
「叱るべきか、許すべきか」—5歳と3歳の子育てで悩む父親の本音
夕食の準備中、リビングから「バシッ」という音が聞こえた。見ると、長女が次女を叩いている。
「何してるの!」
思わず大きな声が出た。長女は驚いた顔をしながら、「だって、おもちゃ取ったんだもん」と涙目で訴える。
「だからって叩いちゃダメだろう!」
自分の声が大きすぎたと気づきながらも、どう叱ればいいのか分からない。厳しく言わなければいけない。でも、怒鳴るのは違う気がする。
長女は黙り込み、下を向いた。次女は泣きながら抱きついてくる。こういう時、どうすれば正解なのか――答えは見つからないままだ。
どこまで叱るべきか
子どもを叱るとき、常に「どこまで厳しくすべきか」で迷う。
「叱らなければ悪いことを学ばない。でも、強く叱りすぎると傷つけてしまうのでは?」
そんな葛藤を抱えながら、日々試行錯誤している。
例えば、
・危険なことをしたとき(道路に飛び出す、包丁に触ろうとする)→ すぐに強めに叱る
・ルールを守らなかったとき(順番を守らない、人のものを勝手に取る)→ 状況を説明しながら叱る
・わがままを言って泣くとき → まず気持ちを受け止める
このように考えてはいるが、その場になると感情が先行してしまうことも多い。
叱った後のフォロー
叱ったあとは、「なぜ叱ったのか」を伝えるようにしている。
さっきのケンカのあと、落ち込んでいた長女に声をかけた。
「さっきは怒りすぎてごめん。でも、叩かれたら嫌な気持ちになるでしょ?」
「うん……」
「だから、叩くんじゃなくて、ちゃんと『貸して』って言おうね」
「……わかった」
ぎゅっと抱きしめると、少し安心したような顔になった。
叱るときは厳しく、でもフォローするときは寄り添う。それが理想だとは思う。でも、毎回うまくいくわけではない。
正解はあるのか?
「これでよかったのか?」と悩み続ける日々。
厳しすぎてもダメ、甘すぎてもダメ。そのバランスが難しい。
ほかの家庭では、どのように子どもを叱っているのだろうか? みなさんは、「ここだけは厳しくする」と決めていることはありますか?