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043 凪逝去

自由に、楽しく。
貴女らしく駆け抜けた人生でした。


1024.2 鳥居千万宮出陣  VS首吊りお紺

2月になりました。
皆で豆を撒く季節です。
リアルに鬼が蔓延る京の町では
あまりにも意味の無い行事だな……。

先月、紅蓮の祠での大奮闘の結果
遂に扇の指南が手に入りました。
嬉し〜〜〜!!!!
家族皆で扇の指南を読み漁って
踊りの練習をして騒ぎまくってます。
シンプルに近所迷惑。
この中の誰かの子供を踊り屋に
したいな〜〜。楽しみ!

葵に続いて、蒼紫も元服しました。
兄ちゃんズはもう大人です、はえぇ。
交神はまだまだ先だけど
気になる女神様とかいたりする?
この世代は皆めっちゃ顔で選びそう。
美男美女しかいないもんなぁ、神様達。

凪ぃ………泣。
健康度も三段階目まで下がり、
体力も著しく落ちてしまいました。
あんなに元気に跳ね回ってた凪が
布団から起き上がれなくなってるのは
めちゃくちゃキツい、泣きそう……。
彗がいなくなってからずっと忠心95で
変動していません。
置いて行かれた事を怒ってるのかな。

現在の皆のステータスです。
秋湖も初陣を経て結構強くなりました。
やっぱり訓練と実戦は違うねぇ、
めきめき成長しちゃいました。
とはいえまだまだ新人なので
慢心せずに行きましょう。

蒼紫の心火284はマジで低すぎる、
殆ど上がってないんよ……。
まだ訓練の時の方が上がってたぞ。

防具が安くなってたのでお買い物します。
一割引でも高いよ〜〜!
葵と秋湖の防御がちょっと上がるみたい、
めちゃ高いけど買っとくか……。
今月は久しぶりに大ボス討伐に
行こうと思ってるから、
ちゃんと備えていかないとね。

初陣後の秋湖の術確認です。
いいねぇ君凄すぎるねぇ!!!
覚えてて欲しかったやつ全部使える!
技力も200に届きそうだし
優秀な術使いに育ってくれそうです。

蒼紫がもう少し頑張ったら
石猿覚えられそうだな……。
この世代では現在星乃叶しか使えないから
もう1人くらい使えたらいいなぁ。

「と、いう訳で。蒼ちゃんには
こちらを授与するね、似合うといいな」

「え、何これ……。すっげー禍々しい
気配がするんだけど。特級呪物?」

「こちらは朱ノ首輪さんです。
蓮華様の話だと、あたし達の力を
底上げしてくれるらしいんだ」

「朱ノ……?いやいや、でも先代や
父ちゃんは使うなって言ってたろ」

「あたし達はこれから、迷宮の奥にいる
強い敵と戦うことになる。それに、
父様の話だとまだ黄川人は何かを
企んでるらしいの。だから、あたし達は
絶対に負けない為に強くなる努力を
怠ってはいけない。黄川人の力を
利用してでも、前に進まなくちゃ。
感情の話じゃなくて、現実的に考えて」

「……でもよぉ、もし俺がこれ付けて
頭おかしくなったりしてお前らを
攻撃したりとかしたらさぁ……」

「そんな時の為の、秋湖ちゃんです」

「ご安心ください、兄様。
攻撃する間もなく一撃で沈めます!」

「……そりゃどうも」


前回の出陣で兄ちゃんズの忠心が
微妙に下がってたので茶器ポイポイの
時間です。
茶器の価値とか全然分かってなさそう。

棒読みそう。
蓮華から叩き込まれたんだろうな。

蒼紫にもあげるね。

はい。
これでも売って好きなお菓子買いなさい。

それでは、今月も元気に行ってみよォ!!
先述の通り、大ボス討伐をしたいと
思っておりまして。
大江山を越えて既に2年、
十分に蓄え続けた力で各迷宮を
再び攻略して行きたいのです。

やって来ましたのは鳥居千万宮!
今月はこの大ボス、首吊りお紺さんと
戦いたいと思います。
早く解放したい神様の内の1人ですし
最初に攻略するならこの方からかな、と。
今の星乃叶達なら大丈夫でしょう。
皆を信じて、突き進みます。

赤火無し!この間無視したから拗ねてる?
速瀬を使って稲荷ノ孤次郎までは
ノンストップで行きましょう。
うおおぉぉ走れ走れーー!!

