がんばれセリム 満天杯道中~僕がアトラクサを握った理由~


はじめに

 皆さま、初めまして。清涼院 慎(せりむ しん)と申します。
 普段は細々とMTGアリーナや紙しばきをしていますが、ここ数年で参加させて戴いたヒスブロの大会でまずまずの結果を残せたので筆取ってみるかとなった次第です、需要はないので供給過多です。
 本文に入る前に画面右端ぐらいに付箋で(但し、個人の感想です)と貼って貰えると助かります、個人の感想なので。
 久しぶりに文章書くので読みづらさもあると思いますがそこもご容赦を。
 とまぁ、予防線はこれくらいにして。
 
 さて、今回は先日参加して優勝しました満天みつきさん主催の満天杯で何故統率者を偉大なる統一者アトラクサにしたのか?そして、当日使ったデッキのXでは説明しきれなかった(つーか、あれが限界)ので反省点も踏まえながらお送りできればと思ってます。


デッキ選択

リスは何処へ消えたのか?

 まず、釈明会見のターンです。
 有り難いことに(執拗なイメージ戦略もあり)一部の方には清涼院と言えばサワギバを使う人というイメージを肉の芽の如く植え付けることに成功しております。
 事実、今大会の実況からもサワギバ使うものと思ってたという声をいただいておりました。
 今回、私がサワギバを選択しなかった理由としては除草剤により街路樹などが枯死し良質かつ十分な量の緑マナが確保できなかったことも多少は起因してると思いますが単純にヒスブロでの立ち位置と今回のルールによるものでした。

今回はお留守番

 『サワギバって統率者込み2枚コンボで強いよねの声を強く否定する会』会員の私から申し上げるとEDHでは戦えるけれどとヒスブロでは少し厳しい立ち位置になってきたというのが最近の見解です。
 多人数戦と違い対面の為、常に相手にプレッシャーを与えながらコンボパーツを探しにいく大変さ、ビードダウンに寄せるには少し細い線と25点というライフ、3マナタフネス3による汎用カードでの処理しやすさ、清涼院慎はろくなことしないからとりあえず○っとけ等々ありますが詳細に説明していくと文字数足りなくなるので文面通り受け取って貰えると僕の右手が腱鞘炎にならずに済みます。
 一応、一族口伝扱いで後世に語り継ぎたいとは思ってるのでヒスブロでサワギバ使いたい方いれば是非ご連絡を!

 サワギバを使った大会は事前に相手の統率者が分かっており対策も出来たため、勝ちを拾えましたがどれも辛勝といった感じでした。
 対策が出来て辛勝なのに今回の誰と当たるか分からないスイスラウンド方式は今の自分では全く勝てる未来がなかった、これが今回サワギバを選択しなかった理由でございました。
 これにて釈明会見を終了致します。

ゴロスは何処へ消えたのか?

 さて、今回の大会にはゴロスがいなかったようで最多色は私のアトラクサの4Cだったようです。
 折角なので私がゴロスではなくアトラクサにした理由もちょっとだけ語れればなと思います。
 流石にゴロスはガチ過ぎるかぁ(多分、アトラクサも大差ない)という思いがあった・・・なんてことは天地神明に誓ってなく。

 ゴロスって強いけど構築が難しかったのが使わなかった理由です。
 自分のヒスブロの価値観に2~3ターン目の動きってのがあってそこでマナブーストするかカウンターや除去構えるかなど何かワンアクション起こせるようにしときたいってのがあります。
 しかしながら自分でゴロス組むと2ターン目の土地がタップインになる確率の高さやゴロスの能力を加味したカウンターなどの配分などを考えていくとどうしてもしっくり来る構築が見つかりませんでした。
 5Cのなかでは色マナを安定して出せるゴロスですらそんな感じなのに他の5C統率者は言わずもがな。
 また現状持ってきたい土地がとりあえず世界樹ぐらい(勿論、盤面によって選択先は変わるでしょうが)なのもちょっと寂しさを感じてます。
 べ、別に死者の原野に帰ってきて欲しいって言ってるわけじゃないんだからね!
 多分、ゴロス組むとしたら世界樹でマナ基盤安定するまで、また、しなくても動けるよう8割を2~3色でデッキを纏めるとかゴロスのガチャを封印して組むかなって感じですがそれだとゴロスじゃなくても・・・ってなるので嗜好と構築の融合はなかなか上手くいかないものだなと思ったり。
 統率者選定の理由は斯くあれど不選定の理由としてはこのような感じで決めていきました。


