哲学の部屋「平らな世界」
哲人 すなおよー
今日はきいてくれないか
すなお それは断れないね
哲人 この世界の話なんだけどさ
すなお ふんふん世界ね
いいよ世界世界
哲人 この世界には
良いことも悪いことも起きてないんだ
すなお そうそう なんにも起きてない
哲人 違う違う たくさん起きてるけど
それには良いとか悪いとかないんだよ
すなお もう わかんないけどいったんいこう
哲人 例えばさ戦争ってあるでしょう
あれは悪いことではないんだよ
人がこれは悪って決めたから悪なんだよ
すなお まあ 少し見えたかな それで
哲人 赤ちゃんが生まれるのも
良いことでもないし
いじめも悪くない 人がそう決めただけ
ここからこっちを右、こっちは左って
決めたことと同じなんだ
すなお あーそういう話か そんで
哲人 でもさ 右といじめでは
僕らの心は違う反応するでしょう
すなお いじめは嫌だけど
右はなんともない
哲人 そうそうその嫌って感じ
それってただの趣味趣向なんだよね
すなお あーわかった
善悪ではなくて好き嫌いだってこと?
哲人 !そー! すっきり!
さすがすなお!
哲人からの景色
この世界に善悪はなく好き嫌いがある
すなお そんでなんなの
哲人 以上っ!
すなお すっきりしたんだね
哲人 すなおのおかげだな
flat理論
この世界は果てしなく平らだ、何も起きてないまっさらな平原が果てしなく続く。僕らはそこでただただ遊ぶことはできないのだろうか?
「戦争は正しさのぶつかりあい」僕らはこの言葉を本当にはわかっていない。頭では理解できても相変わらず僕らの心には善悪があり反応している。人は善悪を手放すつもりがないように見える。善悪の魅力は生きがいや人を動かす力だろう。それでもいつか僕らは善悪というフィクションを手放す日がくる。それは今日だ。