよりも、実物の方が心を動かされると思うので、ぜひ一度、見に行ってみてはいかがでしょうか。
 
 ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!中央展、卒業製作展のことが、少しでも好きになってくれたら嬉しいです!



 




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