57歳で始めた歯列矯正で得たもの失ったもの②
こんにちは ゆみこです。
歯列矯正終盤からの身体の変化
2022年7月にコロナに罹患した私は、夏バテもあいまって食欲がなく、
マウスピース(インビザライン)を外すのも面倒になり、体調不良が始まりました。
マウスピース矯正が始まって1年半の頃。
かみ合わせの悪さ(噛めない)、更年期も重なってか、不定愁訴の症状が秋まで続きました。
「毎食おかゆと茹で野菜・お肉(魚)で済まそう」と思うのですが、大切な家族を思うと、食事の支度を、とメニュー検索をする毎日でした。
このころは4日ごとにマウスピースを変えることになっていました。
歯が動くせいでしょうか、不定愁訴でしょうか、
就寝時には頭の神経がピピピっと動くのを気持ち悪く感じていました。
そしてこの頃から、歩き方の変化を感じていました。
左の歯並びが特に悪く、右足が少し短いためか、
右に重心をかけすぎる癖が強く出るようになっており、
ピョコタンピョコタンとペンギンみたい(ペンギンが悪いわけではありません)な歩き方になっていました。
「これは何? 年のせい? 運動しないからか?」と一人で抱え込んでいました。
歯列矯正クリニックは信頼のおけるところです。
遠方にあるため、電話で相談するも歯列矯正では当時のような症状は
前例がないとのこと。
やり過ごしているうちに保定期間に入っています。
保定期間に入り、新たな不安
ここからが本日書きたいことです。
2024年5月17日、かかりつけの歯列矯正クリニックから「保定期間に入る」とのことで、保定期間用のリテーナー(上だけ)を渡されます。
私は従来、歯を食いしばる癖があり、同じマウスピースを1か月装着していると、噛み合わせが悪い箇所に穴があくほどでした。
下あごをラクにすることを身体が覚えていないのです。
噛み合わせの悪い方、歯列矯正中の方へ。今の噛み合わせで下あごに力が入りすぎていないか、噛みしめて過ぎていないか確認してほしいです。
保定期間に入るも、左右の噛み合わせに不安は残っていました。
横道にそれますが、歯磨きのあとの口すすぎはどこまですればいいのでしょうか?
私は軽く3回。歯磨き粉の味が少し残るくらいでしたが、マウスピースにはすすぎ残した歯磨き粉で白く汚れました。
歯医者さんで渡されるすすぎ水は専用のお薬が入っている場合が多いですよね。
歯磨き粉はつけなくてもいいらしいですが、どうしても付けたくなります。
戻ります。
不安が残る噛み合わせの悪さと進行しているであろう歯周病と歯の治療の有無を確認したくて、2024年6月18日(火)に最新の機材を備えた、評判のよい歯科クリニックで歯の点検と噛み合わせの相談をしました。
保定期間に入ってからも、左下奥歯の人工歯(ブリッジ)の2本のマウスピース(リテーナー)が浮いていました。
その2本は根本治療が必要とのこと。治療とインプラントで1本約50万円。
×2本なので100万円です。
心配していた、歯周病は右上奥歯1本でした。
さらに理想とする噛み合わせの型を作ってもらい、仮歯を装着していただきました。
歯は上が12本、下が14本あります。
全ての歯に装着され時間は約1時間。
仕上がった仮歯は、左右のバランスが取れ、診察台から受付に戻る私の歩き方は「普通」だったのです。
無理なく、負担なく、口が結べる。歩ける。小首を右に傾ける傾向も
右上の歯が短かったことに気が付きました。
ほうれい線は右が深かったのですが、右より左で噛む(左を動かす)癖がそうさせたのだと思います。
仮歯をして口元の印象に大変化はありませんでしたが、
よーく見ると、右上4番の臼歯は犬歯を兼ねた歯に変更され、右でも噛み切れやすくしてくれています。5番6番は3~5mmほど長くなっています。
ほかの歯も少しずつ補正されていました。
この段階ではまだ大工事にかかる費用を聞いていません。
リテーナーを外したままの10日間で得たことと失ったこと
食べ物が左だけではなく右でも噛めるようになりました。
「食べ方は脳が自然に覚える」そうです。
マウスピース(リテーナー)装着しない日を10日間経験することになります。
仮歯をつけてすぐの食事でナッツや魚の骨など硬いものを少し口にした時点で仮歯の一部が欠け、すぐに修繕してもらいました。そしてまた同じ部分が欠ける…。治療が必要な2本の歯の部分です。
1週間目くらいで、大工事に「待った」をかける自分がいました。
仮歯の欠けた部分から食べかすがしみ込んでいくようでどうにも磨き残しが気になります。
仮歯の間はふさがっているので、リテーナーを付けていた時よりも食事中の不快さが増しました。
大工事は総額550万円以上
大工事をしたとて、メンテナンスは必要になるとのこと。
着工時の必要額はおおよそ550万円。その後も長く続くであろう修繕工事を考えると「辞めよう」。
仮歯をとってもらうと、リテーナーを外していた10日間で少し歯が戻っていました。
これまでの経験上、外した10日間は10日間つければ戻る、と確信しています。現にリテーナーを再装着して1週間後には戻っています。
大工事の提案を受け入れた模型づくりに11万円(税込み)かかりました。
【得たこと】
①左右のバランスのとり方。無理にリテーナーを噛みしめないこと
リテーナーに逆らわずラクにしていれば、
「普通」に歩けました。
②左右で噛むこと
なんだ、右でも噛めるんだ。
夫に合わせて、早く食べようとしていましたが、
ゆっくりしっかり噛んで咀嚼できる。
③ほうれい線の変化
右でも噛むようになり、左右のほうれい線の深さがそろい始めています。
左右をバランスよく使い始めて20日間弱でこの変化です。
ほうれい線改善の口元のストレッチを続ける方は多いと思いますが
噛み方を左右バランスよくしっかり噛むこと、
にっこり笑う口元を見る回数を増やす、を1か月続けてみてはいかがでしょうか?
【失ったこと】
11万円は失ったのでしょうか?
これまで3年半の歯列矯正の結果、この大工事の情報を得て試むことができました。
歯の噛み合わせは自分の意識で改善できそうな目途が立ちました。
「食べ方」は仮歯にした10日間で脳が覚えてくれました。
2本の歯の治療は、次の歯列矯正クリニックの定期検査(11月)前後でかかりつけ医に相談してから着工しようと思います。
リテーナーを外せるその日まであと1年?1年半?生きてきた60年と比べればあっという間だ。最後までやりとげよう。
後戻りしても余命何年だ? 本来の自分の歯とつきあっていこうと思います。
これからの生きる目標
これがないのです。大切な友人は一人、二人と亡くなっていく。
働き先の目途がたたず焦る。不安は募る。
働くのはやはり自分のため。家族のため。
健康、笑顔、仲間、家族、趣味。
大好きだった洋服。おしゃれ。10年前のものは似合わなくっている。
普段着に何を着たらいいのか?
買うもの作るもの、なんか違う。
何にも没頭できない、集中できないことでまた自分を責める毎日。
「休んでれば?」「寝てていいよ」と優しい夫の声掛けに甘え続けて1年半。手を付けたことに後悔しても仕方ないけれど、何も形になっていない。
歯列矯正を始めた57歳の時点で、4年後の今は想像できませんでした。
60代の生きる目標づくり。楽しみ方。これから模索しても遅いことはないでしょうが、どうする「私」。