地盤改良におけるセメント・石灰の使い分け
地盤改良を行う上でセメントと石灰の使い分けがあるのでしょうか。
どのようにして使えば良いのか分からない。
このようなお悩みをお持ちの方へ、地盤改良に関して初心者の方でも今回の記事では工事をする場所によってセメントと石灰の使い分けについて分かりやすく解説します。
セメント改良
地盤改良をするときに、必要な物としてセメントは欠かせないでしょう。
道路などに使われるセメントはコンクリートにして使うことが原則です。
より強度を維持する為に、セメントが必要ということになります。
セメントを用いて地盤改良するときは、バックホウで混合攪拌するバックホウ混合を行います。バックホウ混合とは、重機のバックホウで地面を掘削し土と混合物を混ぜ合わせることを指します。セメントを改良するステップとしては大きく分けて以下のようになります。
・地盤調査
掘削してみて地盤の強度を確かめます。
どれくらいの層まで掘り続けるのかで工事の種類が変わってくるので、まずは地盤調査が必要になるでしょう。
・混合施工
前に解説した通りバックホウで掘削した土とセメントを混ぜながらムラをなくして強度を高めていきます。
そしていくつかの有効成分を加えることで更に強度が増していくでしょう。
石灰による地盤改良
セメントにおける地盤改良の他にも石灰を用いた地盤改良もあります。石灰安定処理工法という工法があるので、この工法について今回は解説します。日本石灰協会では石灰の地盤改良におけるマニュアルも出版していますので、是非そちらもご一読していただければと思います。
石灰安定処理工法とは化学反応を起こさせて地盤をより強度にする目的にしており、セメント設計とは少し強度が劣るものの発生土の搬出、置換材料の購入が不要となり工事費が安く抑えることが可能になるのが石灰安定処理工法におけるメリットになります。
強度はセメントより劣ると説明しましたが、石灰を用いた工事は私たちが普段歩いている歩道や道路等、多くの工事で使われています。
他にもメリットがあり、石灰は土がヘドロや有機質土などの様々な土との相性が良いので再固化や長期仮置きした場合も強度を確保することができます。
つまり、どのような地盤でも一定の強度を保てることができることから石灰が使われるケースもあるでしょう。
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