僕がアトラクサを握った理由


今さらnoteしたためるまでもない(本末転倒)

 はい、タイトル回収項です。
 総合配信インタビューでも言ったとおり普段使いをしているというのもありますが、どうして普段使いがアトラクサになったかをここでは説明出来ればと思います。握ったわけといいながら普段使いだけじゃ寂しいもんね。

 当初は普段ヒスブロ対戦で潜るときもサワギバを使ってはいたものの、徐々に変遷し

 サワギバ
 ↓
 ファルコ・スパーラ
 ↓
 偉大なる統一者、アトラクサ

 
と変わっていきました。
 変遷の理由としてはヒスブロで安定して勝てそうなのがミッドレンジかコントロールという自分のなかの結論づけからでした。
 自分の腕前は棚に上げてにはなりますが青抜きコンボデッキは準備時間や妨害されやすさ、アグロはスピードのバラつきがあり、またそれぞれ相手の色にも勝率が左右されやすいように感じました。
 とは言え、じゃあコントロールなら使える腕前なのかと言われると窮してしまうのですが今回は優勝してるので全力で見逃して下さい。
 
 続いてデッキカラーです。
 EDHでは青が入ってるかどうかをレベル指標にいれてるチャートも確かあったかなと記憶しておりますが個人的にはヒスブロでも同じで勝ちに行くなら青入れておきたいなと統率者選びの基準にしています。
 実際、今回の満天杯のSEに残ったデッキを見ても皆さん青が入っていたのでこの見解は大きく見誤ってはいないかなと思ってます。
 青を入れたい要因としてはカウンターと追加ターン。
 特にヒスブロにおける追加ターンは試合を決める力があると思っています(過去の野良試合で追加ターン入られてて一気に負けた記憶の数々に歯ぎしりをしながら)
 残りライフ1でも相手の時止めちゃえば一方的に勝てることは古Jo記(第三部)にも書かれてますしね。
 続いて選択したい色としては緑。
 後述のコンボパーツとして緑が必要なこともありますがマナファクト以外にもマナブーストする手段が欲しいなと。それこそ前述した2~3ターン目の動きの部分にもなりますね。
 その他でいくと墓地からの回収が出来るカードがあるのもポイント
 一枚ずつしか入れられないルール上、強いカードを複数回使えるのは重要かなと思ってます。
 大まかな柱としてはここがベースになってるので大体デッキのパーツはシミック寄りになることが多いです。しかしながら、シミックカラーでいくと除去能力に不安があるため大体、もう1色足すことになります。

 残り3色で優先するなら今は黒かなといったのが個人的な見解です。
 除去、サーチに加えオークの軍勢のドロー抑止力&インスタント打点、暗黒の儀式というマナ加速、出現の根本原理という必殺技などあり劣勢を跳ね返しやすいカードが揃ってるように感じます。
 今回は統率者パワーでアトラクサを選んだことも相まって更に白が足され無事4Cとなりました。
 ちなみに赤は統率者候補の色の選択肢としてないのかと言われると勿論そんなことはないです。今回はダメージ除去より確定除去を優先したり某猿へのヘイトから使いたくなかったりその程度の理由でした。 
 実際、予選最終戦のヴァドロック戦は死ぬほどキツかったというか多分、一手違いで負けてたんじゃないかなと思ってるので私が使いなれてないだけで赤含み統率者のポテンシャルは高いと思います。

 とここまで、満天杯に向けてのデッキ構築論みたいな語り口調になりましたが実際は普段使いのアトラクサが出来るまででした。
 微妙にタイトル回収し切れてないですが久しぶりの物書きなので許してね?
 墓地の時間のねじれは回収してもタイトル回収出来ないんですねって煽んないでね?

