哲学の部屋「傾き」
哲人 (手をアルコールで除菌している)
すなお またやってるー それ意味あるの?
哲人 意味いよ 自分でも知ってるそれ
すなお やめりゃーいいじゃん
哲人 趣味だから いいの
すなお まあ 俺もあるか
歯ブラシは毎食やってるし
哲人 えーおれ磨いたことない
虫歯もない
すなお まじで。。。きったな
哲人 はーくしょん。。。
ごめんごめん
きたないとは心外だな
すなお あーごめん いいすぎた
でもさ 虫歯にならなくても病気になるよ
哲人 (あーそこにいるのか)
すなおからの景色
きれいなものときたないものがある
きたないものは病≒死と紐づく
哲人 病気になるのいやなの?
すなお (あっはじまった!)
すなお 普通に嫌でしょう
前は学校休めるからいいときもあったけど
哲人 普通 ふつう フツウ
すなお あーごめん 「普通」禁止だった
頭が痛くなったりおなか壊したり
死んじゃったり 嫌でしょう
哲人 そうか 死にたくないもんな
すなお 。。。えっおしまい?なんかないの?
哲人 いやさ 生きるってなんだろね
すなお そりゃー死んでないことだよね
哲人 死んでないことかあ まあそうかー
そしたら生きてるね それ正解!
すなお 。。。でも何かやりたいよね
生きてるならさ
哲人 そうだよ だからおれは趣味で
手をアルコール除菌する
もう さいこー(笑)
すなお 勝手にやって
おれはもっとこう
人助け的なのやるからさ
哲人 まずは俺を助けろよ(笑)
すなお しらん(笑)
人の心の中には傾斜を持った線「傾き」がある
きれいが大事の傾き きれいは良いこと、汚いは悪いこと
成功は大事の傾き 成功は良いこと、失敗は悪いこと
この「傾き」にしたがって感情が発生する
失敗すれば悲しい 成功すれば嬉しい 中間の気持ちもある
そして自分の中は傾いてなくて平らと認識するので
世界側が傾いているように見える
この世界の認識の仕方を正しさと呼ぶ
同じ正しさを持てば集団として方向ができる
違う正しさ持てばぶつかる
きれいさのように人により差があることが認知されていて
人の間で比較的取り扱いやすい正しさもあれば
恥ずかしさのように隠され気味で取り扱いにくい正しさもある