見出し画像

今さら聞けない…「ヒアリングが大事」って本当はどういうこと?

「デザインするにはヒアリングが大事だ」
って耳にしたことはあるけれど、


本当はどういうことなのか、
いまいちわかってない…
なんてことないですか?


「これ…どう思う?」


息子さんが所属するクラブチームの
大会応援のために、
ママ友がチームの垂れ幕を作成することになったときの話です。


「これでさ、『デザイン修正は2回までなら無料』
 だっていう1回が使われるとか…どうなの??」


はい…
ご想像通り、彼女はお怒りモードです…

デザイン会社は
何を間違ってしまったのでしょう?


実はデザインスキルと同じくらい大事なのが
ヒアリングスキルです。


※ヒアリングスキルとは、
クライアント(お客さま)から必要な情報を聞き取る能力のことです。


今回のクラブチームの垂れ幕デザインでは、
明らかにデザイン会社からのヒアリングが足りていない、と私は感じました。


これがどういうことだかわかりますか?


彼女からデザイン会社へは
「ユニフォームはこれ(写真を添付)、
 垂れ幕はシンプルにデザインしてほしい」
とだけ伝えたそうです。

デザイン会社が、
『彼女がどんな垂れ幕を求めていたのか?』


ということがきちんと聞き取れていれば、
冒頭のようなことを言われるわけがないのです。


彼女は私には本音を話してくれましたが、
一社会人として、クレイマーにはなりたくない思いから


おそらくデザイン会社に対してはっきりと文句は言わないでしょう。


では、
その先に起こり得ることはなんでしょうか?



  • とりあえず一度は修正依頼をしてみるも、2度目の修正でも気に入らずに、3度目の修正からは有料なので、そもそもの依頼を取り消す

  • 2度とここには頼まない

  • 他の人から「垂れ幕をどこに頼もうかな」と相談されても、「ここで頼むといいよ」と勧めるわけがない。むしろ「ここはやめといた方がいい」と言われる



恐ろしいのは、
依頼を断られた理由に
デザイン会社が気づけないということです。

そして、その理由がわからなければ
同じことを繰り返すのです。


ご自分がデザイン会社の立場だったら…
「なんて恐ろしいことなんだ」って思いませんか?


実際に30件以上の案件を受けてきて感じるのは、


デザインスキルよりも
むしろヒアリングスキルの方が大事だ

ということです。


「うそでしょ?どういうこと??」
と思った方はこのまま読み進めてください。

「いやいやデザインスキルの方が大事に決まってるでしょ!」
という考えを変えるつもりのない方は
ここで読むのをやめていただいて構いません。


ヒアリングスキルが低いということは、


案件が単発で終われば
『まだいい方』だということです。


私の失敗談を聞いてください。

駆け出しの頃のことです。


クライアントさんは
SNSで私の投稿を見て下さり、
ご依頼いただけました。


自分なりのスクールで習ったようにヒアリングを行い、
「よし!デザイン制作するぞ!」
と意気込んだはいいものの


「あれ?うそ…なんで???」


何が起こったかと言うと…
デザインが全く決まらないのです。


ネットであれこれ調べて
あーだこーだ制作してみるものの
「なんか違う…」


でも、何が違って
何ができていないのかわからない
のです。

気持ちばかりが焦ります。
デザイン制作して、初稿を提出して、
ブラッシュアップしていかなければならないのに…。


なぜデザインが決まらないのか?
「圧倒的にヒアリングが足りてないから」
だったんです。


ここで出した初稿は
正直控えめに言ってもひどいものでした。


この案件で救いだったのが、
初稿提出後にクライアントさまからお電話をくださり


「忙しくて伝えきれなかったので」
ということで、追加情報をくださったのです。

この情報があったおかげで、
初稿からブラッシュアップ数回して
なんとかデザイン納品が完了できました。


今思うと、初稿を見たクライアントさまが
直感で「伝えたいことが伝わってない…」
と思い、


危機感から、
私に連絡くださったのではないでしょうか。


このご厚意がなかったら
私は自分がヒアリングスキルの
足りていないことも


ヒアリングスキルが足りていないことで
デザインが決まらないことにも
気づけずに


もう『デザインを仕事にする』
こと自体を諦めていたかもしれません。

スクールでちょっと習っただけで
「ヒアリングができるようになる」
なんてことはないのです。


実は、先日
この時の初稿を見つけてしまったのです。


封印したい過去の過ちのようなものでした。
いや、
無意識のうちに封印していたのだと思います。


ここまで書いたら見てみたくないですか?
きっと…言葉を失いますよ。
むしろ勇気づけられるでしょう。

実は、今回特別に
過去の私の恥ずかしい初稿を


もし怖いものみたさで
「見てみたい」
と思われた方には


思い切って
お渡ししようかと思います。


希望者は公式LINEより
「初稿みたい」
と送ってください。


ちょっと心が乱れましたが、
気を取り直して
話を戻しましょう。


逆に
ヒアリングスキルが身についていると


  • クライアントの求めていることが見えてきて、デザインが決まってくる

  • 最初の提案から修正回数が少なくて済む

  • クライアントからの信頼を得ることができ、継続案件にも繋がる



では、どうすればヒアリングスキルが身につくのか?


それは…
「ヒアリングできているかどうかを客観的に見てもらう」
に尽きます。


今スクールを卒業して、
たった一人で黙々とデザインの練習をしていませんか?
独りよがりのデザインになっていませんか?

  • そもそもデザイン制作の前に
    ヒアリングスキルが必要だと理解できていますか?

  • もしヒアリングスキルが大事だと理解はされているのならば、
    実務経験のある方に見てもらえてますか?


そこで今現在
スクール卒業後の私が
「こんなのあったらよかったのに…」


と思っていた企画を準備中です。


しばしおまちくださいませ!


いこ


いこ公式LINEはこちら⇩⇩⇩
デザイン案件獲得について
様々な情報を発信しています。

※個人情報はわからないようになっています
お気軽に登録してくださいね!

いいなと思ったら応援しよう!