nightmare(ナイトメア)
ふと気がつけば、誰かの腕の中だった。
優しくて恐ろしい腕の中…。
そう、私は知っている、こいつは妖怪だ。
顔をあげると、そいつは「モックン」だった。
最初に断っておくが、彼は私のタイプではない。
「モックンファン」だったこともない。
(逃げなければ…)
焦る私の目に入ったのは、黒い鏃(やじり)だった。
柄のついていない、ペティナイフ位の長さのあるその鏃は、RPGにおける私専用の武器であることは、瞬時にしてわかった。
ヤツに気づかれないように、そっとそれを手繰り寄せた私は、しかし、まだ躊躇していた。
相手は妖怪だ。
だが、人の形をしている。
それを刺す事に、抵抗があったのだ。
このままでは、取り込まれてしまう!
そう思った次の瞬間、私はヤツの心臓に鏃を突き刺していた。
赤黒い血は飛び散らず、どくどくと大量に溢れて、私の身体は血でべったりと汚れた。
人の形をしたモノを刺してしまった…、そのことに私は少なからずショックを受けていた。
しかし、殺らなければ私が殺られていた、仕方なかったんだ!
その場から逃げ出した私は、古びた寺に逃げ込んだ。
しかし、そこにもすぐ追っ手はかかった。
障子の向こうに、魑魅魍魎(ちみもうりょう)達の影が迫る。
その時、すぐ側にいた男の子がデビルマンに変身した。
知らない子だったが、いくらかは時間を稼ぐから、その間に私に逃げろと言う。
私はデビルマンに言われるまま、走って逃げた。
その後を1人の老婆が追いかけてきた。
白髪、白装束のすごい形相をした老婆が追い迫って来る!
私の手に、もう鏃は無い。
しかし、その老婆は先ほどの「モックン」のように、直接攻撃をしかけてくるタイプの妖怪ではなく、呪力者(じゅりょくしゃ)だった。
私は必死で、経文(きょうもん)を唱えた。
すると、それは意外なくらい効果的だった。
とどめは刺せなかったが、足止めは可能だった。
老婆は必死に足掻いていたが、その場から動くことはできなかった。
私は逃げた。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて…、
そして目が覚めました。
嫌な汗をかいていました。
どなたか、夢判断できる人がおられましたら、分析して下さい。
ちなみに私、普段は夢はほどんど見ません(見てるんでしょうけど、ほとんど覚えていません)。
恐かったよぉ~ (ToT)
見ている時は夢とは思っていないし、感触や匂いを下手すると起きた時点でも覚えているので怖いのは嫌ですね。
一体何を指している夢なんでしょう。
「モックン」の姿をした妖怪を刺した時の感覚が、妙にリアルなんですよ。
ちゃんと躊躇してるあたりが、自分でも怖いです。
それとは別に、「何故、モックンなのか?」ってのも、本筋とは関係なくナゾなんですが。(笑)