途中で何回か敵とぶつかって
吹き飛ばしましたが、大したダメージも
無く、無事に辿り着きました。

久しぶりの稲荷ノ孤次郎戦です。
赤火でしか解放できないので
まだしばらくはこのままだね、すまん。

開幕力士水。
武力で制圧します。

こんなもん効かんわ!!

ダメージえっっぐ。

とどめは秋湖。
倍返しじゃ!!

またつまらぬ狐をしばいてしまった……。
秋湖の体力が蒼紫を越しそう。
体風はもう完全に止まっちゃってるな。
日ノ崎家は風神様との交神がマジで
できてないから、風が弱点に
なりつつあるなぁ。
彗だけが風神の子供なんだよねぇ。

気を取り直して。
奥へ進む為に、正解の提灯を探すぞ〜。
4人いるんだから手分けしたいね。

怖い怖い怖い怖い。
強面のでかいおっさんが無限に
追っかけてくるよォ!!

おっさん(鬼)が子供を追いかけ回すな!!
天誅!!

葵の怒りの一太刀。

秋湖はよく葵に鏡を向けてます。
前にやった時反応が面白かったのかな。
兄妹仲良き事、この上無し。

秋湖ちゃんめきめき成長中。

せっかくだし併せとか使ってみようの
コーナーです。
星乃叶世代のチームワークを喰らえ。

星乃叶と蒼紫の牛頭丸の併せ。
雑魚が一掃できるの気持ちいいです。

星乃叶を起点に太刀風を
併せてみます。
皆で後に続け〜〜!!

皆で併せられました!!
行くぞ〜〜!!!

ヒューーー!!!
併せは気持ちいいですねぇーーー!!!

蒼紫で射殺するのも爽快です。
でもここの敵には土属性の武器じゃ
通りが悪いな。

は!?帝釈天が一気に7も攻撃力が
上がったんだけど!!?すげーな!!!
あんまり継承刀に詳しくないんですけど
所有者の体火の成長に応じて
攻撃力が上がるんでしたっけ……?
葵の体火はまだ止まってないから
帝釈天もまだまだ強くなれそうです。

夢子をゲットしたり蒼紫と秋湖が
成長したりして、無事に奥まで
到着しました。

鳥居を潜れば、その先にいるのは
この迷宮の大ボス・首吊りお紺です。
今いるメンバーは皆初めて見る鬼ですが
その強さは先代達から聞いています。
臆するな、進むのみだ!

選考試合で貰っていた祝いの鈴を
使います。
これ、どうやって使ってんだろう?
敵を前にしてジャラジャラ爆音で
鳴らしてんだろうか。近所迷惑。

それでは。
準備は万端、参ります。

お紺さん、涙の叫び。
本当に不憫な神様やで……。
こんなに美人なのになぁ。
絶対解放しますからね、いつになるかは
未定ですけれども。
なので、今は真剣勝負をお願いします!

祖霊丹と6000両来ました!!
この立ち絵好き。
扇で口元隠してるのも優雅だし
何より尻尾がモッフモフ。

いつもの初手金剛変。
大ボス相手です、気合いを溜めろ!

あんまり物理攻撃のイメージ無いけど
念の為に仁王水。
今になって思うけど力士水の方が
よかったかも。

ぎゃー!!!あちちち!!
赤地獄は痛いのでやめていただきたい!
後列2人が半分以上持ってかれました。

1番ダメージを受けた秋湖に
お雫進言。優しい兄ちゃんです。
でも春菜しようね。
全員回復してから速攻で反撃だ!

はい!!
4桁ダメージ!!

もいっちょ一撃!
連撃が出なくとも重い1発ならどうだ!

