青い夜
日曜日。まだ暑い。半袖に袖を通す。去年の今日の写真を見返したら、とっくに長袖を着ていた。季節は遅れているけれど、私の心はもう冬に近づいている。
久しぶりに息が苦しい。明日が月曜日だから。たまになる。息苦しくて目眩がする。
最近ようやく、自分のことが少しずつわかるようになってきた。多分きっかけはnoteで緘黙症の経験を書いたことだと思う。明確な形が見えないまま文章にすることで、自分の中で整理がついたのかもしれない。過去になにが起こっていたのか、自分はどんな人間で、今どんな状態にあるのか、直視できるようになってきた。
私は弱い。とても強いからこそ。
学生時代はずっと気を張りめぐらせていた。強かった。話せないから、せめて目立たないようにいじめられないようにしていた。常に緊張と不安でいっぱいだった。それを普通だと思い込んでいた。別に大丈夫だし、平気だし、普通。そうしないと壊れてしまうから。本当はとても怖かった。
それを何年も何年も続けた結果、話せるようにはなっても、大きくてモヤっとした不安が私の人生には常に付き纏っている。何が不安かはわからない。全般的に不安なんだ。
不安は、いない時もある。家族と出かける時、1人で旅行に行く時。いない。いる時もある。夜、朝、月曜日。出勤前。いる。気まぐれにふっと顔を出す。雨をたっぷり含んだ黒い雲。
1番は仕事をする時。自分が歯車になって物事を動かす、影響を及ぼす存在になることが怖い。ずっと、それって、しちゃいけないことだったから。できるけど、怖い。ずっと怖い。他人に認識されたくない。透明人間でいたい。怖い。
呪いはまだ解けない。
選択はいつも目の前にある。
優しい声を思い出す。違うと思う。私は彼ほど頑張ってない。でもね、しんどいよ。私はやっぱり冬は苦手だし。
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