デッキ紹介

ガンプラは自由でいいんだ

 デッキが100枚もある以上構築は十人十色、これが正解なんてものは勿論ございません。ガンプラと一緒で自由でいいんです、自由で。
 ただ、その中でもオススメのカードやギミックなんてものを紹介して皆さんのデッキ構築に少しでも役立てればと思っております(お清楚聖人ムーヴ)

今回のデッキとコンセプト

 今回のデッキは下記のとおりです。

土地の見切れ許して・・・

デッキ名は『花一匁』。好きなアーティストの曲名をお借りすることにより配信の場で合法的に宣伝を差し込めるという戦略です。
 今大会で一番私の戦略が光ったところだと自負してます!
 
MTG的な戦略としては色選択のとこでも触れましたが追加ターンが強いと信じてやまないのでコントロールして隙を見て追加ターンを追加していく感じの戦い方になってます。
 細かいコンボはさておき、これが決まれば勝ち確というのは主に以下の2種。

①ディスプレイサーの仔猫+伝承の収集者、タミヨウ+時間のねじれ

 仔猫とタミヨウがいる状態で時間のねじれを撃つとタミヨウがブリンクで時間のねじれを回収でき、ずっと俺のターンに。予選一試合目で決まったので良かったです。

かわいい


かわいい
かわいい

②時間のねじれ+樹海の幻想家、しげ樹+巨大な空亀
 
こちらも、ねじれと空亀をしげ樹で回収してねじれを撃って空亀でしげ樹回収してと少し前のスタン(少し前ぐらいだよね・・・?)であったコンボのタイムワープ版。場を介さず手札と墓地だけなのは良いがマナが結構かかるのが困りもの(13マナくらい?)

序盤は土地加速にも!


2マナと3マナの分割インスタントカード(クリーチャー・エンチャント)

 以上の2コンボが実際の勝ち確パターンですが実際はそのパターンまでいかずとも一試合で3~4ターンは追加ターン貰ってますし勝ちにはそれで充分だったりします。
 勝ち確とまでは言えませんがこのデッキの出現の根本原理はほぼ9マナの時間の伸長(満天杯ルールでは鳥2羽のおまけ付き)になっててそこ始動で勝ちに行くことも多かったです。
 フィニッシュ手段は殴り勝ちのみですがヒスブロの25点はコントロールなら20点相手にしてるのとそう大差ないので問題はなかったです。

推しの札

 ここからはデッキ採用していた推しのカード紹介です。基本的に見た目どおりではあるのですが普段あまり語らないのでたまには推させてください。

〇頭目の神官

金の雨を降らせる男

 デッキの中にそっとパワー9を差し込んでくれるクールガイ(?)。
 個人的に実写化して欲しいクリーチャーナンバー1。私の紙のデッキにもそっと差し込んでほしい。
 ヒスブロにおいてはパワー9のうち6枚がマナファクトなので土地が増えてデッキを薄めてるようにも思えますが実際は薄めるというよりファミレスで提示されてるよく分からんブレンドジュースみたいな感じです。
 アトラクサ統率者の場合はカードタイプ参照で拾ってくれるのアーティファクトカウント増える分には得に困りません(0マナですし)
 また、ディスプレイサーの仔猫がいると0マナのブリンクカードに早変わりするため、仔猫入りデッキなら全然入ってても良いのではないかな?と思ってます。

〇微小術師

ちっちゃくないよ!

 このデッキの仕事人(満天杯では出番なし)。仕事人にも休息は必要だから・・・。
 微小とはいうものの持ってこれる1マナ域はヒスブロだと幅広く。
 今回のデッキで言えば剣を鍬に(除去)、洗い流し(カウンター)、暗黒の儀式(マナ加速)、うずまく知識たまにAncestral Recall(ドロー)、儚い存在(アド確保コンボパーツ)と色々な用途のカードを引っ張ってこれます。また、儚い存在をサーチし微小術師に撃つことで上記カードから2枚確保なんてことも出来ます。
 今回のレシピでは入れてませんが夏の帳や掘り起こしを持ってきたりも出来るのでなかなかにいぶし銀な活躍をしてくれています。

〇外科的変異体

君は最高のヒーローになれる(アトラクサとか)

