メンデルスゾーンを弾いてきました
先月、滋賀県のホールでピアノの演奏会があり、
メンデルスゾーンの無言歌集Op30-1瞑想を弾いて
きました。
メンデルスゾーンは、ロマン派の作曲家ですが、
古典的な要素をとても大事にしていたそうです。
メンデルスゾーンの曲を演奏する時は、
歌いすぎても端正に演奏してもしっくりこないと
感じていたのですが、ロマン派でありながら古典
派の影響を大きく受けているからなのでしょう
か。
メンデルスゾーンはドイツ出身のユダヤ人。
裕福な家庭に生まれ、英才教育を受けてきまし
た。
教育熱心な両親で、朝から晩まで勉強。
学校へはいかず、各分野の一流の専門家が家庭教
師としてメンデルスゾーンに教育をしました。
例えば、ラテン語、音楽、神学、製図法、古典文
学、歴史、数学、ダンス、、、など。
メンデルスゾーンはそれを全て難なくこなす人でし
た。
きっと、才能があって何でもこなせてしまうメン
デルスゾーンにも色々な苦悩があったのだろうな
ぁ、、と、楽曲を聴いていると感じたりもしま
す。
ユダヤ人であることから差別的に見られることも
ありました。彼の曲は、優雅で、知的な美しさを
持っていますが、それが短所であるかのように言
われたり、ユダヤ人は創造ではなく模倣をしてい
ると言われたりしました。
メンデルスゾーンの楽曲は、計算されたような、
でも瞬間的な美しさを感じさせられるように思い
ます。あまりロマンティックに歌いすぎても原曲
のイメージから離れてしまい、淡々と弾いてもし
っくりこず、、。
無言歌集は、難易度的にはとても難しい曲たちで
はないと思いますが、表現方法が難しい曲集で
す。