【転職記】Up or Out〜コンサル編〜
こんにちは!この記事は、私の転職のきっかけと働いて気付いた点について、私の経験をもとに書いていきます。
今回は2度目の転職、コンサルでの経験について書いていきたいと思います。
ユーザー系SIer編の記事はこちら
1.コンサルって?
コンサルティング(Consulting)の略。
クライアントが抱えている課題や問題点を分析し、解決方法の提案をする業界です。
最近は開発部隊を持っているコンサルティングファームも増えてきており、提案からデリバリーまでを担うことが増えています。
一般的には、激務、Up or Outと言うイメージの通り、仕事・成果第一主義代わりに高給取りです。
バリバリ仕事をして高い給料を貰いたい人にオススメです。
2.なぜコンサルなのか?
コンサルに転職した理由ですが、前職のユーザー系SIerで働き続けることによる、エンジニアとしての限界が見えてきたからです。
新しい技術に触れる事もできず、就業先でしか通用しないエンジニアでい続けることに危機感を覚えました。
出来るだけ最新の技術に触れることができる環境、誰かの助けになって、たくさんのありがとうが得られる環境、これらを得られるのは他のSIer、コンサルではないかと考えたからです。
最終的には、ビジョンに共感したコンサルに転職しました。
3.得たこと
Up or Outは本当だった
ここでは、プロジェクトの最初から最後まで激務で走り続ける必要がありました。
クライアントからヒアリングした結果を資料にまとめ、クライアントに説明、これを短いサイクルで繰り返すので、立ち止まって考えると言うことはできませんでしたしありませんでした。
複数のプロジェクトをこなして成果がでればUp
そもそもこの環境に順応できなければOut
そんな感じでしたので、特に家庭を持っている社員は、全てを仕事に捧げることができない家庭環境であれば、Out or 離婚と言うのが多かったです。
ロジカルシンキング
コンサルの基本です。
クライアントに問題点→理由→原因→対策→解決の道筋をわかりやすく、説得力ある示し方をする必要があるためです。
物事をストーリー立てて説明できることは、コンサルのみならず様々な場面で活きるスキルです。
わかりやすく物事を伝えるために必要な要素がたくさん含まれていますので、社内でも理解できず聞き返す場面は少なかった様に思います。
キレイな資料に命をかける
Excel、PowerPointがお友達。
クライアントに見せる資料は基本PowerPointですが、集計したりの元データはExcelで作成するので、この2つのツールは欠かせません。
これらのツールを駆使して、わかりやすくキレイな資料を作成することに多くの時間を使います。
内容に不備がなくても、レイアウトやフォント、色付けなど、見た目のインパクトにもすごいこだわりを感じたことが記憶に残っています。
見せ方が上手いので、こちらの落ち度であってもクライアントが納得する理由を並べて説得できてしまうんだろうなとも思いました。
仕事に対する姿勢・覚悟
経営層に近い社員と、中間層以下の社員とでは能力差がすごくあり、特に経営層に近い社員は普通の仕事の仕方ではなく、ザ・コンサルの働き方が当たり前の方々でした。
何より全てが早いです。資料作成等の作業から、話を聞いた後の判断が激早で、次に持ち越すことはない印象が強いです。
一番の違いは、必ず言い切ると言うことです。多分とか、と思う、と言った言葉はなく、AだからBと必ず言い切ります。
その判断が合っていても間違っていても、自分でやり切る覚悟があるからの発言でしょう。
SI部隊のスキルは高くない
この会社だからかもしれませんが、必ずしもスーパーエンジニアがいるとは限らないと思いました。
各テストフェーズの違い、観点、考え方が理解できておらず、網羅性の低いテストケースが出てきたり、見つけたバグの発生条件、原因が不明確で、バグ分析ができないことが多かったです。
そのため、バグ対応がバグを生む始末。永久に終わらないバグ対応を目の当たりにして、SIerの方が開発面ではアドバンテージがあると思いました。
コンサルのスピード感に合わせた開発を求められた結果なのでしょうけど…
4.メリット・デメリット
メリット
1.本気の仕事を経験できる
2.問題解決能力がつく
3.ロジカルシンキングが身につく
4.経営層に近い案件の経験ができる
デメリット
1.激務・長時間労働
2.詰められるのは日常(精神崩壊のリスク)
3.プライベートは捨てなければならない
4.資料作りが仕事(になるかも)
5.開発スキルは得ずらい
5.まとめ
ここまでコンサルで感じたことを書いてみましたが、正直キツイです。
業務をこなすことができれば、成長できる環境であることは間違いないので、独り身の時にガッツリビジネススキルを身につけるにはうってつけです。
ただし、就業環境が合わないならOutでも全然良いと思います。メンタルを崩してまで続けることは、今後の人生に多大な悪影響を及ぼす可能性もあるからです。
私は家庭崩壊寸前まで働かざるを得なかったため、家族とも相談してOutの選択をしました。
ですが、コンサルで得たものもありましたし、起業志向が強かった私にとって良い刺激になりました。
世の中の困りごとの解決がビジネスの本質であることが、実体験を通して再認識できました。
次回は「事業会社社内SE」について書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!