小二の息子
一人息子の三人家族。
今息子は19歳
なのでもう12年前になるんだね。
私は4人兄弟(女女男私)の末っ子。妻は2人姉妹の長女。 子供の育てかたなんて三者三様。
育て方で夫婦の見解の差で衝突なんて日常茶飯事(表面化したもの心の内で留めているもの含む)
妻方の家族は男の子が無く初めての男児が我が息子。 妻からすれば幼少の男の子の心理や行動所作など初体験。(自分が幼稚園、小学生の頃の幼馴染と関わった程度はあったでしょうが)
五歳くらいまでは「お母さん、お母さん」と母親に甘えるのは良いし、お父さんより母親の味方の方が頼もしい。
ちょうどテレビで騒がれていたワードがある。
「うざい」「お父さん臭い」何かと家にいる父親を非難する言葉。「ダサい」「近くに寄るな」なんてのも。
幸いにもうちの息子はそんな言葉は出さなかった。
しかし、妻は息子を囲いこむように大事に育てる事によって(当時の詳細は思い出せないが)どこか息子が私より母親の言葉を優先して楽な方、楽な方に考え方が育まれているように感じた。
親子の信頼関係が微妙にズレていると感じた。(のかな?当時は)
で息子が小二の頃に私が実践した事は
ふとした時に何の脈絡もなく、息子に尋ねるんです。
「お父さんね…」
顔を上げる息子。
「お父さんね、〇〇くん(息子の愛称)大好き」
息子は当たり前やんとした顔でニヤける程度。
またしばらくして今度は夜一緒に布団で寝ている時天井見上げながら
「〇〇(愛称)、お父さんね…」
「僕の事、好きって言うんやろ!」
「なんで分かったと? でもちょっと違う」
「だ~い好き、なんよ」
へへへ、と笑いあって終わる。
ことある度に唐突に「お父さんね…」て始めると決まって息子は「ハイハイ、だ~い好きなんやろ」
何だろう。たったこれだけなんだけど、子供を中心とした母親の距離と父親の距離に差が無くなったように感じて、心の不安が消えた。
私が幼い頃兄と歳が五つ離れて生まれたせいか母親は上の子達以上に可愛がっていたのだろう次女の姉から「〇〇ちゃん〇〇ちゃんって呼ばれていいね」と皮肉を言われた。
自身の生い立ちと重なるのか子供ながら母と父の役割みたいなのをどこか学んでいたように感じる。
私はませた幼少期だったとも思える。
息子と父親の関係
私が感じた微妙なズレとは思い違いだったかもしれない。
しかし、もし、何となく子供との距離を感じた時どうすれば良いのか?
と違うパターンで今後起こりうるかも知れない。
その時は同じように、自分の思いをありのままの思いをまずにこやかに口に出す事を始めたい。
(決してこれまでの暮らしの中で相手は分かっているだろう、伝わっているはずとの思いは一旦横に置いておく。)
息子に限らず、娘や妻、会社の中でも如何に自分という人間が正視(正しく見られているか)されてるなんか分からないもの。
思いを伝える。 日頃からの挨拶や言葉かけから心がけたい。