ファッション・レボリューション(後編)
昨日の続きである。昨日の前編は以下。
Modern Slavery(現代奴隷)という言葉がある。
奴隷制度はとっくになくなっているはずなのだが、言葉通り「現代」も存在する。
その数、40,300,000人。(2018年)
ファッション業界だけじゃなく、レアメタル、ダイヤモンドなど多岐に及ぶが、なんとカナダの人口より多い。
ものすごい安い賃金・劣悪な環境で肉体的な強制労働をさせられているため、貧困から抜け出せない。
昨日書いた、時給14セントというお給料。
現実にはあり得ないが、24時間30日間休みなく働けたとしても、
月収にするとたった100ドルだ。
映画「The True Cost」ファストファッション真の代償の予告編である。
「安い」ということに疑問を抱く。(喜ばない!)
今まで安いものを見つけたら嬉しかった。
プチプラはダメなのか、安い服はダメなのか、と色々調べ始めた。
そうかそうか。と高い服なら良いんか?と思いながら調べてみた。
すると、今後のワタシの行動(ショッピング)の指標となるべきデータを見つけたのでご紹介。
「ファッション透明性インデックス」というものがある。
残念ながら日本語は見つけられなかったが、ブランド名は英語でもわかると思うのでファッションに興味のある方は是非ご覧になったら良いと思う。
「ブランド」の本来の意味って『時間や対価を払ってでも得たい価値(強み)』って感じだと思う。これからの時代、このインデックスで高得点を示すブランドこそ、新しい時代にふさわしい新しい価値観をちゃんと考えているブランドなんだと思った。
「ファッション透明性インデックス」は、ファッション関連大企業を対象に250のブランドの透明性や労働条件を評価し、ランキング形式で発表する。
評価の際の主たる指標には、動物福祉、生物多様性、気候、デュー・デリジェンス(状況に対する正当な注意義務)、強制労働の有無や労働者の安定した生活を保障するための賃金などの項目があり、5万5000のデータポイントによってランク付けされる。調査対象となった250のブランドは、年間売上高が4億ドル(約428億円)超の欧州、南北アメリカ、アジア、アフリカを拠点としたスポーツウエア、ラグジュアリー、ハイストリートブランドだ。
なんとプチプラの代表「H&M」が、膨大なデータポイントに対して73%という最高スコアを記録。
なお、スコア70%で2位に付けたのは「C&A」で、「アディダス(ADIDAS)」と「リーボック(REEBOK)」は69%で同率3位となった。なお、「リーボック」は「アディダス」の傘下ブランドだ。それに続いたのが「エスプリ(ESPRIT)」で64%、「パタゴニア(PATAGONIA)」と「マークス&スペンサー(MARKS AND SPENCER)」は同率の60%で続く形。
ちなみに平均値は23%だ。
ラグジュアリーブランドで最もスコアが高かったのは「グッチ(GUCCI)」の48%。
平均値以上をスクリーンショットにして掲載したが、驚きの0%というブランドも存在する。映画007でジェームズボンドが着ているスーツのブランドなんかが0%だったのにはちょっぴりガッカリした。
私は関係ないから知らないは通用しない。
このインターネットがある時代で知ろうとしないワタシ達の責任である。
そして、
あー。そんなトコロに生まれなくて良かったー。日本人で良かったー。
は違うと思う。
たまたま、アフリカや東南アジアの深刻な貧困家庭にワタシ達は生まれなかったが、この地球という国に生まれているからだ。
何かいきなり大きなことは出来なくても、少しずつ、出来ることから始めたいっていう人が増えたら良いのになと思う。