【ファイル.07】 さぁ開演です。
扉 (幕開け) 上がり框 (舞台)
玄関 それはリアルなステージ。
はーい、どうぞ~
声と同時にドアを開けたのは低学年のお姉ちゃん。
後ろから奥様
と園児の男の子。
すぐにお姉ちゃんの後ろから手を伸ばす園児。
奥様にサインのペンを渡そうとすると
「僕がする~!」
おじちゃん忙しいからダメでしょ!
たしなむ声
代わりにお姉ちゃんがサインしようと…
「ダメ~、僕する!」押しのけて前に
今日は生の軽いバトルが……
「では、ボクにお願いしょうか」
お姉ちゃんに渡そうとしたペンをボクに渡そうとすると
(๑ ิټ ิ)ヘヘッ 勝ち誇ったようなボク
サイン用紙に達筆なひらがなで書いてもらった。
小っちゃ!
「よく書けたね」
言う前からスタスタ家の中へ消えてゆく
お姉ちゃんがサッサと荷物持って家中に行ったもんだから仕方ないか。
奥様に会釈してドアを閉じる。 終幕
ま、こんなものか。
主役はあくまで箱の中身。
贈り主のまごころに今頃子供たちが狂喜乱舞なのか落胆なのかは分からないけど
きっとあれはママの気に入った小物だったろう。
箱を目にして開けるまでのドキドキ感が楽しいんだよね。
残念な子供たちの顔が思い浮かぶ。
今度は園児の喜ぶ箱を届けてあげたいね~。
(*´ω`*) ママ ヨロシク 缶
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