国内企業物価(2024年9月分)

✓9月の国内企業物価は前年同月比+2.8%
足許の推移は、7月+3.0%→8月+2.6%→9月+2.8%(今回)

✓9月分は、コメの大幅上昇が全体の+0.3pt程度を押し上げた一方で、政府の酷暑乗り切り支援に伴う電力ガスの下押し▲0.3pt程度で打ち消した印象。

✓輸入物価指数は前年同月比▲2.6%
7月一時1ドル161円台まで進行した円安の修正が反映された結果か。
但し、足許の円安傾向が持続すれば、第一の力(海外要因の物価高)が再燃する可能性は残存する。

以下、1ドル150円越えの円安トリガーになり得るイベント
米国小売売上高(10/17公表)
 米国経済の堅調が示されると今後の利下げペースの鈍化が意識される
 10月に入ってからの経済指標を受けての市場の反応を見ていても市場はインフレ懸念よりも雇用関連に注目している様相(先日公表された9月分CPIも予想を上回る内容であったがドル高に振れず)
衆議院総選挙(10/27投開票)
 自民党が大幅に議席を減らすと政治不安定が警戒され通貨安か(日本においては円高要因にもなり得る)
米大統領選挙(11/5投開票)
 仮に大統領と上下院の第一党が同一党となれば大規模な財政政策が意識される

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