 僕もかねてより「僕は後手をとる、というか後手前提でデッキを組んで練習する」という気持ちで練習に臨んでおり(唐突な便乗)、いや、すみませんそこまで殊勝な考えもったことなかったです。常に先行とりたい・・・。
 後手番だと1マナ軽く使えるのも素敵なんですが色んなパーマネントに擬態できて何ならディスプレイサーの仔猫でコピー先を変えていったりするなんかヴィラン系のコピー能力者みたいな立ち回りをよくしています(だが、その立ち回り嫌いじゃないぜ)。
 一番の採用理由としては今大会ではありませんでしたが野良での対アトラクサ戦後攻時。
 相手が必死こいて7マナで出した後に3マナで掠め取っていくのが対アトラクサ戦の勝てるムーブだったので重宝しております。


 とまぁ、推しカード挙げてみましたが見事にまぁ、青いカードばっか。
 いや、だって他の採用カード基本まっすぐなんだもの。除去は除去だし、カウンターはカウンターだし。
 後、挙げてないとすればナーセットorオークの弓使い+記憶 or Time twister とかですが見たまんまですしねぇ・・・?
 しかしながら、カードには無限の可能性がある。他にもこのデッキにはまだ眠っているコンボなどがあるのかもしれない。
 この先は君自身の目で確かめてみれくれ!

満天杯

参加者目線の感想

 さて、X上では割愛するかもと書いたものの折角ですし、参加者目線の感想もやはり必要かなと。
 満天杯の感想としましては



 楽しかった!!!!!!!!!!


 いや、優勝したんだしそらそうだろ。小並感すぎる。
 ということで少し真面目にいきますと個人的に一人の参加者としては良い大会だったと思います(掛け値なしの感想)
 自分自身Meleeというものを使った大会自体は初めてだったのでその登録が必要となった段階で若干の敷居を感じたりしましたがそれを払拭できるようにしっかりと事前準備に関してのアナウンスもなされあったので安心して大会に臨むことが出来ました。
 また、大会の運営の方の人数がそこそこ多かったからか大会中のトラブルに関しても迅速に対応してもらっていたのも好印象でした。
 試合時間が思いのほか短かったからか決勝の予定が翌日ではなく当日に繰り上がりとなったのは個人的には試合の緊張が途切れず決勝となったので良くはありましたがここは個人の意見ですね。
 参加されてる方も基本的に紳士淑女の集まりで、試合の緊張はあれど心地よく対戦出来ました。
 総じて、初のヒスブロ個人戦の大会、初めての試みに最初から完璧を求めるべきではないというのが個人の考えではあるのですが、蓋を開けてみればほぼ完璧だったんじゃないかなぁというのが個人の感想です。
 皆さんも次回は是非、少し気楽な気持ちで参加してみるといいと思います、私だって出来たんだから。
 改めてこの場をお借りして運営の皆様、参加者の皆様お疲れ様でした!!
 

終わりに

 まずはここまで駄文を読んでいただきましてありがとうございました。
 優勝という発言を担保になんて書き始めましたが、実際のところは何度も言っておりますが個人の感想でツッコミどころなんてたくさんあると自覚しております。
 ただね、ツッコミたい皆様!これだけは言いたい!!

 ツッコむ暇あるなら次回の満天杯に参加しましょ!

 こういう勝負事の世界って現場で証明していくしかないと思うんです。
 そのためには個人主催の大会で自分の趣味嗜好フォーマットetc何か引っかかるものがあれば是非参加して次回、また次回と続くように応援していくしかないんです。
 そのためにはね、僕も非力ながら人柱ぐらいにはなれたらなということで少し大きな口を叩いてしまいました、気に障ったらごめんなさい。
 ただ是非ね、次回がいつとかまだ告知はされてませんがしっかり目を光らせて大会前に私宛に「満天杯の舞台で、お前を〇す」と宣戦布告してください。私も「私を〇しにいらっしゃい、○○」と言わず粛々と通報します。

本当の気持ちは煙鬼が言ってくれてる。

 はい、そういった訳でこれで本当に終わりの終わりです。
 満天杯に関わったすべての皆様、ここまで読んでいただいた皆さまありがとうございました!
 それではまた、どこかの戦場でお会いいたしましょう
 ~ルビコン3より愛をこめて~


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