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心魅かれること…「耳を澄まして聴く」

「耳を澄まして聴く」ことの働きに出会ったのは2009年3月のこと。
ワークショップに参加して、それはそれは、衝撃を受けました。

自分がちっとも聴いていなかったこと、
「聴く」ということの力がとても大きいことを思い知らされたのです。

それ以来、多くの方と耳を澄まして聴くことを見つめてきました。

それは、私にとって「心魅かれること」なのです。

アラスカを素晴らしい写真・味わい深い文章で綴った星野道夫さんの色紙をたびたび思い出します。

 短い一生で
 心魅かれることに
 多くは出合わない
 もし見つけたら
 大切に…大切に…

京都にいたころ、ボランティアとして関わらせていただいた
法然院森のセンター「共生堂」にこの色紙が飾ってあったと記憶しています(下記の本にも掲載されていました)。

そしてそこからもう一つ思い出すことが。

星野道夫さんと親交が深かった女性パイロットの言葉です。

星野さんを追った映画「地球交響曲第三番」のなかで
星野さんのことを語った二人の女性が来日され、
監督の龍村さんと鼎談されました。
その記録『オーロラの舞う空より シリアとジニー 80歳のメッセージ』を読んでいてこんな言葉に出会ったのです。

龍村「人間が自然とハーモニー、調和を築いていくためにはどういう姿勢といいますか、態度が一番大切かを一言で言い表していただけますか?」

ジニー「”Listen(聴きなさい)”、ただ、耳を傾けていることですね」

龍村さんの「姿勢といいますか、態度」という言葉への応答が、聴く、であること。
とても印象深く、手帳に書いています。

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