憧れの彼女はしなやかな木に似てる
君の夢を見たんだ。短い髪、浅黒い肌、生き生きと君の感情を映す瞳、女の子っぽくないと言う彼女の健やかさが眩しかった。大きな黒目がちな瞳を見えなくなるくらいにして、顔じゅうで笑う笑顔が好きだった。そして卒業して進路は別々になり、就職した先も離れてしまった。
それでも、私たちは手紙を送り合い、帰省すると遊んだ。
いつの間にか音信不通になってしまったのに、今でも私は貴女に会いたいなと思うの。
貴女の私を呼ぶ声がとても優しくて、それを聞くのが好きだった。絵文字のないメッセージから、貴女の声が聞こえてきた。
今でも鮮明に貴女の声が聞こえるよ。