俺の日記
死にたいやつにしかできないことをやろうとして、たくさん書き続けることを始めたはずだ。今は、それほどたくさん書いてない。
満たされてはダメなのだ、それを続けたいのならば、だから漫画はいくらでも読める。そこに心地よさを感じることもある。それが今だ。いまは一気読みをしたい。一気に読んで、これを読んだと声高らかに言いたい。ちょこちょこよくわからない本を、しかし一行からなにかの啓示を得たような気がして、自分で何かを書く助けにしたいのではなく。まあそれもまた、ある面では満たされているし、書くほう、作るほうではどこか欠乏を感じているから、そちらは必死にやるしかないということなのかもしれない。
今日は日記ということで。カフカのでも山下清のでもない俺の日記。俺の、か。
東畑開人先生の本を2冊買った。めでたく東畑デビュー。ずっと気になってたけど買うどころか読んだこともなかった、今日のために図書館でチラ見の先取りを我慢していたのだとも思えた。聞く技術 聞いてもらう技術が彼のベストセラーなのかな。彼のベストセラーって変な言い方か。雨の日の心理学、というのがとにかく一番新しい著作で、僕のみたなかでは、それがずっと気になってた。あと野の医者は笑う、という本と、ふつうの相談、という本のタイトルが気に入っていて、いつか読むのだろうかと本屋で考えることが何度もあった。なんか、顔見知りではあるが、話しかけるきっかけを掴めないような間柄は人よりも本に対してのほうが多い。人はなんか、結局つくか離れるかしてしまうから。本はだいたいそこにいる。場所まで覚えてしまう。本を不動の象徴としてしますのは安直な感じがするが、まあそういう話をしたいわけでもないのでいいとして。
ぱらぱらポロポロ書いている。ぽろぽろ、というのがポレポレ英文読解という参考書のおかげで好きだ。これもちゃんと見たことがない本。大学受験を控えているときに、たしか千葉駅前のそごうの三省堂書店で見た。あのときは千葉の駅ナカに新しくできたばかりの、くまざわ書店、にも置いていた気がする。あれがやってみたかったんだけど、俺の目指すレベルでは必要がなさそうだったので、あとは他にも理由があったんだろうが、世界史の参考書でいっぱい欲しいのがあったとか、とりあえずあの本も、人見知りで関係を終えた本だった。買おうと思えばいつでも買える。が、立ち読みはできないのだろう。気軽にあそこでいつでも読めるわけではない時点で、本にも離れていくことがあるということになる。だからなんだと思う。
アンデラの続きを読むのが一番やりたいことではあるが、お金がかかるのでこの時間にやりたくない。もうなるべくドキドキはしない方針で遊ぶ。となるとさっき買った、雨の日の心理学。あるいは、野の医者は笑う。後者の方が刺激が強そうなのと、まだ家に着いてから、というかレジを通してもらってから開いてないので、否が応でもドキドキすることになる、読むのなら。それに加えて刺激的な内容であることも考えられる。読むなら雨の日の心理学なのかなと予想する。
あとはこれ。書き物、これも今日ずっとやりたかったこと。手をつけることができた。もう眠くなってきていたので、このまま寝ても自分を責めるつもりはなかったが、できたのなら、そしてこれを全世界に公開までしてしまおうものなら、そのサービス精神は瞬間風速で世界を奪ることになるわけで、コムドットもよく日本を獲るといっているが獲るってなんやねんとからかいつつも言ってることはわかる。そういえば今日雨か。それを意識したのが寝る直前で、それまでの間だけ雨の日の心理学を夢中で読んでいた、ってシナリオも面白い。