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絶望!プレゼンで失敗続き。でも「インプロ」で人前で話す技術がアップするかも

旅する演出家、黒澤世莉です。秋の果物が出てきましたね。梨、柿、リンゴ、どれも美味しくて、たまにハズレがあるのも生物の御愛嬌です。あれ? なんでリンゴだけカタカナが良いって思ったんだろう? 日本語って不思議。

今回はプロの演出家である私から、人前で話すのが苦手で、プレゼンや営業のときストレスでお腹が痛くなったり、震えてしまうのを改善したい!というビジネスパーソンの方に、演劇のインプロっていうのが効くかもよ、ってお話をします。


いや演劇とかインプロとかビジネスに関係ないやんか

演劇や「インプロ」は、プレゼンや営業の役に立ちます!とか言われても

🐱「そんなん知らんがな」

と思われるでしょうが、ふつーにビジネスでも応用できます。

🐱「そんなん嘘やんポジショントークやろ」

と思われるかも知れませんので、日経ビジネスの記事を引用しましょう。

日本ではまだ認知度の低いインプロだが、米国ではPixar(ピクサー)、Google(グーグル)、Netflix(ネットフリックス)などの大企業でインプロ研修が取り入れられ、リーダーシップ教育として取り入れているMBA(経営学修士)コースもある。

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元記事はこちら

演劇や「インプロ」を活用して、創造性とチームの連携を強化している企業はたくさんあります。絶え間なく変化する市場で勝ち抜くためには、柔軟な思考と素早い対応力が欠かせません。このニーズに応えるのが「インプロ」すなわちインプロビゼーション(improvisation、以下インプロ)ってことです。

で、インプロて何なん?

インプロは、演劇の中でも即興演劇と呼ばれる手法のひとつです。ふつうの演劇では、事前に台本を渡されて、台本に基づいて作品づくりをします。一方インプロは、台本は無く、俳優(パフォーマー)はその場で生まれたアイデアを活かして演劇を展開する手法です。

例えば、パフォーマーが観客からランダムなテーマをもらって即座にシーンを作り出す状況を想像してみてください。その場で即興的に身体と言葉を使って、もらったテーマを作品にするように挑戦します。これはインプロの一種であり、他にも無数のバリエーションがあります。

インプロは様々な場所で活用されています。俳優トレーニングの場はもちろん、エンターテイメントとしてインプロショーも提供されています。地域での生涯学習の場や学校教育にも、主にコミュニケーション教育として導入されています。そして前述の通り、ビジネススキルのトレーニングにも取り入れられています。

はーん。インプロが役立つ具体的な理屈ってあるわけ?

1️⃣柔軟な思考と問題解決能力の向上

予測できない問題が頻発するのがビジネスの現場ですよね。「やっぱ仕様変更して」という急なクライアントの要求変更や、「昨年比90パーセント減ですね」という市場のトレンドの変化に直面したとき、即座に適応するために新しいアイデアを生み出す力は不可欠です。「その場のアイディア出しや瞬発力勝負」のインプロは、チームのアイデア出しの活性化、新プロジェクトを迅速に立ち上げる速度アップに貢献します。インプロは、多角的な視点で問題を捉え、創造的な解決策を見つけるスキルを育てます。

2️⃣コミュニケーションスキルの強化

インプロには「他者の意見を受け入れて新しいアイデアを重ねる「Yes, and...」の原則」があります。相手の発言に耳を傾け、適切に応答し続けるリスニングスキルが鍛えられます。このスキルはビジネスでも不可欠で、会議や交渉で自分の意見を伝える前に、他者の発言の耳を傾けることで、相手の視点を理解し共感することで、柔軟な対応ができるようになります。「Yes, and...」の原則は信頼関係を構築する礎となり、プロジェクト成功の鍵となります。

3️⃣チームワークの向上

インプロでは複数人でシーンを作るため、自然と協力体制が求められます。しかも事前の打ち合わせやすり合わせ、それまでのキャリアなどは、「その場での行動がすべて」のインプロの場では関係ありません。ビジネスチームも本質的には、キャリアや利害を超えて共通の目標に向かって連携し合う姿勢が必要です。インプロは、お気持ちを越えたチーム内の互恵関係を高める経験を体感する、実践的な方法です。

で、プレゼンとか人前で話すの苦手はどうなった?

