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「孤独」自分なりに考察
私はあと5日で経営者という「孤独」に
頭からつま先まで突っ込むらしい。
と、言っても「孤独」は今までも
何度も感じたことがある。
私以外の人は「孤独」を感じる事はあるのだろうか。
辞書には「孤独」とは
1 仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。また、そのさま。「—な生活」「天涯—」
と書かれている。
重要なのは
思うことを語ったり
心を通い合わせたりする人がいない
と言う点である。
物理的にひとりであるかどうかではなく
心の繋がりがあるかどうかであるということである。
私は大学生の時の友人達の多くが
公務員になっている。
今でも仲が良く数は多くないが飲みに行くことをやめることはないと思っている。
それこそ生涯尽きることのない友人達だと思っているのだ。
いつかやる結婚式は全員呼び盛大に。
いつか生まれる子供同士が仲良くなり幼馴染に。
いつか仕事を引退したら皆んなでキャンプやバーベキューなんか出来ればいいと思っている。
しかしそんな友人達の中にいる時に
例の「孤独」が自分を襲ってくる時がある。
それはトークテーマが「仕事」になる時である。
私たち会社員と公務員
ここには大きな差がある。
安定と不安定、転職やキャリアアップ、
組織構造、給料やボーナスのシステム、
考えだしたらキリがない。
どちらが偉いとかそんなものは存在しないが
独自の仕事への想いや理論があり自分なりの
正解がお互いある為いつも彼らの話を聞いてると
???
が頭の中に湧き出てくるタイミングがある。
つい先日も強烈な「孤独」を味わった。
公務員の友達2人と私1人計3人で
飲んでいる時である。
いつものように仕事の話をしている時に
「目的と目標」の違いについての話になった。
(これについてはやる気が出れば後日考察)
私は彼に
「お前の今の悩みは目的と目標がぐちゃぐちゃになってる」と指摘した。
すると彼は
「お前も俺の仕事やってみろよ。そしたら分かるよ」
と言ったのである。
私の頭の中にいるリトルG坊は
深い闇の中に真っ逆さまに落ちた。
もちろん酒はかなり入っていたし彼はそこまで深い意味を持って言ってない。
そんなことは長い付き合いなのでわかっている。
しかし私は会社員になって3年半
それだけは言わないように意識してきたのだ。
私の仕事は特性上多くの人と関わる為
大きな会社の社長から夜職をしている女性まで沢山の人と話す事がある。
その時に強く感じる。
この世に楽な仕事など存在しない。
どんな仕事でも一生懸命やってる人には必ず悩みがついて回るし憂鬱である。
幻冬社の見城徹さんも
「憂鬱でなければ仕事じゃない」という書籍を出している。(クソおもろい)
それ故に私の仕事をやってみろと言うのは
「私の仕事の方が君の仕事よりきつい」
と言われるようで相手の仕事に対する
敬意がないように感じてしまう。
しかし公務員である彼らは他の仕事について情報が遮断されている為他の仕事のきついところを聞く機会がない。
それが先の発言に繋がってくるのだろう。
この発言一つが己の価値観と彼の価値観との違い、目の前に現れる大きな溝を感じる瞬間であった。
そうこの価値観の違いがおそらく
孤独の正体である。
さらに付け加えるなら
価値観の違いからくる非共感
である。
この非共感を感じた時に渋谷のハチ公前にいたと
思っていた自分が周りを見渡すとクソほど小さい無人島にいる事に気がつくのである。
冒頭辞書に書いてあった「心を通わせる」
とはただ仲が良いという事ではない。
これの正体は共通の感覚すなわち
「共感」であるのだ。
自身と共感ができると思える人が会社でも立場が上がれば減っていくし他の仕事をしてる友人達とも共感ができなくなってくる。
家族に仕事の話しをしても
共感などしてくれるわけもない。
これは成長していけばしょうがない事で
飲み込むしかない現実である。
しかし便利な世の中になった今はこのnoteで
少しは共感を得て孤独を紛らわせることができるかもしれない。