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俺ならできる。俺ならできる。俺には"俺たち"がついている。by尾関
授業を終えて事務室に帰っていくと、懐かしい顔が二つ並んでいた。
進路が決まった生徒達が報告に来てくれたのである。
1人は大学の進学が決まり、もう一人は専門学校への進学が決まったことを報告に来てくれた。
せっかくなので中1の帰りのHRで話をしてもらった。
僕「先輩が遊びに来てくれたから、みんなに少し話をしてもらおうって思う。」
なんだなんだって興味津々の中1達。
1人の生徒についての話をする僕。
「この生徒は、テニスをやりながら長森校での勉強に取り組み自分の行きたい高校に合格していったんだよ。途中で大変だからってやめてしまうこともできたはずだれど、最後まで勉強とテニスの両立をやりきったど根性の持ち主だ。」
僕の紹介を聞いて照れくさそうな彼が、中1達に話してくれた内容が素晴らしかった。
聞いている僕も、彼の成長を目の当たりにしてちょっと感動。
中1の皆も、自分もその先輩みたいに頑張るんだ、とやる気をもらったよう手ある。
つぎは、もう一人について。
この生徒がまた、僕の中の伝説の生徒の一人である。(笑)
中1の頃、授業の体験に来てくれて、帰り際に僕が「どうだった?」と聞いたところ~
普通は「楽しかったです。」とか「分かりやすかったです。」って、いうやん?どんなんだったとしても(笑)
でも、この生徒から帰ってきた言葉は・・・
「辛かったです・・・」
の一言。悲しそうな顔して、肩を落として帰る彼を見て、「この生徒とは縁がなかったな。」と思ったのだけれど・・・
その体験から1か月後、お母さまに連れられてやってきた彼の入塾が決まり、日々努力を重ねた彼。
最初は乗り気じゃなく塾に体験に来て、入塾したはずの彼が、中3になり、最初のにテスト対策の時に書いた勉強への意気込みが素晴らしかった。
「俺ならできる。俺ならできる。俺には"俺"がついている。」
入塾前とは、全く違う、勉強への思い、そして自分を信じる心。
こういうことを生徒に提供したいと常々思っている僕は、この彼のメッセージを見て、本当にうれしかったのを覚えている。
そして、この彼のメッセージには続きがある。
正月特訓会場にある、大きなダルマに、生徒達が各々自分の思いを書くのだけれど、入試も差し迫った中3の正月に彼がダルマに書いた言葉は~
「俺ならできる。俺ならできる。俺には"俺たち"かついている。」
受験は団体戦。皆で受かるんだ!!と共に過ごしてきた仲間との日々が、彼を支えていることが伝わってきて、本当に嬉しかった。っていうか感動した。
1人でも勉強なんてできるのかもしれないけれど、やっぱり「みんなと頑張ったんだ」という、思い出に残る受験も、生徒達にさせてあげたい。
中島みゆきも歌ってるしね。♪一人きり泣けても、一人きり笑うことはできない。♪ってね。
「俺たちがついている」って言葉見て、心底思ったもんな。
「〇〇よ。この塾入って本当に良かっただろ。」ってね。
入試までのカウントダウンもそろそろ30日台に突入である。
生徒達、それぞかれが「自分で選んだ夢」への道をひた走っている。
状況がいい生徒、よくない生徒、色々いるけれど、僕は先輩講師から教えてもらった言葉がある。
どんな生徒も合格の可能性は1%から99%
合格の可能性が100%の生徒なんかいないように、合格の可能性が0%の生徒なんていないのである。
ずっと一緒に頑張ってきたかわいい生徒達を絶対に全員合格させてあげたい。
色んな特訓、いろんな授業、質問対応、懇談・・・
僕にできることはまだまだたくさんある。っていうかあるすぎるほどである。
その全てを活かして、生徒達を全員合格させてあげること、僕にはできるかな?
「俺ならできる。俺ならできる。俺には"俺たち"がついている。」
のだから。
そんな二人から受験生へのプレゼント
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時間が合わずに中3には話をしてもらえなかったけど、2人からのプレゼント、中3の皆は大喜びだったよ。