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伸ばすべき長所は人が教えてくれる


漫画描いてると、多分多くの人がぶち当たる壁、「あなたの強みはなんですか」

あなたの必殺技ですね。螺旋丸です。

私は、一作描いて、複数の人から共通で指摘された所を次改善していく、というやり方で来て
自分の「ここをもっとこうした方がいい」は段々掴めてくるんですが
何作か描いてきて編集者が私に対して「この人の尖った所はどこだろう」と考えているのを感じ取るようになってきました(笑)

前回頂いた新人賞の講評でも、「総合力が高い」という評価が多く、内心「やっべぇぇ…!!」と思っていました。
すんごい有難い言葉ではあるんですけど!

漫画って、偏ってる(尖ってる)方がいい位だと良く言われるんですよね。最初は特に。
理屈としてはちょい破綻しててもとてつもないエネルギー(怒りとか新しさとか粘りけetc)がある、とかそういう作品はやはり輝いてるなと、私も思います。

「あなたの強み」その言葉に動悸がし挙動不審になりそうになっていた所に、私の前の漫画を読んでくれた元アシ先の先生方や、その配偶者の作家さんや同じアシスタント仲間の皆さんが感想をくださいました。

プロの作家さんは言葉を尽くして良かった所を伝えてくれるという事に気が付きました。
すごく具体的なんですよね。

やっぱり一番漫画制作に向き合っている人達なのでこの人の特色はここだというのが分かるし、「良い部分」を伝えることが長い目で見て圧倒的に相手の為になるって事を経験値で知ってるんだろうなと…!!
シンプルに、「不安な気持ちがわかる」からなのかもしれないですね。涙涙

その中でいくつか共通していた事がありました!

・セリフに関すること
「セリフのキレが良い/(もっと削った方がいいけど)セリフのセンスが良い」
・コメディのシーンが良かった
「いい話の中にコメディが入る事によって千葉さんの色が出てる/ギャグが良かった」
・女の子がかわいい
・キャラ同士のやりとりが楽しい

※編集さんに言われた事も混ざってます!

これですね、結構自分でわからない事多いんですよ。自分ではほぼ無自覚でこだわってたりして、そこが武器になってる感覚ってあまり無くて、人から言われて「そこなんだ?うわぁ〜!やったぁぁぁ〜〜!」てなる感じです。

セリフは確かにすごくアレコレ考えますが、そこを褒められるとは…!!て感じでメッチャ嬉しかったです!
コメディに関してはもうほぼ病(やまい)的な部分で、少しだけでもふざけずにはいられないというか…だからそこを褒めてもらえて、ああ良かったぁぁぁあという安堵がありました。

女の子に関しては私の元祖・神が桂正和先生という事があり、女の子には少しこだわりがあります笑
そして漫画では女の子がかわいいかどうかは古の時代から(自分のこれまでの持ち込み等の実感としても)かなり重要視されている所なので女の子ちょっとしか出てなかったのに褒められてよっしゃああ!!と思いました。

中々自分では自覚できない自分の「武器」
勿論まだまだ研ぎ澄ましていかなきゃいけないし、全然足りない事だらけで劇画調の顔になってしまいますが

先生方から頂いた言葉は暗中の道しるべのように、確かに背中を押してくれました。自分の持ち物はこれなんだ…!と。


ほんとうに泣きそうになる位嬉しかったなあ!


私と同じように今は自分の武器がわからない、ぶえん、と感じている人も、やり続けていたらいつか誰かがそれを教えてくれる日が来るかもしれません。


きっとこの真っ暗な洞窟の先には先輩方が疾走しています。共にがんばりやしょう!

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千葉ちとら
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