転職についての自己分析
歯医者の話は一旦ストップして、今年は転職しまくったので、何で続かないのかこれを機によく考えてみた。
前にも書いた通り、職場の環境だけが問題ではない。世間の人は辛くたって毎日頑張っている。
自分にも必ず問題がある。
学生生活が終わって最初に勤めたところはガソリンスタンドだった。
動機は極めて不純で、新しく出来た綺麗なお店でセルフだから特にやることもなく楽だろうと思っていた。学生のノリそのままで入ってしまった。
結局その会社では約10年勤めたが、車にもバイクにも全く興味がないので、新しい知識が入ることが面白かった。お客様にも恵まれ、接客も楽しかった。
車検、洗車、整備(はやらないけど)、事務、こんなにもやることがたくさんあるのかと驚いた。
でも一個一個出来るようになるのが嬉しかった。
最初の2年目までのメンバーにも恵まれ、みんなで一つの目標に向かって一生懸命働けたのも、働く楽しさをそこで覚えた。
想像がつかない仕事に就いたけど、それが逆に楽しいことの連続だったため、求人を見た時に「ここではどんな業務があるのか」という想像を働かせることをすっかり忘れていた。
当たり前のこと過ぎて、これに気がついた時にはやっぱり自分はどうかしているんじゃないかと思った。
例えばレストランで働くにしたって、ホールやキッチン以外の仕事でも、場所によってはトイレ掃除もある。私は潔癖なのだ。
厳密に言うと潔癖ではなかったのだが、年齢を重ねるうちにどんどん潔癖になっている。
想像力を働かせることをすっかり忘れ、求人媒体に書いてある情報そのままを鵜呑みにしていた。
重視するのは給料と場所だ。
仕事内容は、だいたい見てあまり深く考えていなかった。いなさすぎた。
それゆえ、働き始めて「しまった!そうだわ、こういうこともあるんだった…」と思い、申し訳ないが早々に辞めた会社もある。
ガソリンスタンドは最終的に当時働いていた従業員と、すぐに連絡先を聞いてくるお客ばっかりの店舗に嫌気がさして、取り急ぎ転職したかった。
それが福祉用具の会社だ。
給料だけを見て飛びついてしまった。
業務内容は、潔癖の私にとっては非常に大変なものだった。
ポータブルトイレの回収もある。
普通、洗って返すものだと思っていたし、現に親はそうしていた。
亡くなった人の用具を回収する時に、使用したそのままを返す人もいるので、帰ってきたら会社で掃除をすることになる。
こういうこともきつかったが、色んな利用者さんの自宅に設置や回収で入るので、例えば単純に衛生的にとんでもないことになっている家に入ったり、生活保護を受けていて犬を飼っているがまともに世話もしていないので床が糞尿まみれの家に入ったり、こういう家ばかりではないが、それが本当にきつかった。
想像力に欠けている。
色んな方が福祉用具を使ってるんだから、当たり前じゃないか。
これでこの給料は安いと思い、3ヶ月で辞めてしまった。
ただこれだけではなく、この時は学生の時に働いていたラーメン屋の店長が、今やってる会社の事務が必要だから来ないか?という誘いがあったこと。(これはいずれ書くつもりだが、とんでもない会社だったし今も店長を許せない)
それに残業が当たり前の社風で、やることもないのに無駄に毎日定時より2時間遅く帰らされていたことも重なった。自宅に着くのは23時だ。
上に意見を言うことは許されないし、実際粛清されるのも短期間しか居ないのに見てきた。
でも「腹を割って話そうぜ!俺はお前らの味方だよ!」と何度も言う部長にも疑問を持っていた。
逆らえないなら逆らえないで良いから、余計なことを言わないで欲しい。
この、想像すれば防げたのに事前に想像しなかったが為にする後悔と、職場環境の難点が上手く重なった時に退職を決意する。
現職は想像と違ったが、従業員に優しい条件ばかりという逆の驚きなので続けたい。
まだまだ転職記録は続く。