立川流日暮里寄席 志らく一門会 〜個性際立つ真打たち〜
立川流日暮里寄席の新春特別会。
志らく一門の真打総出演の会。
立川こしら「干物箱」
トップバッターでこしら師登場。
今回は黒紋付に羽織袴で。
珍しいなと思っていたらご本人も
「たまにしか見せる機会がないから今日は
噺に入っても羽織は脱がないよ」と。
トップバッターから三本締めの音頭をとったりと
まくらからこしら節全開。
ネタも衝撃的な事実が次々と判明したりと
オリジナリティー全開の開口一番。
こしら師をトップバッターにした志らら師の
采配が素晴らしい。
立川らく兵「火焔太鼓」
真打昇進披露以来のらく兵師匠。
年末からSNSの更新が止まっており、
過去に色々あった師匠だけにまた何かあったの
ではないかと気をもんでいたが、
無事に聴けて良かった。
嵐のようなこしら師匠のあとで実直に、
きっちりと。
ネタも披露の会で聴いた「火焔太鼓」。
持ち時間の関係で少し刈り込んで、
それでも噺の面白さやオリジナリティーも
残っていて面白かった。
立川志ら乃「星野屋」
志ら乃師匠も久しぶり。
以前聴いたときは明るく賑やかな印象でしたが
かなり円熟味が出てきたような。
それでも明るさや独自のギャグの面白さは健在。
素晴らしい高座でした。
仲入りを挟んで一門紹介へ。
志らく師匠から弟子たちへのコメントに愛を
感じる。毒舌も混ざるけれど。
志らら師、志ら乃師、こしら師のベテラン組の
ワチャワチャも楽しい。
立川志ら玉「豆や」
時間が大幅に押してるということでさらりと
あかるく楽しい「豆や」。
まくらで下ネタの小噺を入れたのは一門紹介で
志らく師から元ブラック門下だと紹介された
ことを受けてか。
立川志らく「崇徳院」
志らく師匠も久しぶり。
志らく師の「崇徳院」には謎の中国人や吹き矢
が出てくる。
オリジナルのギャグも面白いがなによりも
熊五郎のあの狂気は志らく師匠にしか出せない
ものだろう。
個性豊かな一門を存分に堪能した楽しく濃密な
時間でした。