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日本仏教は反出生主義

どうせ世の中は穢土で人生は苦だから、自我も捨て、生物に生まれ変わる輪廻の輪を抜け出して解脱すべきだ、て、仏教思想自体が反出生主義やないん。正に生まれてきたくない、てことやん。

嘘みたいに厭世的なのに、昔から教科書や日本の知識人達は当たり前のように「諸行無常、命あるものは必ず死ぬ、存在は必ず無に還る」等とそれこそ念仏のように唱えていて、ずっと変に思っていた。
「そうは言っても人間は結局大半を有の世界で生きなあかんのに、それ言うて何になるん?」と思っていた。
そんな栓の無いことばかり言う人を、なぜ誰も突っ込まないのか?ていう違和感を持っていた。
すごく厭世的だし考えても仕方がないのに死の恐怖を煽るようなことばかり言う。反出生主義だしネクロフィリア的だ。

それに諸行無常とか栄枯盛衰とか嘯く僧侶達は、実際には檀家の利権と葬式の既得権益にしがみついて、家族を作り、当たり前のように世襲で寺を継がせる超保守的な人達だ。というか世帯持つならもうただの凡人だから、聖職者ですらない。
だから国のお達しがあったからとはいえ廃仏毀釈令が出たら、多くの藩で住民自ら嬉々として破壊活動に勤しんだのだろう。国民自身からも相当恨まれていた証だ。

本場インドではバラモン教やヒンドゥー教に吸収されてるし、中国でも儒教や道教が主流だったから世界ではそんな人気無いのだと思う。
そりゃそうだろう。普通はそんな思想守りたがらない。
日本人はそういう栓の無い不快な教えを子どもの頃から刷り込まれているから、感覚が麻痺して理不尽に訴える気力を失うんじゃないだろうか。
なんか不合理な精神論とか理不尽に耐える文化の素にもなってると思う。

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