やったぁぁ!撃破です!
1番警戒していた甘い誘惑を
使われなかったのはラッキーでした。
殆ど星乃叶が特攻してたので
他3人はちょっと不完全燃焼気味かも。
他の大ボス戦ではめちゃくちゃに
活躍してもらうつもりだからね、
ごめんよ〜〜。

星乃叶と秋湖が揃って成長!!
戦勝点めちゃくちゃ稼げたな〜〜。
あ、秋湖の体水が止まったか……?
でも600越えてりゃ大丈夫でしょう。
星乃叶の体風の上がりが凄いな、
神速の星乃叶になってしまう。

今は無理だけど、いつかきっと
解放して天界へ送ってあげますから……。
もうちょっと待っててくだせぇ。
解放条件は確か「親子が部隊にいる事」
だったよね?次世代が来訪する辺りで
何とか狙えたらいいな。

さーて、蒼紫くんよ。
その陸ノ首飾りを渡したまえ。
その代わりに朱ノ首輪をあげようね。

めっちゃ嫌な顔をしつつも
家族の為、妹の為に文句を言わずに
装備する蒼紫……情の厚い男だよ君は。
これで石猿使いが1人でも増えると
嬉しい。

青火が残ってたので、ちょっと戻って
ひとっ走り敵をしばいてきました。
葵の成長です。
葵の体成長が軒並み緩やかになったね、
まだまだ心火は燃え盛ってます。

ここで2月終了です。
目標だった大ボス討伐を
無事に達成できて良かった!!
来月は選考試合へ出るとして、
それからは各迷宮の他のボスを
倒してその更なる奥まで行けるよう
計画を練っていかないとね。
まぁとりあえず、帰ろっかね。

4人皆、喜び勇んで競うように
走りながら屋敷へ帰還しました。
それなりにヘトヘトな筈だけど
元気だなぁ……。

出迎えてくれたのはイツ花せんせ一人。
明るく「ただいま」と言いつつも、
4人とも凪の姿を探します。

凪はもう、立ち上がれる状態では
ありませんでした。

凪がいなくなるとかマジで嘘で
あってほしい……。
彗世代の末っ子で明るい猛進娘で、
星乃叶世代にとっては頼れる年長者で、
まだまだ元気に笑っていて欲しいよ……。

悲しいけれど、寂しいけれど。
前世代最後の1人である凪を、
向こうで待っている家族の元へいく凪を。
皆で見送りましょう……。

凪は、澪と大隅爆円様との間に生まれました。
優しく明るい澪に目一杯に愛されて育ち、
「当主」を目指して強くなろうと努力したり
彗と張り合って追いつく為に頑張ったり、
彼女は「自分」の人生を歩んでいました。
一族の為ではなく、自分自身の為に。

日常でも戦場でも「自分」らしく振る舞い
真っ直ぐに生きているその姿を、
苦難の時代において絶望で雁字搦めだった
姉や兄達はどれ程眩しく思っていたでしょう。
真名姫戦では敵の攻撃を全て回避して
尚且つ自分も空振るというお茶目な一面も
ありました。
次世代が来てからは、末っ子じゃなくなって
お姉さんぶってみたりしたけど
結局一緒に騒がしく遊んだりしちゃう所も
凪らしくて好きです。
本当の意味で、彼女に「年長者」の自覚が
芽生えたのは蓮華と宰牙を
見送った時だったのかもしれません。
忘我流水道での最後の出陣において
彗から隊長を任された時は
彼女は本当に嬉しかったと思います。
万屋玄亀様との間に授かった秋湖を彗に託して
見事に真名姫撃破を達成して帰還した
凪を、彗は褒めてくれました。
戦線から退いてからも、娘の戦果報告を
楽しみにしたり屋敷でのんびりしたり
自由に過ごしていました。
まだ戦いたいという気持ちと、言うことを
聞かない身体への苛立ちを決して顔に出さず
出陣する子供達を見送り続けたね。
晩年の忠心95は、変動しませんでした。


目に見える衝突は殆ど無かったけれど
何処となく薄い薄氷の上にいるような
彗世代の中でも、蓮華や宰牙、そして
彗の事が凪は大好きでした。
それは母の遺言が耳に残っていたから
かもしれないし、他の3人が
心の奥底では家族を大事にしたいと
思っている気持ちを知っていたからかも
しれません。

夢うつつな、優しい遺言でした。
眠るように旅立ったのなら、
その先に家族達が待っているのでしょう。

やれやれと、仕方無さそうに笑って
手を差し出して待っていてくれる彗が
いるのなら、凪だって全力で走って
向こうへ飛び出していくんだろうなぁ。
もう寂しくないね。




これで、彗世代は全員旅立ちました。
彼らが悩んで苦しんでもがいて
それでも考えながら歩んだ道が、
きっとこれからの一族達を導いてくれると
信じています。

今までありがとうね。
おやすみなさい。


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