バルセロナ対モナコ 試合後感想文
書くとするか。ほかほかして寝れないし、読むのは満足したし。目を閉じるほど眠気はないし。空調はいい感じ。昨日、雨を浴びたからかちょっと鼻の調子が悪いけど、あと4時からキックオフだったから大事な試合が、もともとの予定よりけっこう早く起きたけど、忙しないなりに準備を間に合わせて、イヤホンのケースが家のどこかに落ちていて、ようやく駅に着いたと思ったら2点目を取られていたけれど、調子は悪くない。頑張れ。よく頑張った、こんなもんだ今のところは。全然ドライじゃない、なにやってんだよと思ったことはあったけど、あれ全部みてたら無理。楽しかったーしか言うこと正直ない。そのうえで、もうすこしアイシングの時間というか、頭のほとぼりが冷めるまで、なにかしていたいということで、楽しかった以外のことも、というか頭の中にあるものひっくるめて楽しかった、と呼べるのは間違いないだけで、違う言い方はいくらでもできる。そしてそれを書き綴るのは楽しいだろうなあと僕は確信している、ので、とかいうと自分で自分のハードル上げすぎな気もするが、ぼちぼち書いてみる。振りかぶりすぎか今日。
前半20分くらいに、いや15分とかにエリックガルシアが退場した。サッカーはひとり選手が退場すると、バスケみたいにじゃあベンチの誰かと交代、とはいかず、そのまま1人少ないハンデを背負って戦うことになる。
ただ、退場した選手の課せられていた役割、ポジションによっては、ほかの10人の誰かを即座にベンチの然るべき人間と交代させることになったりはする。たとえば、昨年の同じ舞台、欧州の王者を決める夢の舞台、UEFAチャンピオンズリーグ2023-24(欧州サッカーは夏の終わりに始まり、年を跨いで夏の前に終わるのでこういう表記になる)で、FCバルセロナは優勝候補のパリサンジェルマンをギリギリのところまで追いつめるが、守備の柱、センターバックのロナルドアラウホが退場する。彼が抜かれたら後ろにはキーパーしかおらず、あるいはキーパーすら前に出てしまっていて、そのままいけばゴールは確実だろうという場面で、うしろから手をかけ、相手のフォワードを倒してしまった。こうなると、ドグソ、と呼ばれたりもするが、決定機の阻止と判断され、一発レッドカード。即退場が求められる。おかしいのが、サッカーにはペナルティエリアというのがあって、ゴールから極めて近いエリアを囲う長方形の白線、二つあるうちの外側、のなかで相手を倒してしまうと、PKになる。はじめからゴールキーパーと相手のキッカーが一対一の状態で、すごく近い位置にボールを置かれ、キーパーはギリギリまで動きを制限される。まさにペナルティ・キック。これをもらってしまうとほとんど1失点は免れないため、ドグソのようなことをしてもイエローカードですんだりする。わざと手を使って止めたりしたらその限りではないかもしれない。キーパー以外が。
説明が長くなったが、そう、去年も同じようなタイミングでバルセロナのひとりがレッドカードをもらったのだが、そのときはすぐに、フォワードのラミンヤマル、彼も攻撃の柱であり、のちにこれは悪手だったと散々言われるのだが、彼がかえられた。センターバックが1人抜けたらとてもじゃないが相手の攻撃を止めることなどできない。彼らは、基本的にサッカーでゴールの近くを守るディフェンダー4人のうち、真ん中のエリア、つまりゴールの目の前、を担当する。そこが1人抜けたらどうみても守備の枚数が足りないので、多くの場合相手のゴールへ迫るための矛をひとつ捨てて、ひとりディフェンダーを補充するか、中盤で攻守に奮闘するミッドフィルダーから屈強なのをひとりディフェンスラインに連れてきて、ベンチからは中盤の選手を投入したりすることもある。
今回退場したのはエリックガルシア、彼はセンターバックの選手なのだが、背が低く、最近はどうだか分からないがファンからすると肝心の守備技術のほうも心許ない。ただパス出しはべらぼうに上手い。そして昨シーズン、スペインの他のクラブにレンタル移籍に出された彼は、現地サポーターから別れを惜しまれるほど、こちらからしてももう残っちまったほうが幸せなんじゃないかと思われるほどの熱量に見合う活躍を見せ、彼が「できない」はずはないということで、僕はセンターバックとして計算してもいいのではと思っているが、新しくきたハンジフリック監督も前監督に引き続き、彼の中盤での起用を模索している。その彼が、退場したのだ。
もう新小岩でびっくりした、時刻を見てももしかしたら通り過ぎてるかもと思った。もすこし書く。
普通に考えたら、交代を使って即テコ入れをするものだ。選手のポジションがどうであれ、監督からのメッセージを伝えるタイミングは、プレーの途切れさせようのほとんどないサッカーというスポーツにおいてはそれしかないと言っていい。だが、一度沸いた激情をわすれ、今の陣容を考えてみる。エリックガルシアはいわゆるボランチを任されていた。ピボーテ、とも考えられるが今はどちらでもいい。守備的な仕事を求められる中盤の選手だ。ただでさえひとり相手より少なくなるのだから、そういう時間を長いことしのごうと思ったらやり方は二つで、守備的な選手で真ん中を固めて、ワンチャンスを狙いつつ殻にこもるか、あまりないことだが、とりあえず前半はもう押せ押せで、中盤のスカスカとか知らねー点とりゃいいんだろ、と自分たちの練習した原型と、現場の考える力と胆力を信頼して、がっぷり四つやり合うパターン。まあこれは大体試合の最終盤、もう一点取られようが2点いかれようがかわらん、点をとらにゃ負ける、という場面でやることで、まあそういうときはそれどころかディフェンダー削ってフォワード追加してファイヤーフォーメーションとか呼ばれる形にしたりもするのだが、今日のフリック監督は強気にも、ファイヤーまではいかないが、でも中盤2人に対して3人フォワード残すわけだから、結構それに近い感じで選手に戦わせていた。
これ負けたらボロクソに言われそうな強気さだな、と一緒にLINE上で見ているタツヤに僕は言った。そのくらい勇気のいる采配だし、ぱっと見正解には見えづらい采配でもあった。と思う。
ただ違う、重要なのは、そうだ「投入する側」の選手がいないことだった。出せるとしたらフォワードのフェラントーレス、アンスファティ、中盤のパブロトーレ、あとはディフェンダーだが、これ以上ディフェンダーを増やしても仕方がない。そんなこともないのかもしれないが。
疲れた。
もう店の前にはついているが、従業員入り口にまわらなくてはならない。どこまで書いたらいいのかわからない。
ただ完成と呼べるところまできていないのはわかる。かと言って、このまま昼休憩に続きを書こうとしても、気分が乗っていかなそうな。
ラミン・ヤマルが点を取り返す。エリックが退場し、PK取られたわけじゃないからなと撫で下ろせないなりに心を落ち着けようとしていたところで、相手の若いのに先制ゴールを決められたすぐあとだ。ひとつ前の試合から彼のボールタッチの質は下がり気味だ。でも点を取る。アシストというよりは、点を。フォワードの働きをしている。この時期を抜けた時、彼がどんなプレーヤーになってしまうのか考えるのが楽しい。まだ17歳になったばかりだ。
続きは昼休みに書こう。なんとなくこのままたくさん書き続けたらいいような気がする。それで今回はうまくいきそうだ。
いや、違う。朝書いたものとしてこれは出そう。より自由に。その壱、脱稿。