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メルクストーリアについて話す

 スマホを持ち始めて早10年。その10年の間、ほぼ端末に入り続けている、ソシャゲ飽き性の私にしてみれば稀有なゲームがある。

 メルクストーリア。2025年2月27日にサービス終了することが発表されました。

 思えば、優良なユーザーではなかった。それでも新たなイベントやストーリーが追加されなくなること、あの世界が段々と過去の話になっていくこと、おすすめのソシャゲとして人に紹介できなくなること。一抹にも寂しいと思ってしまうので、ちょっとメルストについて思い出語りをしようと思います。

 アプリを入れた当時、開催されていたイベントは雪の国1st【憧焦の恋追人と恋愛狂想曲】でした。開催期間2014/11/30~12/30なので、ちょうど10年ちょっと前からメルストに触れていたことになりますね。ただこの時初心者過ぎて、ストーリーは途中までしか読めなかった記憶があるんだな。後に過去イベントとして追加された時に、ちゃんと読みました。

 その次のイベントが、お菓子の国1st【流星の王子さまとひとりぼっちのお姫さま】。ここで初めてちゃんとイベントストーリーを読んで、その面白さに大ハマり。
 ストーリーの核となる少女コンビ(王子さまとお姫さま)、青年コンビ(同じ師匠の元で鍛えられたショコラティエ)がいるんですが、それぞれの関係性がまあ~~良い。関係地オタクが噎び泣きます。
 そしてラストのスチルが、最高にロマンティックで。台詞回しも素敵だし、めでたしめでたしの単純明快さが良かった。


 メルストの謳い文句で「ベタでちょっと心温まる」というキャッチコピーがあるけど、まさにそれ、って感じ。イベントによっては難しい台詞回しの多い、考えさせられるものもあるけど初めてちゃんと触れたイベントがこれで本当に良かった。帰りのバスの中で物語の続きが気になってゲームを続けてしまうという、幸せな体験をしました。アニメ化して欲しかった……!

 メルストのストーリーの何が良いかって、映画一本見るような感覚で最後まで楽しめるところ。良いもの見たな、って気持ちになります。キャラクターによっては結構しっかり自己嫌悪感とか、後悔とか、過ちとか、やるせなさを抱えているけれど、メルストはそれを否定しない。嫌な感情を丸ごと受け止めて次へ進んで行けるような、人が根底に持っているはずの優しさを信じて言葉をかける、そんな心強さがあります。

モンスターに襲われてパニックになる街の惨状を見て
画像はメインストーリー第2部 科学の国より抜粋


 この10年の間で培ってきた私自身の倫理観、半分以上メルストから色々と教えてもらったと言っても過言ではない!

 とは言え、当時メインストーリーが結構長くて、しかもちょっとグダグダ感があった……!コミカル調の閑話がリズムを折ってたかな。言ってしまえば、興に乗れるまでが長い!!
 でもそれも、後に改善されてリニューアルされました。読みやすくなってたかな。

 ゲームそのもので言うと、2Dでボイスなし。これもまた良いんです。
 最近のソシャゲって美麗イラストでめちゃめちゃ動いて、フルボイス。でもこれって容量でかいしバッテリー消費も激しいんですよ。いや、2Dで良い!外だと音とか聞かないからボイスも無くて良い!全然良い!!
 同じように2Dでボイス無しでイラストが可愛くてストーリーが面白くて容量が軽くてバッテリー消費が激しくないソシャゲを探し始めてるんだけど、なかなか無い……。既にやっているゲームで言うと、シャドウバース(ストーリーは重めなのでテイストはだいぶ違う)くらいしかない……。

 それからしばらく、順調に毎月開催されるイベントストーリーを読み……国別イベ2週目後半辺りで、やや疎遠になります。というかリアルタイムでどれだけ読んでいたか、ちょっと記憶が曖昧。時期で言うと2017年に入った辺りかな……?生活スタイルがガラッと変わった年なので、恐らくその影響ですね。
 でも国別2ndは全部読んだはず……とタイトルを見返していたら、西部の国2ndだけ読んでいない。後で読みます。
 
 国別3周目も疎遠が続き……2021年正月の暇な時に、ふと機械の国3rd【最果てに輝く浪漫、針巡る街の人間悲喜劇】を読んだんですよ。人間悲喜劇、そう、人間悲喜劇なんですよメルストは。

 「物語」へのわくわくが、今日を、明日を、外の世界で生きるための糧になる。


 うおおおおおお!!!!メルストやっぱおもしれ~~~~!!!!

 で、ここでメインストーリー第2部に手を付けた……か……?

 メルスト最高!!
 
メインストーリーってちょっと冗長気味だったのが玉に瑕だったけど、第2部から国ごとに区切ったからか物語の旨味がパワーアップしている。

 そこからまた半年ほど疎遠になり。(溜め込んだダイヤでちゃっかり周年スカウト等は回す)

 メインストーリー更新されたみたいだし、読んでおくか……と気軽に手を付けたメイン砂漠の国でうっかりドはまりしました。

 熱かった!!!この回、本当にたくさんの登場人物が絡むんだけど初期のイベントでメイン張っていたキャラが活躍し、関係性が深堀され、かつて共闘した仲間たちが共同戦線張って強大な力に立ち向かい……。
 第2部に入ってからというもの、話の面白さがパワーアップしていて映画版メルストが続々と繰り出され、メイン機械の国でも涙が止まらなくなっていたんだけど、今回のザ・映画版メルストオールスターズ感は凄かった。感無量。気持ちいい。全人類読んだ方が良い。でもこの気持ちよさ、いきなりこの章読んだだけでは味わえないんだよな……。映画にしてくれ。

 あとぶっ刺さりしたのがこの男。

 初出は砂漠の国3rd【旱天に降る燦歌、蒼眸に瞬く金の影】らしく、慌てて読みに行った。
 いや~~~メルスト、まだこんな男を隠し持っていたとは……恐るべし。

温和で切れ者な王子かと思いきや、愉快な男だった。この悪人面

 自分の中でしばらく砂漠の国ブームが開催され。

 また疎遠になりました。
 (人生における一大ブーム、🌈🕒沼に呑まれた※2022年の年明け頃~現在継続中)

 ちょこちょこメインストーリー第1部を読み直したり、パーティー組んでみたり……たまに開くのを繰り返して、今に至ります。
 なんだかんだで付き合いは長かった。ふとした時に顔覗きに帰ろっかな、と思える場所でした。サービス終了はやっぱり寂しい。

 次回、推しの紹介でもしようかな。


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