結論、インプロでプレゼン能力は向上します。25年演出家を続けた見地から説明していきます。

プレゼン能力のことを一旦演技力と置き換えます。演技力、に限らずあらゆる技術について、の上達に必要なものは「目的意識」と「時間」だけです。かんたんに言えば「出来るようになるまでやれば、出来る」ということです。これはトートロージに聞こえるかも知れませんが、詳しく説明するので読んでください。

いままでなにかに挑戦して、上手く出来なかったことはありますか?
たとえばスノーボードでもいいですし、ギターなどの楽器でもいいでしょう。わたしはボルタリングをやってみて、全然出来なかったことを思い出しました。
「なにかが出来ない」と感じるとき、そのなにかについて、どれだけ努力したかを分析してみると、意外と時間を書けていなかったことに気が付きます。
逆に言えば、時間さえかければ、ある程度苦手なことも「出来る」ようになります。例えば自転車や水泳、いまお仕事で必要な技術などを思い出してみてください。最初は苦手だと思っていても、いつのまにか「出来る」ようになったことは多くあると思います。
別に、大谷翔平選手や三笘薫選手になれと言っているわけではありません。世界トップレベルには一握りの人間しかなれません。当然です。
でも、ちょっと野球出来るよ、やサッカー出来るよ、というレベルであれば、誰だって到達できるはずです。

プレゼンや人前で話す、ということに関する苦手意識は、極論すれば
「失敗することへの不安」
「恥をかくことへの抵抗感」

に集約されていきます。これは、性格もありますが、最大の要因は「経験不足」になります。
インプロは「失敗すること」が奨励される場です。そういう場はなかなかありません。仕事の場では評価や査定に関わりますしね。なかなか思い切ったチャレンジはしにくいと感じるのが人情でしょう。

ですから、インプロという安全な場で、いっぱい失敗して、失敗する自分を笑って、失敗に慣れていくと、いいと思います。
プレゼンが好きにはなれないかも知れません。ですが、やらなきゃいけないときに、やれやれってくらいの気分で「人前で話す」ことには、慣れますから。終わってストレスで寝込むようなことを減らせますから。必ず。

インプロやれってこと?だるいんだけど

インプロの価値を理解するには、理論だけでなく実際に体験することが一番手っ取り早いです。なのでインプロワークショップなどに参加するのがおすすめです。
なんですが、いきなり自分でやるのはハードルが高いな、と感じる方もいらっしゃると思います。そういう方には、まずインプロショーをおすすめします。
インプロショーは、インプロのスリルと楽しさを客席で感じられます。自由な発想や失敗する姿勢を観ることで、ビジネスにも活用できるヒントを見つける機会にもなります。観劇を通してダイナミックなコミュニケーションを体験し、その本質を肌で感じてみてください。そこで興味が増したら、ワークショップに行ってみてください。やっぱりやるのが一番楽しいです。

で、どこでやってんの? インプロショーやワークショップ

ちょうど11/18にいいインプロショーがあるんですよ(不自然な勢い)!!!

💃黒澤世莉が1400年ぶりに出演します🕺

11/18月曜、インプロショーに出演します。
誰がって? 私がですよ!観に来て応援をしてほしいです✨️

一緒に楽しい時間を過ごしましょう💃🕺

台本ナシ
筋書ナシ
打合ナシ

で演劇するインプロショーだよ!
ショーの前後に質問タイムや
お題トークもあって
はじめての方にもオススメ!

『黒澤世莉withOSHOW』

11/18日(月)19:30-20:30
2500円+1drink代
(インプロ初めて割:2000円+1drink代)
会場:兎亭
(江古田駅徒歩7分)

いや実践したいんやけども

いいですね!早速行動する方はすごいです。インプロショーでご一緒する忍翔(おしょう)さんは、インプロのワークショップを数多く開催されています。「プレゼンで緊張するのを克服したい」「人前で喋るときのストレスから開放されたい」という方は、飛び込んでみてはいかがでしょうか?

黒澤世莉の、新潟や東京などで俳優向けに行われる、その他レッスンなどは、合同会社Level19のnoteでご確認ください

おわりに

ヘッダーの写真は、俳優をやっていた2100年前の黒澤世莉at王子小劇場です。近年になって正倉院から発掘されました(嘘です)。

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旅する演出家 黒澤世莉

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